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2021年7月の記事一覧
mRNAと遺伝暗号 (コドン) : マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から
ファイザー、モデルナのコロナワクチンはRNAワクチンです。RNAワクチンはコロナウイルスのスパイクタンパクを発現する事でワクチンとして機能する、という事になっています。コロナワクチンもRNA、そしてコロナウイルスのゲノムもRNAです。では、コロナワクチンのRNAと元々のコロナウイルスのRNAは一体何が同じで何が違うのでしょうか。
スパイクタンパクの量に影響するのはmRNAの安定性とタンパクへの翻
コロナワクチン副反応の伝播を訴える声 (Hiro Satoさんへの返答3)
コロナワクチン接種者から他者への副反応の伝播はありうるのか?
モデルナ社のmRNA技術のパイオニアであるルイジ・ウォーレン博士自らが「ワクチンシェディングは存在する。ワクチンを接種した人がスパイクタンパクを排出するのは事実だ」とTwitterに書き込みました。(ツイートは本人への理由の説明無しに削除されてしまいました。)
INVENTOR of mRNA says Vaccinated Peo
血流中のスパイクタンパクと授乳中の新生児への影響 (Hiro Satoさんへの返答2)
RNAワクチンはよく「mRNA」ワクチンと書かれますが、私にはこの表現は違和感があります。なぜならmRNAは実際には自然には存在しない状態の化学修飾を受けているからです。ワクチンに使われるmRNAのすべてのウリジン (uridine) はmethyl-pseudouridineに置き換えられています。
pseudoは生物学でも時々使われる用語で「偽の」という意味です。「シュード」と呼ばれる事もあ
荒川央博士のNote
分子生物学と免疫学を専門とする現役研究者の方が,コロナワクチン情報をNoteにまとめられており,大変おすすめです.
おすすめする理由は,次の2つです.
・優れた経歴と実績を持つ第一線の日本人研究者が,専門分野に関する情報を実名で発信していること
・学術論文に準拠し,専門性の高い内容について初歩からわかりやすく解説していること
以下,著者と記事について簡単にご紹介します.
略歴
荒川博士
6月28日講演会の要約
コ○ナが怖くない最大の理由、それは死ぬ人が減ったことです。2020年に肺炎で死亡した人は、2019年より1万7千人以上減りました。新型コ○ナウイルスという肺炎を起こす感染症が流行ったはずなのに、おかしくないですか?
新型コ○ナウイルスによる死者、どこにあるかわかります?
さらに、死者全体も2020年は2019年より8000人以上減りました。
日本は高齢化していますから、亡くなる人
前例のないワクチン: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から
前回の記事でお話ししたマサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から。今回はコロナウイルスの遺伝子ワクチンがどのように「前例の無い」ワクチンなのか、という話を紹介します。
Worse Than the Disease? Reviewing Some Possible Unintended Consequences of the mRNA Vaccines Against COVID-19
コロナワクチンはコロナウイルスよりも悪い?: マサチューセッツ工科大学(MIT)の総説論文から
仮に高齢者に特有の死亡率が90%の病気があるとします。病気に対する治療薬はあるが、使用した場合に1%の方に重篤な副作用が生じるとします。この場合には、もともとの年齢と病気による余命を考えると、1%の副作用のリスクよりもベネフィット(利益) が大きく上回る事もあるでしょう。
リスク評価について考えてみましょう。例えばあるワクチンで副反応が起こる率が1%だったとします。1%は1%です。これを大した事