#43 「WEEKLY OCHIAI 地震、津波、噴火。天災リスクのリアル 」は防災関係者必見。
どうも。
防災ライフスタイルブランド「+maffs」中の人。
北里 憲です。
初めてご覧いただく方は、是非こちらも合わせてお読みください。
さて、昨日はインスタで昨年投稿したアーカイブが以外に見られていて、一年越しのコメントがついてスッキリした話をしました。
本日は、昨日見たNews Picksのコンテンツ「WEEKLY OCHIAI 地震、津波、噴火。天災リスクのリアル」を見て思ったこと。
今回のゲストは、
・黒川清(福島第一原発「国会事故調」元委員長)
・鎌田浩毅(京都大学大学院人間・環境学研究科 教授)
・越村俊一(東北大学災害科学国際研究所教授)
の3名の方々。
テーマは、南海トラフ地震と首都直下地震と富士山噴火。というリスクとどう向き合うのかっていう話。
火山学や地殻変動学の知見から地震や噴火のリアルなリスクを語る鎌田教授と、マクロ的な視点から国や国民の意識レベルのリスクを語る黒川氏、災害対策の専門家としてデータ解析を用いた災害前中後に起こるリスクを話す越村教授。
三者三様の視点で災害リスクを語る内容でめちゃくちゃ面白かった。
黒川氏を除く二人のスピーカーが具体的な課題やリスクを語る一方で、黒川氏が超マクロ的かつ、根源的な課題を語るから、コメント欄では「?」が並んでいて、なんなら「関係ない話するな!」みたいなコメントで荒れてた。
でも、この根源的な課題へのアプローチは実はすごく大切なしてんだなと思いながら聞いてた。
今回の番組で印象的だったのは、鎌田教授の話されていた、南海トラフと首都直下と富士山噴火それぞれの課題をきちんと切り分けて考える必要があるという話。
特に、富士山噴火という災害が、喫緊のリスクとなっていて、噴火が起きた際に関東全域に5cm以上の火山灰が降り積もることで起こる首都機能の停止というのは、これまであまり考えたことの無い話だった。
議論の中で、鎌田教授がどれだけ大声で専門家が災害リスクを叫んでも、多くの生活者には響かない。理由は、ヒトは恐ろしいこと考えたくない生き物だから。でも、言い続けたら少しずつ、少しずつでも響く人が出てくるから、へこたれずに言い続けるしかできない。
そこから「率先避難者」となる様なヒトを一人でも、二人でも生み出していかないといけない。と話していた。
それと、越村教授が話していた、2030年という時代を考えた場合の災害対策をイメージしておく必要があるという話。超高齢化を迎え、ソサエティ5.0が実現され自動運転などが普及し、ネットワークに常時接続される世界において、非常時にはどうなるのか。高度化されたテクノロジーに依存した生活者に、「逃げる」ことを前提とした災害マニュアルは使えないのではないか。という話。
だから、2030年において高度化されたサービスには、平常時の利便性を高める機能と、非常時に対処するための機能を切り離して用意するのではなくて、デフォルトで入れておくべきだと。
ただ、現代の効率化されたモノやサービスの設計に置いて、非常時にのみ使う機能というものは、コストとしてしか扱われない。
だから、これからの10年においては、非常時にのみ使う機能をコストではなく、付加価値(VALUE)として産業全体で位置付けていく必要があるって話。
そして、最後にまとめとして、今日から個人としてできる災害への備えっていうことに対して提言として「バックキャスト」と言っていて、本当にその通りだと思った。
これって、将来災害が必ず起こるという未来から逆算して、今日の生き方をそこで生じる一つ一つの判断をしようよ。っていうこと。
本当に大切。
という一方で、この「バックキャスト」をしよう!と思う気持ちづくりに、僕たちはトライして行かないとだなと。改めて思いました。
最後にちょっとだけデトックス。
こういう議論を、防災メーカーがしなくて誰がする!?!?
#toU
さて、本日はこの辺で。
最後まで読んでくれてありがとう。
また明日。
防災をライフスタイルに。