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【部門別原価計算 Part②】部門別計算の計算手続をマスターしよう!:エッセンシャル会計学 No.64

前回に引き続き「部門別計算」について学習します📚

これは、原価計算の第2ステップに
あたる製造間接費の配賦
に該当します!

「部門別計算」では、より正確な
製品原価の計算や原価管理のため
工場全体で発生した製造間接費を
部門別に分けて配賦計算

行っていくことを思い出してください👍

今回の投稿では、より詳細な
「部門別計算の計算手続」を
一緒に学習していきましょう✨

「部門別計算」も工業簿記の試験で
出題される論点
ですので、しっかり
学習していきましょう💖


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての
基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソン
にとって重要であると感じています。

私が今後、定期的に投稿していく
【エッセンシャル会計学シリーズ】では
会計業務の重要性から経理や財務の役割まで
私が勉強したことをわかりやすく
アウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や
財務業務の目的、簿記の種類と特徴に
ついても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な
目標として
勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や
経営判断の基盤となる知識を身につけるため
最後まで、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

部門別原価計算のプロセス

部門別原価計算を行う場合、製造間接費は部門ごとに分類、集計され、各製造部門から製品に配賦されます。

そして、その場合の計算手続は
1.製造間接費の各原価部門への集計(第1次集計)
2.補助部門費の各製造部門への配賦(第2次集計)
3.製造部門費の各製品への配賦(第3次集計)
という段階によって行われることが一般的です。

出所:リンク

なお、第1次集計において、製造間接費勘定を経由せず、材料・ 労務費・経費といった各費目勘定から直接に各原価部門へ集計することもある点を覚えておいてくださいね!

出所:リンク

第1次集計:製造間接費の各原価部門への集計

第1次集計は、製造間接費を部門個別費と部門共通費とに分類し、それぞれを製造部門と補助部門に集計する手続です👍

ここで、部門費とは、第1次集計により各原価部門に集計された原価のことをいいます。
製造間接費を各部門に集計する際に、製造間接費は、特定の部門において発生したことが把握できるか否かによって、部門個別費部門共通費に分けられるのです📝

①部門個別費

部門個別費とは、特定の部門において発生したことが明らかな製造間接費になります。

なお、部門個別費は、特定の部門に直接跡付けられるため、各部門に賦課されます👍

②部門共通費

部門共通費とは、複数の部門に共通的に発生している製造間接費です。
部門共通費には、工場建物の減価償却費や、工場全体で消費される水道光熱費が該当するとイメージしてみてください👍

この部門共通費は、特定の部門に直接跡付けられませんので、適切な配賦基準により各部門に配賦されます!

例えば、水道光熱費であれば「部門別の電気使用量」
工場建物の減価償却費であれば「部門の所有面積」などが按分における配賦基準に該当するということです👍

そして、第1次集計の仕訳は以下のようになります!
$${(借)製造部門費××/(貸)製造間接費××}$$
$${(借)補助部門費××/}$$

それでは、以下に簡略ながら演習問題をアウトプットしましょう💚

問題①:第1次集計
以下の資料を基に、<第1次集計の仕訳>を作成しなさい。
1.部門個別費
切削部門:5,000円 
組立部門:3,000円
工場事務部門:2,000円
合計:10,000円

2.部門共通費
電力料:4,000円

3.部門共通費配賦基準(電力消費量)
切削部門:50kwh
組立部門:30kwh
動力部門:20kwh
合計:100kwh


$$
\\解答:部門別原価計算(第1次集計)
\\
\\\begin{matrix}\\切削部門費:7,000&製造間接費:14,000\\組立部門費:4,200\\動力部門費:2,800\\         \end{matrix}
$$

解答の手順【減価償却費の按分】
電力量:4,000円÷電気使用量合計100kwh=@400円/kwh
切削部門:@400×50kwh=2,000
組立部門:@400×30kwh=1,200
動力部門:@400×20kwh=800
⇒これを各部門個別費と加算して合計金額を求めてください💚

第2次集計:補助部門費の各製造部門への集計

上記で学習した、第1次集計により各原価部門に集計された部門費のうち、補助部門に集計された原価を補助部門費といいます。

部門費は最終的に製品に配賦されますが、補助部門の作業は製品の製造に直接関係を持ちません!
したがって、補助部門費を直接製品に配賦することはできないのです💦

そのため、 補助部門費は、製造部門を補助した割合に応じて製造部門に配賦し、製造部門から各製品に配賦することになるのです✨
今一度、以下の勘定連絡図をお復習いしておいてください👍

