
99.【食べる漢方の栄養素】『乾姜人参半夏丸』
乾燥した「生姜」と「人参」と「半夏(サトイモ科の芋)」で、体力の低下した全身倦怠感、食欲不振を訴える人の滋養強壮などに用いられる。
それぞれの薬効成分を見てまいりましょう!
■生姜は、
前記事にも出てまいりましたスーパー世界の薬効植物です。
それを茹でるか蒸して粉末にしたもの。
生ではファイトケミカルのジンゲロールを含み、乾燥させると使いやすいし薬効が凝縮されているので、それぞれ使い勝手でよいかと。
■「人参」は、
使われいる人参とはおそらく高麗人参のことと思います。
他の人参とは種類が違い、高麗人参はウコギ科、普通の人参はセリ科の植物です。
高麗人参は、各種ビタミン、ミネラル(マグネシウム・鉄分など)、タンパク質(アミノ酸)、炭水化物(糖質)と、40種類近くのサポニンを含んでいます。その全体が素晴らしいマルチ栄養食品なんですね。
中でもサポニンの一種「ジンセノサイド」が含まれることが特徴で、ジンセのサイドという特別なサポニンは、
スッキリ・爽快・イキイキ・活力!!!
と、
ゆったり・落ち着き・くつろぎ・休息。
の、
両方を兼ね備えている!?
抹消神経の拡張と収縮の両方に作用するらしいのですが、
そんな器用なことできるんかいな!?と疑いたくなるような特別なサポニンなんですね。時の権力者達が欲しがるわけです。
6年育てた「6年根」でサポニン量が最大化、そのグレードに関しては千差万別で、明白な分かりやすい指標として「金額」があります😅
お高い漢方薬の価値がありますね。
田七人参も同様です。
ここでは、庶民の台所で日常食べられる「サポニン」について見てみました。
全般的にサポニンは、栄養素を体の隅々まで届けてくれる役割を果たします。
その他効能として、抗酸化作用、免疫作用、血流改善、肝機能の向上などがあり、植物によって異なる効果をもちます。
食品の代表例は、高野豆腐。ジミに高野豆腐でした。
他は、お茶・ごぼう・アマチャヅル、大豆製品全般です。
中でも大豆の「おから」は大豆サポニンの刺客です!
血液の脂肪を掃除し、活性酸素を抑制し、便通をよくし、がん予防、アンチエイジングとしても役立ち、粉末状の「おからパウダー」があります。
■「半夏(サトイモ科の芋)」は、
別名「カラスビシャク」
意外と畑の傍に普通に生息している植物で、
ミズバショウ、ザゼンソウ、コンニャク、ウラシマソウなどと同じサトイモ科でムカゴで増える。
えぐみが強く食用にはならない。単独で薬にもならないほどエグいとw
家庭医薬として生姜と一緒に煎じ、食欲不振、健胃剤、吐き気どめに効くとされている。
有効成分は、リグニン、コリン、ベータ・シトステロール、アミノ酸類、脂肪酸類、他
リグニンは腸内の残留物の排出を促し、ダイエットや大腸がん予防の研究もされているところです。
コリンは卵黄に含まれる、アルツハイマー予防とされる成分。
ベータ・シトステロールはコレステロールを抑え、生活習慣病を予防します。
そのエグミから食べられないほどなので、せいぜいムカゴのムカゴごはんとかでしょうか。かなり畑の傍に住んでいない限りムリそうです。
ということで、
普通のサトイモを食卓に登場させることですね。
■まとめ
しょうがパウダー
おからパウダー
サトイモ
これらを合体させたメニューは考えられないので、いっそのことサトイモを薄切りにしてレンチンで乾燥させてミルで粉砕したサトイモパウダーをつくり、
三種を練り混ぜた丸薬をつくるのはどうでしょうか!?
漢方薬買いに行った方が早い(^^)
普段は
しょうがを入れた料理やドリンク
ごぼう茶、アマチャツル茶
おかずには高野豆腐とサトイモをお忘れなく
です!
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