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記事の見出しをみて驚いた!ランニングタイツは効果なし!?

今朝、twitterをみていたらこんな呟きが目に入りました。

疲労を抑えるために愛用者が多いランニングタイツ。
特にロングタイツの愛用者は多いですよね。
有名ブランドはもちろん、大手スポーツ店ではプライベートブランドでも品揃えしていますし、ユニクロやジーユーでも見かけます。

なのに、タイツはタイム向上に役立たず、疲労回復効果も無いなんて本当なんでしょうか。

詳しく記事を見てみましょう。

■記事に書かれている米研究に関して

記事によると、「2017年6月1日米デンバーの米国スポーツ医学会で発表された研究成果」で米オハイオ州立大学のアジット・シャウドハリ准教授らのチームが研究をまとめたと書かれています。

ランニングタイツには関節や骨盤の動きを制御したり、筋肉を圧縮して無駄な動きをしないように制御したりする働きがあり、タイム向上の効果があると思われていることからレースで使用するランナーも多くなっている。
しかし、ランニングタイツはタイムの向上や疲労軽減には役に立っていないという研究結果となった模様です。

■ランパンや短パンとランニングタイツで走って比較した件について

その比較方法を引用して記載します。

研究発表を報道した2017年6月1日付CNNニュースや6月2日付CBS放送によると、研究チームは、ベテランの男性ランナー17人に2種類の機能性タイツと一般的なランニングショーツを着用させ、トレッドミルで走ってもらった。ウエアはスポーツ用品メーカー、ナイキから提供された。しっかりと筋肉を締める高強度の圧縮タイツ、ゆったりと筋肉を締める低強度の圧縮タイツ、そして短パンのショーツだ。
(Jcastニュース「ランニングタイツはタイム向上に役立たず  疲労軽減効果もなし?!米研究」より引用)
 その3タイプのウエアを毎日1つずつ身に着け、30分全力で走った。3日間にわたる実験で、ランニング中の心拍数を測り、動作をモーションキャプチャーで記録、筋肉の振動を分析した。また、ランニングの前後に医師が垂直跳びの高さと筋肉の柔軟度を測り、筋肉の疲労度を評価した。
(Jcastニュース「ランニングタイツはタイム向上に役立たず  疲労軽減効果もなし?!米研究」より引用)
 その結果、「驚くべき発見をした」という。圧縮度の高い機能性タイツは筋肉の振動を大幅に減少させた。しかし、筋肉疲労は少しも軽減しないことが分かった。
(Jcastニュース「ランニングタイツはタイム向上に役立たず  疲労軽減効果もなし?!米研究」より引用)

メーカー1社の製品だけなので、製品比較という内容になりますが、僕は着圧が強かろうが弱かろうが、筋肉疲労に差がないという風に理解しました。

■マラソンは精神的な耐久力のウエイトが大きいということに関して

アジット・シャウドハリ准教授は「筋肉の無駄な振動を抑えることはできたが、距離を伸ばしたり走る速度をあげることに関しては役立つわけではない」とし、更に「今回の研究に関してはタイツを着ても着なくても結果は同じ」としています。

そしてアジット・シャウドハリ准教授は記事の中でこう推測しています。

「長距離走の大きな部分は、肉体的な耐久力だけでなく、精神的な耐久力が占めているのかもしれません。精神的な耐久力は測ることができません。ただし、今回の研究ではタイツの着用に問題があることを示す知見はまったくありませんでした。長距離ランナーにとっては、ほんのわずかな感覚の違いが重要です。タイツの感覚が好きな人なら、私たちが測定できなかった部分で圧縮タイツがランナーの役に立っている可能性はあります」
(Jcastニュース「ランニングタイツはタイム向上に役立たず  疲労軽減効果もなし?!米研究」より引用)

長距離を走る人間にとって肉体的な耐久力だけでなく精神的な耐久力も必要ということであれば、タイツが「精神的な安心をもたらすもの」としても機能しているということになるのでしょう。

僕もナイキのハーフタイツを履いていますが、疲労軽減というより「股擦れの防止」のために履いています。
ランパンで走るとウェアが擦れて痛くなる時が度々起きるようになってきたためです。
そのためこの研究結果には納得できます。

■個人的見解のまとめ

ただ、この研究は、一社の製品の比較であり、サポートタイツ各社が全てそうであるかというところには行き着きません。
守られているという安心を自分自身に与えるということで精神的疲労を抑えることはできる可能性は高いと思います。

個人的には、着圧式のタイツはカラダのサポートをするという「精神的安心感」を与えるのが主な役目なので、今回の記事のように肉体的疲労を直接軽減するものではないでしょう。

しかし日本のワコール社が作っている「CW-X」のシリーズに関しては、「関節のサポート」に軸をおいています。
骨盤の動きをサポートしてくれるので楽に走れるようにはなると思います。
この製品で同じテストをしてみたらどうなるのでしょう。
個人的にはやってみたいです。

今回お届けした内容はあくまでも個人的見解です。
人によっては効果がみられるものもあると思います。
ギアはいろいろ試してみることをオススメします。

また、タイツが走らせてくれるわけではありません。
走るのはあくまでも「自分自身」
マラソンなど長距離で結果を残したいなら、まずは自分の肉体を鍛えましょう。

また「疲労」に関しては別で記事にしています。
コチラもぜひご覧ください。



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kenkitano / Running College(ランニングカレッジ)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。