出所:リンク

①直接配賦法(頻出傾向)

直接配賦法とは、補助部門間の用役の提供を無視して、補助部門費を製造部門に対してのみ配賦する方法です。
※演習問題などを見てみても、日商簿記2級レベルの部門別原価計算において、頻出ケースな気がします💚

②相互配賦法(簡便法)

相互配賦法とは、補助部門間の用役の提供を考慮して、補助部門費の配賦を行う方法です。
日商簿記2級レベルにおいては、相互配賦法のなかでも簡便的な方法を採用することがありますので、覚えておいてください👍
※演習問題は割愛させていただきます🙏

第2次集計として補助部門費を製造部門に配賦しますが、その配賦方法として、 直接配賦法と相互配賦法の2つをご紹介しました。
ただし、両者は、補助部門間の用役提供を計算上考慮するか否かによるシンプルな分類となります📝

ここで、補助部門費の各製造部門への集計をする第2次集計の仕訳例は以下のようになります👍

$${(借)第1製造部門費××/(貸)補助部門費××}$$
$${(借)第2製造部門費××}$$

それでは、第1次集計の問題①(上記)を例として第2次集計を考えてみましょう💚

問題②:第2次集計(直接配賦法)
以下の資料(再掲)に基づいて、補助部門費を直接配賦法により製造部門に配賦する場合、補助部門費配賦に関する仕訳を示しなさい。

1.部門個別費
切削部門:5,000円 
組立部門:3,000円
工場事務部門:2,000円
合計:10,000円

2.部門共通費
電力料:4,000円

3.部門共通費配賦基準(電力消費量)
切削部門:50kwh
組立部門:30kwh
動力部門:20kwh
合計:100kwh

$$
\\解答:部門別原価計算(第1次集計)
\\
\\\begin{matrix}\\切削部門費:7,000&製造間接費:14,000\\組立部門費:4,200\\動力部門費:2,800\\         \end{matrix}
$$

ここまでの算定を踏まえて、補助部門である「動力部門費:2,800」を製造部門である切削部門と組立部門とに配賦していきましょう💚

$$
\\解答:部門別原価計算(第2次集計)
\\
\\\begin{matrix}\\切削部門費:1,750:&動力部門費1,050:2,800\\組立部門費         \end{matrix}
$$


解答の手順:補助部門費の按分

切削部門:50kwh
組立部門:30kwh
より、製造部門における電気使用量の合計は「80kwh」となっていますね👍
この値で、補助部門(動力部門)費を割ることから計算はスタートします!
そして、動力部門費の配賦に関する計算は、以下の通りです。

動力部門費:2,800円÷80kwh=@35円/kwh
切削部門:@35×50kwh=1,750
組立部門:@35×30kwh=1,050


この計算が、仕訳の解答となります💚

本日の解説はここまでとします!
工業簿記は、日商簿記2級を攻略ために
絶対得点源としたい科目ですので
丁寧に学習していきましょう🛃

コンテンツの関係上、この投稿を持って
日商簿記検定2級レベルの学習内容を
一旦、終了させていただこうと思います🙇
なお、CVP分析や商業簿記との繋がりといった
重要な会計知識については後日、それに対応
する内容の記事を作成させていただきます💙
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していれば
いいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけ
ではなく、営業や管理職経営全般まで、会社に
所属している全て人にとって必須の知識である
と考えているからです!

おそらく、ほとんどすべての会社は
営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し
事業活動を行い、会社は成長していくことを
本質的な目的にしていること
でしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上
利益の出る仕組み、お金の流れを確実に理解
しておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や
予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も
全て会計が関係しているのです。

また営業の売上は経理が処理をし、会社の利益が
いくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどの
インパクトをもたらしているのかを把握でき
予算の作成においても精緻に行えるようになる
と言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく
思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば
将来的に経営者の視点を手に入れることができる
と思いますので、新規プロジェクトに
アサインされたり、昇格のきっかけにも
なり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」
を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを
考えていきたいですよね!

この知識があるのとないとでは、今後の仕事が
大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材と
いうのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば
英語も交えて知識をつけると、今後ますます
活躍できるフィールドが広がっていくと
考えていますので、グローバルスタンダードにも
挑戦していくことにしましょう🔥

なお、参考資料は以下の通りです。

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!

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今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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