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『追憶の翼』         〈あらすじ〉(ジャンププラス原作大賞読切部門応募作品)

第四次世界大戦がはじまり、14歳の主人公は戦場に徴兵されている。体中が黒く染まって、やがて死に至る<黒化>という病を患っていたが、ある日、出会った羽根のある少女に触れられると<黒化>が収まる。少女は金持ち相手に<黒化>を自分の体にうつす実験体だったのだ。交流を深めていく二人だが、少女はすべてをあきらめ運命を受け入れているのに反して、主人公は「日常」を送っていた時代を取り戻したいと諦められなかった。やがて研究所も爆撃を受け、その隙に少女を逃がす主人公。青空を飛んでいく少女たちは、戦場においても天使のように美しかった。そして主人公は、昔の旧友に再会し、一瞬だが「日常」を取り戻す。爆発音のなかで。


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