世界で一番、花を料理する国ベトナム
道沿いの街路樹や花壇の花が咲き始めて、少しずつ春の訪れを感じるようになってきました。
日本では、花は観賞用が多く、食用はあまりありません。菊のおひたしや咲く前の菜の花は食べますが、メジャーな食材ではないと思います。
一方ベトナムは、花を食材として扱う国です。花を野菜感覚で食べるそうで、どんな花を調理するのか調べてみました。
食べる花の種類
カボチャの花
黄色い花で、5センチくらいのサイズ。スープに入れたり、ニンニクや牛肉と一緒に炒めたりして使うそうです。かぼちゃの花は栄養価が高く、血管を保護したり、脳の機能を高めたりすると言われています。
花ニラ
ニラの先に小さく白い花が咲いています。歯ごたえがあり、ニラ特有の香りがします。牛肉と一緒に炒めることが多いそうです。
スイレンの花
マイルドな味で、よく鍋に入れるそうです。ベトナム伝統料理ではスイレンのサラダがあり、豚やエビとあえて食べるとか。
ソーデゥアの花(マメ科の植物)
日本語名はなく、通常はラテン語名のsesbania grandifloraで呼ばれています。ベトナム、マレーシア、フィリピンなど、主に東南アジアで栽培されている熱帯性の花だそうです。
スープの具材として使用され、酸っぱみを消す効果があるそうです。
ティエンリーの花(夜来香)
中国原産のジャスミンで、夜になると芳醇な香りを放つことで有名です。緑がかった黄色の小さな花がたくさんついており、甘い香りが他の味とよく合うので、さまざまな料理に使わるそうです。
バナナの花
バナナの花は、紫色の大きな涙型のつぼみで、そのままにしておくと、バナナの房ができます。ベトナムでは、バナナの花を千切りにして、生のままサラダにして食べることが多いそうです。
ディンディエンの花(マメ科の植物)
メコンデルタ原産の黄色い小さな花です。雨季に収穫されることが多く、甘さの中にも苦味があり、鍋物によく合うそうです。
色々な花を味わえる花鍋
そして、とても珍しい料理が、「花鍋」です。
南部ホーチミンの名物だそうで、色鮮やかで本当に美味しそう。
野菜だと思えば、間違いなくおいしいはずですね。
ベトナムニュース記事によると、「世界一多種類の”花料理”がある国」に認定され、他にも料理に使われる花は43種類、それらを使った料理は272種類もあるそうです。
まだ日本では出会えていませんが、エキゾチックなベトナムの花料理、ぜひ一度食べてみたいです!