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「運動麻痺」に対するリハビリの種類を教えて!

当ブログへ訪問していただきありがとうございます。

福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*

日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。

はじめに

本日は「運動麻痺に対するリハビリの種類を教えて」という内容でまとめていきたいと思います。

恐らくこのテーマを見て、ブログに足を運んでいただいたと思いますが、結論から言うとこれだけをしておけばよいものはありません。

ですが、国やその専門分野の方々の集まりにて「ガイドライン」と呼ばれるある程度の信用に値する指針をベースに数あるリハビリの種類について情報をまとめていきたいと思います。


それでは始めに、Chat GPTに質問してみました!!

質問:「運動麻痺に対するリハビリの種類を教えて」
回答:
運動麻痺に対するリハビリの種類には、以下のようなものがあります。1. 物理療法:筋力トレーニングやストレッチングを行い、筋肉の強化や可動域の改善を促します。2. 運動療法:リハビリテーション専門家による個別の運動プログラムを通じて、機能の回復や動作の改善を目指します。3. 理学療法:身体機能の改善や痛みの軽減を目的とした治療を行います。これらの方法を組み合わせて、患者さんの状態やニーズに合ったリハビリプランを立てることが重要です。

最近のAIの発達はすごいですね!
大まかではありますが、物事の概要を掴むときにはもってこいの技術です。

それでは、本日は物理療法と運動療法について補足しながらまとめていきたいと思います。

🔲 物理療法

「温熱」「寒冷」「電気刺激」「振動刺激」など物理エネルギーを身体に直接与えることで「血行促進」「疼痛の改善」「筋緊張の軽減」のような生理的な変化を起こす治療方法です。


特に、現在の脳卒中リハビリで主流となっているのは、装具療法との併用、手技療法との併用として、電気刺激や振動刺激に力を入れている施設が増えてきています。

電気刺激療法(ガイドラインより一部抜粋)
肩関節亜脱臼や痛み、痙縮、歩行、上肢機能に対しては有益性が高く、介入として妥当であると推奨されています
→ 2016 年AHA/ASA のガイドライン、脳卒中治療ガイドライン2021にて掲載

🔲 運動療法

障害や疾患の治療や予防のために運動を活用することです。従来の薬物療法に加えて食事療法と運動療法の重要性が高まっています。
厚生労働省e-ヘルスネットより転載

➖運動の種類

有酸素運動、無酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングなどいくつかあります。


上記の一般的な運動療法に加えて、各病院や施設においてはニューロリハビリテーション、ファシリテーションテクニック(神経生理学的アプローチ)など神経科学のエビデンスを応用したリハビリテーションが提供されています。


特に、ニューロリハビリテーションは世界中でも様々な方法が検討されており、エビデンスと呼ばれる治療効果の有無を日々検証されています。

➖具体的な運動療法の項目

※詳細は成書にてご確認ください

・CI療法
非麻痺側上肢をミトンなどで制限し、麻痺側上肢を集中的に使用する治療法になります

・課題指向型アプローチ
患者さんの日常生活に必要な課題を難易度調整しながら反復練習をおこない支援をおこないます

・末梢神経電気刺激
手足を動かそうとしたときに、対象とする筋肉の動きを検知してその筋肉に電気を流すことで、意図した運動を実現します

・ボツリヌス療法
手足の痙縮(筋肉がかたくなり動かしにくい状態)に対して、ボトックスを筋肉に注射し、痙縮をやわらげる治療法です

 など

上記が主要な運動療法の項目になります。

そのほかにも、やや紛らわしくなってくるのが、ファシリテーションテクニックになります。

🔲 ファシリテーションテクニックとは?

※詳細は成書にてご確認ください
中枢性運動麻痺の治療にあたって、神経生理学的理論を利用して運動機能の回復促進を図る手技の総称を指します。(以下、主要な手技例)

ブルンストローム法
ボバース法
ボイタ法
PNF


上記は2009年のガイドラインにてファシリテーションについて記載された内容です。2015年までは同様にグレードCで科学的な根拠は示されておらず、2021年には記載自体もなくなっている状況です。

※促通反復反復療法(川平法)はグレードB
 課題指向型アプローチはグレードA

ファシリテーションテクニック自体を否定するものではありませんが、まだまだ効果検証や世界的にも報告件数が少なく支持されていないことが現状ですね。


しかし、「結局は何をすることがよいのか」の返答として大事な視点が以下になります。

※詳細は成書にてご確認ください
中枢性運動麻痺の治療にあたって、神経生理学的理論を利用して運動機能の回復促進を図る手技の総称を指します。(以下、主要な手技例)

ブルンストローム法
ボバース法
ボイタ法
PNF


上記は2009年のガイドラインにてファシリテーションについて記載された内容です。2015年までは同様にグレードCで科学的な根拠は示されておらず、2021年には記載自体もなくなっている状況です。

※促通反復反復療法(川平法)はグレードB
 課題指向型アプローチはグレードA

ファシリテーションテクニック自体を否定するものではありませんが、まだまだ効果検証や世界的にも報告件数が少なく支持されていないことが現状ですね。

しかし、「結局は何をすることがよいのか」の返答として大事な視点が以下になります。

🔲 麻痺肢に対する重要な3つのポイント

❶ 高頻度

・適切な運動量が確保できているか。
・質にこだわり過ぎると量が低下しやすい。
 

❷ 高強度

・運動の強度は適切か。
・いつも同じ程度の負荷のみでは効果は頭打ちとなってしまうため、少しずつ負荷をかけていく必要がある。

❸ 課題特異性

・トレーニング効果はトレーニングしたようにしか高まらない。
・どんな練習においても課題特性に応じた内容を踏まえないと効果がでにくい。

※運動療法における目標が明確で、自分がいま何をすべきなのかがセラピスト、患者同士で共有できていることが1番になります!


たとえば、1人で立ち上がれない、車いすに乗り移りができない方を例にすると、、

目標:
1人で立ち上がって車いすに乗り移りができるようになる。

要素練習:
立つための筋力トレーニング、手順やタイミングなどのポイントを理解する。

課題練習:
手すりを使いながら立つ練習をする。手放しや立位保持時間が長く可能となってくる。

全体練習:
一連の動作をすべて通して反復練習。1人で乗り移りができるようになる。

▶︎目標達成!!
つぎは、車いすでなく「普通の椅子からの乗り移り」、「低い椅子から」、「ソファから」など少しずつ難易度を高めていって、その先に自宅退院に向けて必要な課題が含まれてくるとなお良いですね。

おわりに

 以上、本日は「運動麻痺」に対するリハビリの種類を教えて!という広いテーマでまとめさせていただきました。

まずは概要を知ることから始め、局所の内容を深めるきっかけとして、皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃

最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^

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