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【COVID-19対策・免疫力UP】シリーズ第4弾〜食養生編〜

今回は、「手作り丁寧な生活、砂糖なしでも豊かな育児ができること」をその実践から教えてくれる、食生活アドバイザー藤田美里さんからのお届けです!

○「医食同源」とは

「医食同源」という言葉があります。
医食は「医薬と食事」、同源は「根源が同じ」という意味で、
本来、病気を治す薬と食べ物は根源を同じくすると説いています。

今回、免疫力UPをテーマにオススメする料理は、
風邪を癒すと言われる「ねぎ味噌」です。

わたしはマクロビオティックや自然療法を学び
ねぎ味噌を作るようになりました。

「薬のような料理があるなんて画期的!」 と思いました。

しかし、わたしが作った「ねぎ味噌」をみて、祖母が言った言葉に驚きました。

「わたしたちの時代は、ねぎ味噌が作れるようにならないと 嫁に行けなかったものだ」

ねぎ味噌の他にも、
きんぴらごぼう、ごま塩、梅干しの黒焼き、鉄火味噌など、
日本には、古くから伝わるレシピがあります。

健康維持のため、病を癒すために、
家庭で受け継がれてきた伝統料理です。

マクロビオティックでは、体を癒す料理を総称して
「食箋(食の処方箋)」と呼びます。

「ねぎ味噌」は体を温めるので、
風邪の時はもちろん、どこか不調がある時にも役立ちますし、
普段から食べていれば予防にもなります。

祖母の言葉から、「ねぎ味噌」が
家族の体調管理に 大事な料理だったという事が伝わります。

食箋のなかでも簡単に作れ、美味しく、汎用性の高い料理です。

ご飯のお供に。 納豆に混ぜて。
うどんやラーメンにひと匙加えて。
お湯で溶いて即席味噌汁に。
等々。
用途は様々で、大変便利です。

○「ねぎ味噌」レシピ

【材料】
・ ねぎ(青白両方)…400g
・ 味噌(豆味噌、麦味噌半々)…50g
・ 水…50ml
・ ごま油…大さじ1
・白ごま…大さじ2

【作り方】
1.ねぎは、青い部分と白い部分を分けて、小口切りにする。
2.鍋にごま油を入れて中火で加熱し、青い部分を加えて炒める。  
  しんなりしたら白い部分も加えて炒める。
3.ねぎが全体的にくたっとしたら弱火にして、味噌と水を加える。  
  この時に混ぜ合わせず、ねぎの上に味噌を乗せたままにしておく。
4.温まった味噌がゆるくなったら、木ベラで天地返しをする。
5.炒めながら時々天地返し*を繰り返し、汁気がなくなるまで炒め煮する。
6.白ごまを包丁で切り、切りごまにして5と和える。

○料理について

全てのものに、陰と陽の性質を見ることができます。
例えば、動物と植物を比べると、動物が陽性、植物が陰性。

人でみると、男性は陽性、女性が陰性、
詳しく見ると、子宮が陽性、女性の身体が陰性となります。

ねぎを青い部分と白い部分に分けて加熱するのは、
青い部分のほうが白い部分より陰性が強く、
火(陽性)に長く触れることで、陰性を弱め、
体を温める陽性の性質にするためです。

○天地返しについて

天地返しは陰陽の性質を利用して時間に調理してもらう調理法です。

火は陽性、水は陰性の性質があり、
混ぜずに動かさず、じっくりと火を通すと、
下に陽が集まり、上に陰(水の蒸発)が集まります。

天地返しすると、
上が陽、下が陰になりますが、
また時間を置くと、陽が下に、陰が上に向かって行くので、
勝手に調理されていきます。

料理とは、理(ことわり)を料(はかる)と書きます。
このように物事の性質を理解して料理すると、
美味しく、体によい作用をもたらします。

ねぎ味噌は、体の冷えに対するために、
考えられたレシピになっています。

ですから、食箋は本来、レシピに忠実に作るものです。

しかし、家にある米味噌でつくる、
味噌を減らしてつくるなどすると、
ねぎの甘みが強くなり、食べやすくなります。

食箋の効用は弱くなりますが、
無理なく始める事、作り続ける事も大切だと
わたしは思います。

ただし、味噌はアルコールやアミノ酸などが添加されていないもの、
少なくても1年以上熟成された天然醸造を選びます。

多少、作り方が変わったとしても、
白砂糖や添加物の入りの菓子、甘みの強い果物といった、
体を冷やす食べ物が溢れた現代の食生活の中で、
体の調子を整えることに一役買ってくれることでしょう。

おいしく食べて免疫力UP!

食事でできることを提案させていただきました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


【参考文献】
・からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 大森一慧著 サンマーク出版
・12日間集中講座岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室 岡田恭子著 日東保書院


【著者プロフィール】

美里ちゃん

藤田美里 Misato Fujita
食生活アドバイザー
病院に勤務する一方、食を変えたことにより、
自身の不調がどんどん改善していく体験をする。
食と医の繋がりを勉強し、「食はすばらしい薬である」ことを自然出産や子育てに生かしている。


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