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息子の中の大学と言う場所。

大学生生活スタート。

入学式は、大学ではなく別の場所で。
ものすごい人数に圧倒されっぱなしだった。
息子も、いつもと同じ環境ではないからか、まわりをきょろきょろして落ち着きがない。
そんな場面もあるものの、気持ちは落ち着いてきたようだ。
恥ずかしさは消えず、ずっと下を向きっぱなしだった。

さあ、次はいよいよキャンパスへ。

どうだったかはわからないけれど、まずは、合理的な配慮についていろいろな相談が出来る学生サポート室に足を運んだようだ。
大人には緊張感があっても、自分からいろいろ聞いたりできる息子。
そこにいる担当の臨床心理士の方とはおしゃべりできたようで、いろいろ聞けたようだ。

しかし、息子の最大の難関は友達作り。
コミュニケーションの取り方がとても苦手な息子。

死ぬ気で挑んで、やっと話しかけた友達は、ちょっと自分とは波長が合わなかったようだ。
なかなか会話も続かない。

誰も、まわりに話す人がいないと、だんだん気持ちも落ちてしまう。
家からも通うのは乗り継ぎも含めて2時間近く。
友達が出来れば、行く気もするのに、ただ授業を受けるだけだとやる気も起きない。

家に帰ってくる度に、とても疲れた顔をして、発する一言は
「疲れるし、行きたくない」
連日、その言葉が続く。

どうにかしてあげたいけど、自分がどうにかしなければならない。
学生サポート室に行って大学生活の事を相談するように声をかける。
そこで、担当の方の言葉は、「1教科につき、5回までは休めるよ」

その言葉はとても救いだったようだ。

でも、休んでしまうと授業がわからなくなってしまうのではないかと思うこともあったらしい。

息子の大学は合理的配慮を受けると、学生サポート室のフォロー以外に学部の担当講師?教授?助教授?
も担当としてついてくれる。

大学で、保護者も一緒に、今の現状を話したり、これからの息子の大学生活を進めていく条件などを話す機会が定期的に行われる。

その場所で、息子が今の現状や思いを話すと、学部の担当の先生は「本人が意欲的に学べるように僕たちもフォローしていきたい。行くのがしんどくなったりしたら、授業をオンラインに変えたり、レポート提出にしたりすることも出来ると思う。何でも言ってほしい」

とそのような内容だった。

息子もそのような言葉を言われとても助かったし、うれしかったとも思うが、その横で、私はとても感激してしまった。

「ここはなんて素晴らしい所なんだ」
と思わず感動して涙が出そうになってしまった。

おばさん年齢になってきてから何でも感動するとうるうるしてしまう。

7月の下旬に教科のテストがあるので、それまでは、気分が落ちている時は休んでしまうことも多かったが、めでたく単位もすべてクリアして夏休みに突入。

息子の表情は、学校がお休みというだけで、全然違う。
生き生きしている。

ゆっくりしよう夏休み!

1年生の初めての学期、乗り越えた。

今日はここまで。
夏休みに入ってからの話はまた今度。

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