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二拠点、多拠点、移住の始め方

ちよっと真面目に書いてみました。何かの参考になれば嬉しいです。


二拠点と移住の違い

コロナから移住が流行りみたいになっていますが、移住となると色々な覚悟みたいなものが必要です。
新しい家に引越をして、住民票を移して、職場や学校を変わる。
考えただけでクラクラします。

その点、二拠点はある意味、気楽です。
ある程度リモート可能なら仕事もできるし学校も休みのときに行けばいい。
必要なときだけ借りる形の長期滞在型の家でもいいし、借りたとしても地方は家賃が安いので、東京の駐車場くらいで広い家を借りることができます。
いつでも始められるしいつでも終了できます。
気に入ったら移住すればいいしね。


二地域居住を政府が後押ししてる

二地域居住促進法とは、都市と地方に生活拠点を持つ「二地域居住」を促進する法律で、正式名称は「改正広域的地域活性化基盤整備法」です。
2024年11月1日に施行されました。

二地域居住とは、都市部と地方部に2つの拠点を持ち、平日は都市で働き、休日は地方で過ごすライフスタイルです。定住人口を増やすのではなく、地域づくりの担い手となる「関係人口」を増やすことを目的としています。

二地域居住促進法では、次のような制度が創設されました。

  • 市町村が「特定居住促進計画」を作成することで、二地域居住者の住まいや職場環境を整える際に国の支援を受けやすくなる

  • リモートワーク環境を整えることで、転職を伴わない二地域居住を後押しする

  • 二地域居住者に「住まい、なりわい、コミュニティ」を提供する不動産会社など、民間企業やNPO法人を市町村が「特定居住等支援法人」として指定する

  • 官民の中間組織として、自治体や同支援法人、地域住民などからなる「特定居住促進協議会」を市町村が組織できる

二地域居住の最大のメリットは、都市の機能性や利便性と、郊外や地方の落ち着きや自然の豊かさを同時に享受できることです。

もっと詳しくはこちらに。

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001761006.pdf

私の場合は、一ヶ月ごとに行ったりきたりですが、最初からそうはいかないですよね。

最初にすること

どこがいいか考える。
私の島で多いのは、祖父母が住んでいて子供の頃遊びに行っていた
→孫ターン
奥さんの実家がある(旦那様の実家というのは少ないです)
→嫁ターン

そのほかには、海が好き、山が好き、キャンプが好き、釣りが好き、
新鮮な野菜が食べたい、作りたいなどやりたいことがある場合はどこでやるのが楽しいかを考えます。

移住フェアーみたいなのもたくさんあるので行ってみるのもいいかもしれません。

次にすること

場所がだいたい決まったら家を探す。決め込まなくてもOKです。
大抵の市町村には移住対策課や相談に乗ってくれるところがあります。
地方によって違いますが、家を探すための交通費や引越し、リフォームの補助金などの制度を設けているところも多いです。

そして大抵の場所には私のように何かできることあったら手伝うよ、
という人がいます。

海辺に歩いていけるところとか
市場が近いところとか、
平屋の古民家がいいとか、
小ぶりのマンションがいいとか。
人のいない山の中がいいとか。

できるだけ具体的なイメージを出会った人に伝えておくと家は見つかります。

地方では、全く知らない人には貸したくない、とか
不動産屋を通すとめんどくさい、とか
空き家バンクに登録するのはハードルが高いとか

いろいろな理由で、世に出ていない物件がたくさんあります。
というかほとんどの空き家が、
「どうにかしたいんだけどねー」とほったらかしにされています。

ここに住みたいと言えばなんとかなる。
なんとかならなかった場合はここにはご縁がなかったと思えばいい。
いくらでも空き家はあります。

地域と関わると楽しい ?

都心部と地方の一番の違いは、自然が近いこと、人との関わりが強いこと、
です。
まずはちょっとしたお菓子とか、タオルとか持ってご近所に挨拶します。
そうすると次の日にはたくさんの野菜や魚や梅干しなどが届きます。

地域の人と仲良くなるのは簡単だし、嫌われるのも簡単です。
こっちから仲良くしたい、できることがあれば手伝います、
という姿勢でいたら、新しいコミュニティーで助け合える仲間ができます。

地域と関わると煩わしい?

都心部とは人との関わり方が違います。
都心でマンションに住んでいたら隣の人と顔を合わせることもないし、
ましてはどんな仕事をしているのか、子どもはどこの学校に行っているのかなんて知らないし教えません。名前さえ知らなかったりします。

地方では、人数が少ないので、みんなが助け合わないと暮らして行くことができません。
だから、引越しをしてきた人の家族構成、仕事、学校、どんなことをしてきた人か、ということを知ることは当たり前なのです。

普通にしているつもりでも都心部から来た人は目立っています。
詮索されたり噂になったりする前に、自分から挨拶して自己紹介をするだけでみんな安心するし誤解されなくなります。

いいとこ取りの方法

都心部では仕事をし、レストランで食事をしたり、美術館に行ったりして、
地方では近所の方と交流したり、釣りやキャンプをしたり野菜を作ったり
ゆっくり料理をしたり漬物をつけたり、ただぼーっとしたり。
全然違う生活スタイルを行ったり来たりしているとどちらもいいことだけ見えてきます。

仕事で理不尽なことに遭遇したり、満員電車で押し込まれたりしても、
「ああ、ここはそうゆう場所だものな」
とおおらかに考えることができます。

一番良かったことは、人生の選択肢が増えたこと。

もうこれしかない、
ほかの人生はない、

ではなくて、どちらの暮らしも自分で選べる、そう思えたときはいいとこ取り成功です。


私の場合


という私も、島は祖父母の家があり、お墓参りに帰省する場所でした。
何十年も、
「こんないい場所を知ってるのに、なんで私、東京にいるんだろう?」
と思ってたのですがちょっとしたきっかけで二拠点を始めたら、人生楽しくなりました。
もう東京だけの暮らしは考えられなくなりました。

二拠点とか移住とか興味はあるけど、今の自分には難しいかなー
と思っている人に、始めてみたら意外と簡単だった、そして楽しかった、
ということを伝えたくて書きました。

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