借換債は日銀の「買戻し債」
借換債は、日銀の「買戻し債」として、政府(国債整理基金)が発行'(市中銀行へ入札)して、日銀が買上することで、日銀の帳面で、
日銀 借換債(買戻し満期債) / 発行銀行券(→公債金)
して、その「借方)買戻し満期債の借換債」は、先の
日銀 ― / (-)発行銀行券
買いオペ保有満期債
の「貸方買いオペ満期債」と
日銀 借換債(買戻し) / 買いオペ満期債
として相殺、消去(write off)されている。
「入札する一般会計からの新発債35.6兆円」から 「一般会計歳出・債務償還費16.8兆円」は控除されるのではなく、既発債として市中において期日を迎える「満期到来債」への決済(償還)に歳出されている。これは、「60年償還ルール」で当てはめられた令和5年度の「未償還既発債」(発行国債残高)からの「見立て減価償却相当額面」である。
元々、そしてほかの主権国家・共同体にはない償還の仕組みで、中央銀行制をとる国庫にあっては、そういった「償還期日を迎える既発債(中央銀行に買いオペされてある通貨発行の見返債権の国債 ∔ 市中にある国債)の償還は、
❶中銀保有分の以下の仕訳
中銀 ー / (-)発行銀行券
満期国債(売現先)
政府 満期国債(買現先) / 見返負債
による対日銀分の償還を済ませて、
❷政府は、これを入札による中銀買上げとして売戻すことで対市中満期到来債への償還財源の公債金を得る。
政府 公債金 / 満期国債(売現先の借換債)
中銀 満期国債(借換債) / 発行銀行券(→公債金)
なお、先に政府が「歳入:新発債16.8兆円」として発行した一般会計からの特別会計繰入(歳出)の宛ての新発債も、日銀から即買いオペされている。
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