びわ湖毎日マラソンの結果を見て思うこと
2021年2月28日、最後のびわ湖毎日マラソンが開催されました。
好調の選手が多かったようです。
なんと2時間4分台の日本新記録が出ました。
そして今はプロランナーである元公務員ランナーの川内優輝選手も自己ベストを更新し、初の2時間7分台でゴールしました。
天候にも恵まれ、最後のびわ湖毎日マラソンということで各選手のモチベーションも高かったと思います。
しかし、もっとも大きな要因は他にあったのではないかと感じています。
それは「レースが少ない」ということ。
正月の箱根駅伝を見ていても思いましたが、この状況下でレースは少なくなり、各選手はカラダの調子のピークを何回も持っていく必要がなくなりました。
そのため記録を出すための下地作りをしっかりすることができたと推測されます。
また練習はこの状況を理由に制限され、追い込む練習は例年よりは少ないと思います。
そのため1回1回のポイント練習を集中して行うことができ、それが成果として現れたのでしょう。
そして、自己管理能力が問われた大会でもあったような気がします。
先ほど試合がなく記録を出すための下地作りができたと書きましたが、コーチ不在だと練習しすぎてしまう選手は、逆に疲労が溜まりピークを合わせることができなかったのではないかと推測します。
エリートランナーがそうなのですから、一般市民ランナーもこれを機に練習内容を考えた方がいいかもしれません。
一般市民ランナーはエリートランナー以上にレースがありません。
長期的に記録を出すための練習計画を組むにはいい機会でしょう。
特に基本となる「ジョグ」に時間を費やすのにいい期間だと思います。
2021年秋には今の状況が続けば大会が復活してくると思われます。
東京マラソン2021も2021年秋に予定されています。
今の時期はじっくりスタミナをつけ、夏場のカラダが動く時期にスピードを磨き、秋の本番に備える、というのが良さそうです。
フルマラソンに向けてのステップレースは組めない可能性が高いですが、ポイント練習で代用。
そして「レース感は戻ってないけどカラダに余裕がある」という状態でも久しぶりのフルマラソンで大幅自己ベスト更新というシナリオも夢ではありません。
レースが少ないことを逆手に取り、来たるべき時に大きな成果をあげられるように準備しておきたいものです。