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【オフィスワークでかかる身体への負担②】
こんにちは!
昨日ウォーターバックが届いて、子供のようにはしゃいで体幹トレーニングをやりまっくた柔道整復師、小森崚司です。
今日は、昨日に引き続き、オフィスワークでかかる身体への負担を文献を交えて確認していきます。
●結論
昨日の確認になりますが、オフィスワークでかかる身体の負担は
①座位姿勢での腰への負担
②エアコンの冷房による自律神経への負担
③PC等の目への光ストレス
④頭が前傾することによる首肩への負担
⑤座位姿勢+前傾姿勢による呼吸ストレス
主にこれら5つの影響が考えられます。
運動してもなかなか身体の変化がない。
整体を受けてもなかなか維持ができない。
昔は寝れば体調が良くなっていたのに、最近は疲れが取れない。
このような症状がある方は、ご自身が置かれている環境によって、身体にかかるストレスがかかりすぎている可能性があります。
今日は③以降を確認していきます。
詳細は下記をご参照ください。
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■PC等の目への光ストレス
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この光のストレスは、身体を冷やすエアコンの冷房のストレスと共に、交感神経を活発にしやすいという結果がデータで出ています。
交感神経が活発になると、身体にどんな変化が起きるかを一言でいうと
”身体をいつでも戦える「臨戦態勢」の状態にする”という変化が起きます。
まだ人類が狩りをしていた頃のイメージをするとわかりやすいです。
・とっさの動きができるように脈は上がり(頻脈、不整脈)
・手足の血管が収縮して血圧も上がり(高血圧、末端冷え性)
・呼吸数も増え(呼吸不全)
・目からの情報をより多く得るために瞳孔は開いて涙の分泌が減り(睡眠障害、ドライアイ)
・口の中が乾燥しないように唾液は粘性を増し(虫歯、口臭)
・排泄が起きないように腸や膀胱の活動は低下し(便秘、残尿感)
このような変化が意識とは関係なく起こります。
※()の中は、交感神経が活発になりすぎると起こりうる症状です。
健康を意識してリラックスする時間を作ったとしても、
1日中身体に対してストレスをかけていたら、その効果はあまり期待できません。
生活の中の工夫としては、
・夜9時以降はパソコンやスマホ等の青色の光は見ないようにする
・暖色系の光を見て副交感神経を優位にする時間を作る
・室内と室外の温度差を5℃以下にする
・エアコンの風に当たらないようにする
このように、少しでも交感神経が働きやすい環境を起こさない工夫がとても重要となります。
ここで有益な情報をお伝えすると、
”感情を伴った涙”を流すと、その直後から副交感神経が優位になるというデータが出ているので、
どうしても寝付けない時や、ストレスが溜まってしょうがないという日は、感動する映画やドラマ、本や漫画等でも、泣けるような物語等で泣くことで、副交感神経を優位にしてリラックスタイムを作ってみてください。
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■頭が前傾することによる首肩へのストレス
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頭の平均的な重さは大体4.5kgくらい、もしくは体重の8〜10%が皆さんの頭の重さと言われております。
これだけ重い頭を前に傾けると、
・頸椎(首の骨)
・僧帽筋の上部や肩甲挙筋(いわゆる肩こりが出る場所)
・肩甲骨と肋骨を繋いで安定させる前鋸筋(脇下あたり)
等の負担が増え、腹筋群の筋力不足を引き起こします。
そして、
・肩関節(肩甲上腕関節)
・肩甲骨(肩甲胸郭関節)
・胸椎
これらの可動域(動かせる範囲)が圧倒的に低下します。
※腰痛や肩こりの人は、この3つの関節の可動域が、ほぼ100%低下しています。
しかし、この姿勢はパソコンやスマホをする上で、どうしても必要な姿勢となっているのも現状です。
ひとつの考え方として、首肩こり、腰痛等を誘発してしまうのは、この姿勢以外の姿勢がとれない状況になってきているから、このような症状が出てきしまうと僕は考えます。
改善するためには、前傾するのであれば、後ろにそらす動きもちゃんとできるように、身体を動かすことが有効な手段と言えます。
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■座位姿勢+前傾姿勢による呼吸ストレス
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呼吸を見ていく時の一つの指標として
・分時換気量(1分間あたりに肺を出入りする空気の総量)
・二酸化炭素排出量
・肺活量
・強制呼気量(意識的に息を吐く行為)
・呼吸筋への影響
などがありますが、
デスクワークによる前傾姿勢は、上記全てに悪影響が出ます。
これが、日本人の9割が呼吸不全と言われている要因となっているのかもしれません。
呼吸の改善については、以前投稿した「日本人の9割が呼吸不全と言われている」で触れていますので、ご参考にしてください。https://note.com/kenkoulabo/n/n1198c6f67f09
以上です。
画像の提供
Piotr JaguckiによるPixabayからの画像