音楽 / 今月のお気に入り 2022年10月
今年の秋もあっという間に過ぎてゆき、気がつくと外が肌寒くなってきた。
次から次へと気になるアーティストの新譜が最近発表されており、聴きこみが足りないアルバムもあるが、とりあえず最近のお気に入りを上げていく。
1. 聖飢魔Ⅱ - Love Letter From A Dead End
23年ぶりとなる聖飢魔Ⅱの新作が素晴らしい。各構成員が提供した曲のクオリティがおしなべて高く、さらにそれぞれの持ち味が生かされた曲ばかり。
こちらはアルバムの最初を飾るスピーディーな曲。ルーク篁が作曲しているが、ギターはヘヴィながらメロディはキャッチーであり、いかにも彼らしいメタル曲。
2. 聖飢魔Ⅱ - Goblin's Scale
ジェイル大橋作曲のこの曲も彼らしい豪快なロックンロール的リフで始まるが、中盤からは哀愁のギターメロディをからめて疾走していく。
シンプルながらカッコいい曲だ。
3. One OK Rock - Prove
One OK Rockの新譜は、前2作と比べるとだいぶロック色が強くなっており結構気に入って聴いている(露骨にQueenっぽいアレンジの曲はいらなかった気がするが)。
アルバムの中でもこの曲が今のところ一番好き。
サラッと叩いているが、Drのフレーズもかなりセンスが良いと思う。
4. My First Stoty - 不可逆リプレイス (re:rec)
One OK Rockつながりで、先日このバンドを初めて知った。
VoがTakaの弟ということもありVoの声質や曲調の共通点はあるが、クオリティは高くて気に入った。
5. Perfume - Drive'n The Rain
PerfumeのPLASMAを何度も聴いていると、この曲が一番印象に残った。
跳ねるベースライン、エレピの音色、さりげなく入るフルート、フュージョンっぽい演奏がたまらない。
今までの彼女達の曲にはなかった路線だが、このシティポップ的な雰囲気はかなりハマっている。
6. LeBrock - Running Wild
Spotifyを作業中BGMで流していたら、偶然流れてきて知った曲。
80年代っぽいシンセサウンドのメロディック・ロック、個人的なツボにハマり一発で好きになった。
7. Megadeth - The Sick, The Dying… And The Dead!
Megadethの新譜もかなりの力作だった。
4th~5thの頃を想起させる曲で占められており、デイブ・ムステイン自身が「Megadethとは何か?」とあらためて振り返りつつ曲作りを進めたような印象を受ける。
キコ・ルーレイロのギター・ソロも所々でマーティー・フリードマンを彷彿させるところがある。
8. Belphegor - Totentanz - Dance Macabre
オーストリアのブラックメタルバンドの11th。
個人的には、彼らのアルバムは良い曲が必ず1, 2曲入っているのに全体を通して聴くと途中で飽きてしまうという印象なのだが、それは本作も同じだった。
とはいえ、この曲は大好き。
9. Lamb Of God - Nevermore
Lamb Of Godの新作はまだそれほど聴きこんでいないものの、ここ数作の中ではかなり印象が良い。
これまでは彼らも途中で単調に感じて飽きてしまうアルバムが多かったのだが、本作はそれがなく最後まで楽しんで聴ける。
11月にさらに聴きこんでいきたい。
10. Machine Head - Choke On The Ashes Of Your Hate
Machine Headの新譜もまだ聴きこみが足りないが、アルバム前半に良い曲が固まっている印象。
現時点では、この曲が今作で1番のお気に入り。
11. Health & Poppy - Dead Flowers
雑誌ヘドバンを読んで知ったバンドHealth、彼らと他のアーティストとのコラボレーション・アルバム DISCO4:: Part IIを聴いてみたがこれが良い。
この曲はノイズ/インダストリアル調の退廃的な演奏にPoppyのVoが非常にハマっていて特に好き。
12. Ozzy Osbourne - Patient Number 9
オジー・オズボーンの新作より。
前作は彼自身のVoに焦点を当てたアルバムという印象だったが、今作はよりバンドサウンドっぽく仕上げられており、メタル好きな自分にとってはこちらの方が気に入っている。
80‐90年代のオジーっぽい曲やBlack Sabbathを思い浮かべる曲(もちろんトニー・アイオミ作曲)、さらにはSabbathの影響を受けた90年代のバンドのような曲も入っており、いずれもオジーのVoとすこぶる相性が良い。
キャリアの最終期に差しかかりつつある段階なのに、これほどの作品を作り出すのは正直驚いた。
13. 水曜日のカンパネラ - エジソン
最近はTikTokで気になる曲を発見することも増えてきているのだが、この曲もその1つ。
つい数か月前に知った水曜日のカンパネラだが、Voが変わったのにもかかわらず違和感がなく、さらには新たなファンの獲得までしているところは凄い。
Voの詩羽は前任者より歌がうまい&リズム感が良いのだが、その部分をうまく生かした曲作りを意識しておこなっていると思われ、コンポーザーの才能を感じる。
14. Paul Gilbert - Fuzz Universe
この曲も、TikTokでギターを弾いている動画で知った。
ギター・インストだが、滅茶苦茶カッコいい。
15. 薬師寺 寛邦 - 般若心経 - cho ver.
こちらもTikTokで。
般若心経をハーモニーに乗せて唱えていくのだが、お経とコーラスとの相性がこれほど良いとは思わなかった。
BehemothやSlipknotの新作も最近出たが、まだ2‐3回しか聴けていないので、これらは来月以降に聴きこんでいく予定。