【理論値からの乖離📊】予測不可能な為替レートへのショックを識別せよ📚2023 September 14th
Introduction:卒業論文にはこだわりたい🔥
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
先行研究に関する論文を
読んでも記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
私の卒論研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
卒論のメインテーマ🌟
私は現在、経済学部に所属し
マクロ経済学・計量経済学を専攻しております
就職活動も終了したので、前期期末テストを完了できたら、あとは卒業論文を書き上げるだけになります🔥
私が今回の卒業論文で取り上げるテーマは
【1988年以来のドル売り・円買い為替介入の実施】という日本の為替介入政策の効果を実証することです
急激な円安傾向に直面して
2022年9月と10月に財務省は外国為替市場への介入(以下「為替介入」)を行いました
直近のドル売り・円買い介入ということになると、1988年6月まで遡ることになります📝
円の対ドル為替レートは、本年3月上旬には115円前後でした
しかし、しかし、その後円安が進行し
4月には130円、9月には140円とものすごいペースで円安が進行していったように思います
これは、アメリカ経済のインフレ抑制に対する利上げや、その他経済情勢などが相まって為替レートに減価圧力がかかっているのでしょう
円レートがさらに146円に接近した
2022年9月22日に1回目の介入が
また152円に接近した10月21日と24日に2回目の介入が行われることになったのです📝
財務省によると、為替介入の規模は
9月22日は2兆8382億円、10月21日及び24日は6兆円3499億円を記録しました
この規模は、2011年11月における「円高是正」を目的とした介入額には及びませんが
1998年6月のドル売り・円買い介入時の
それを大幅に上回るもの介入であったとされています
すなわち、今までの歴史の中で最も大規模な「ドル売り・円買い」介入であったということになるのです
予期せざる為替レートの変動とマクロ経済変数
今回の投稿では、こちらのリンクからインプットしたことをまとめていきたいと思います💖
<参考資料>
New ESRI Working Paper No.66
予期せざる為替レートの変動とマクロ経済変数
北川諒、中園善行、西野洋平 August 2022
内閣府経済社会総合研究所 Economic and Social Research Institute Cabinet Office Tokyo, Japan
前回の投稿では、為替レートの決定理論(金利平価、購買力平価)について整理しました📝
今回の分析対象として、適切なのは短期的な為替レートの変動がマクロ経済変数に与える
影響を分析するため、為替レートショックに
識別に際しては、金利平価説に基づいた
定式化を用いることであります📝
この投稿も為替レートならびにマクロ経済学についてより理解を深めることができる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください💗
為替レートショックの識別🌟
参考資料では為替レート(ドル円レート)が
短期的に理論値から乖離する動きを識別し
この動きを為替レートショックとみなして分析を実施していました
$$
\\Uncovered Interest Parity\\ \\1+i_t = (1+i_t^*)\times{\large\frac{S^e_{t+1}}{S_t}}\cdot\cdot\cdot (1)\\ \\S_t:spot exchange rate \\S_{t+1}^e:Expected exchange rate\\i_t:Domestic interest rate \\i_t^*:Foreign exchange rate\\ \\\Delta S according to UIP\\ \\i_t-i_t^* = log(S_{t+1}^e)-log(S_t)\cdot\cdot\cdot(2)
$$
前回確認した金利平価説(1)、(2)式にしたがい、まず為替レートの変動を(3)式のように定式化することにします💝
$$
\\Shock of Exchange Rate \\ \\\Delta log(FX_{t+1})=\alpha(i_t^{JP}-i_t^{US})+\bold{\Chi}\delta +\epsilon_t^{shock}\cdot\cdot\cdot(3)\\ \\ \\FX_t:\yen/\$ exchange rate of t period\\i_t^{JP}:Overnight Call rate \\i_t^{US}:Fed Fund rate\\ \\
\bold{\Chi}:Vector(constant term,log(FX_{t}))\\\hat{\epsilon}_t^{shock}:Estimated "Shock of Exchange rate"
$$
上記の定式化について補足いたします
FXt、it^JP、it^USはそれぞれ順に
t期における為替レート(ドル円レート)
無担保オーバーナイトコールレ-ト(日本)
Fed Fund レート(米国)を表しています
また、ベクトルXには定数項
及び∆log (FXt) (一期前の為替レートの変化)が含まれています
そして、ここで推計式における残差(εt^shock)を金利平価によって説明でき
ない部分、すなわち経済主体が金利平価説によって予期することが出来なかった変動として捉えて、これを「為替レートショック」として取り扱うことにしています📝
以下に、自作にはなりますが
為替レートの変化率の推移をまとめたグラフをプロットしました
もっと、見やすくかつ精度を高めていくことができるように努めます💦
また以下の図は、識別された為替レートの
予期せざる変化(εt^shock:プラスの値は自国通貨が減価するショックを表す)の推移です
上記の図より、為替レートの予期せざる変化は、−0.1から0.1のレンジで概ね推移しているものの、アジア通貨危機後の1998 年には
円高ショック、2013年のアベノミクス開始時には円安ショックが発生していることが分かりますね👏
今回の解説はここまでとします
次回は第4節として「為替レートショックに対するマクロ経済変数の反応」というテーマに対して、アウトプットしていきたいと思います💝
今後の方向性&取り組み🌈
今後の取り組みは、ひたすら先行研究を読むこと、そしてnoteにアウトプットすることになります
また、計量経済学の知識、実証分析のソフトであるEviewsの操作方法も確認して、回帰分析ができるようにしなければなりません
何より、為替介入データセットを作ることが先決でありますから、財務省のHPなどからしっかりExcelデータを作成したいです
24年ぶりに実施された円安介入政策について私は卒業論文でテーマとして取り上げていきますが、改めてこの現象はレアな経済状況であるということを再認識できたような気がします
一日1論文を読むことができるように、いろいろとスケジュール調整をしていきたいと思います
また、会計制度なども念頭において、一生に一度の卒業論文にこだわりをもって取り組みたいと思います
しっかりと先行研究の論点や実証分析の手法を理解し、新たな発見ができるように取り組んでいきたいです
参考文献は以下の通りです📝
本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
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大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!
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