愛野【ジャンププラス原作大賞連載部門、読切部門、応募中】

ジャンププラス原作大賞、連載部門、読切部門、応募中!😃 前に担当さんついていましたが、漫画賞取って下さいとの遺言でした🤣 小説から漫画まで、励んでいます!💪😤

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最近の記事

『追憶の翼』と『八咫烏様は願わない』を書いた理由~漫画と歩いた人生~

泣きたいときに、笑いたいときに、常に漫画がそばにありました。 ひとは、誰だって孤独になるときがあります。趣味で発散しても、大量に飲み食いしても、癒せない感情を胸の奥底に持ってしまう瞬間があります。 そんな時に、助けてくれるのが「物語」だと思うのです。 今回、私はジャンプラに2つの作品を応募しました。孤独で、つらくて、寂しくて、でも、わずかに見えるわずかな灯に手を伸ばしている……そんな人に、届けたいと強く思います。もちろん、純粋に楽しんでくれる人にも、楽しんでもらえるのが

    • 『君は作家になれ!』と鍋洗う夫

      以前、ミステリー界の巨匠・伊坂幸太郎先生がこう言っていました。 「僕の作品は、妻との共同作業です。妻が「こう変更してみたら?」「このキャラは深堀を」と言ってくれるからこそ、僕の作品は生み出されている。そして家事や炊事などはすこしで良くて、作家業に専念できる」と。 私は女性作家ですが、それをいうと、少なくない人からこう言われます。 「夫や子供の世話をみなくていいの?」と。 夫は成人男性、子どもは五歳でもうすぐ小学生。そんな人たちの「世話」を24時間見ないといけないと思っ

      • 『八咫烏様は願わない』〈あらすじ〉(ジャンププラス原作大賞連載部門)

        両親亡き後、一人暮らししながら同級生・壱野をストーカーしながら平凡に生きてきた黒鴉千悟。だがある日、天狗装束の男たちに襲われ、実は忍びで千悟の命を守っていた壱野に救われる。千悟は日本中の人々の願いを叶えないといけない存在であり、その代わりに一度だけ願いを叶えてもらうことができるのだという。1話目で千悟は迷う事なく「壱野が笑っている世界」を望んで周りに呆れられるが、その壱野は、2話目で首を切られて死んでしまう。3話目で1週間前にループし、複数の少女エージェントと同居しながら、壱

        • 『八咫烏様は願わない』 三話目

          「……ハッ!」  目が覚めた時、俺は自宅のベッドの上だった。両親の遺影が飾られた仏壇。誰もいないリビング。でも広すぎる4LDKの家。養育者ということになっている叔父からの定期的な送金が入っている通帳。いつも通り……いつも通りの寂しい家だ。 「ぜんぶ……夢だった?」 そう思って体を起こす。壱野と一緒に京都に行ったのも、壱野が死んだのも全部……。 だが、聞こえてきた声に、俺は耳を疑った。 「残念ながら、すべて真実だ」 「……弐佳さん?」  大きすぎる胸を揺らしながら

          『八咫烏様は願わない』 二話目

          仲が良くなるために必要なこと? 答えは、単純接触回数。 アイドルがテレビやYouTubeへの露出頻度を上げるのも、家が近い子と仲良くなりやすいのも、すべてはこの単純接触回数。 仲を深めたい相手がいたら、まずは何度も会うこと。それが一番大事なこと。 「……で? なんですか、この格好は!」 「ズバリ! 仲を深めるなら単純接触回数を増やす。そして! 非日常を楽しむこと!」 「その結果がこれですか?! 頭沸いてるんですか!」 壱野はそういって声を張り上げるが、残念ながらネ

          『八咫烏様は願わない』 一話目

          古来より神の遣いとされる八咫烏。 三本の足を持ち、古くは太陽の化身とされた。 明治維新ののち、影に隠れた八咫烏。 それが今、再度、日の目を見ようとしている……。 キーンコーンカーンコーン。 そんなことを語る授業が終わり、黒板には九月十八日の月曜日をみながら、俺は大きな欠伸をする。 こんにちは、ストーカーです。え? 誰の、って? 左斜め後ろの席の壱野。ね。かわいいでしょ? クラスの誰とも馴染まない。かといって虐められているわけでもなく、ただ世の中を俯瞰してみている

          『追憶の翼』         〈あらすじ〉(ジャンププラス原作大賞読切部門応募作品)

          第四次世界大戦がはじまり、14歳の主人公は戦場に徴兵されている。体中が黒く染まって、やがて死に至る<黒化>という病を患っていたが、ある日、出会った羽根のある少女に触れられると<黒化>が収まる。少女は金持ち相手に<黒化>を自分の体にうつす実験体だったのだ。交流を深めていく二人だが、少女はすべてをあきらめ運命を受け入れているのに反して、主人公は「日常」を送っていた時代を取り戻したいと諦められなかった。やがて研究所も爆撃を受け、その隙に少女を逃がす主人公。青空を飛んでいく少女たちは

          『追憶の翼』         〈あらすじ〉(ジャンププラス原作大賞読切部門応募作品)

          追憶の翼

          世界はどうして、俺のためにできていないんだろう。 そう思いながら、青空に手を伸ばす。 兵器汚染による<黒化>のせいで、指先は真っ黒だ。まだ14歳だというのに、これでは寿命はあと3年ももたない。 「坊主。なにをぼんやりしてる。もう出撃だぞ」 そう声をかけてきたのは、三十過ぎの髭の男だ。この隊のなかでは一番の古株―つまりそれだけ、他の兵士は死んでしまったということだった。 「兄さんも、随分黒くなってきたな」 「服のなかまでビッシリだぜ。女の子にモテネーっつの」 「元