がっかり通信vol.8
うちの部署はある商品の推進が悪いんです。
なので担当役員のメールや会議での発言にはとてもビビっています。
極端な話、元BOSSの罵声よりも泣きそうです。的を射すぎて逃げ場がありません。
正直、この商品は藁にもすがりたい気持ちでご指導を聞いています。
そんな中なので会議で「いいえ、やってません」や「営業しない社員はどうしたらよいのでしょう」と会議の空気を悪くしてしまったんです。きっと言ってはいけないキーワードなのでしょう。
部署の営業推進では「A商品の別の彼女」「B商品の彼女」「C商品の私」みたいな雰囲気になってしまっているので
部署内でも私へのC商品の風当たりが強くなってしまったのも会議のKY(ちょっと古い)の原因かもしれません。
要はクソガキの八つ当たりなので深く反省しております。
ただ、「営業しない社員はどうしたらいいのでしょう」発言はどこの部署でも永遠の課題ではないかと思っています。
決して彼を見放してはいけないとは思っています。
さて、本日も担当役員から推進メールが届きました。恐る恐る見てみます。
なんとC商品が1件挙がっているじゃありませんか。私としてはそれだけで大喜びなんです。きっと担当役員メールで把握するのではなく、「推進管理はあなた自ら把握してください。いいですか?わかりますか?」とペン尻をこちらに向けて言われそうです。
ことわざの意味と私の感じ方は違いますが「ペンは剣より強い」と昔の人はよく言ったもので、私には刃物に見えて仕方ありません。
自分が悪いので刺されても労災の申請はいたしません。
話がそれてしまいました。本題に。
彼女も休憩からあがってきて担当役員からの推進FAXを読みすぐにPCの前へ。
やはりC商品が挙がってることに気づいたようでどのお客さまが挙がったのか顧客データで調べています。
私のもとに彼女がやってきてC商品挙がってますね。とうぐいす嬢のような甲高い声で伝えてきます。
愛犬ならしっぽフリフリ状態でしょう。
「でもどのお客さまか分からないんだよ」というと「私もわからないんですけどこの方じゃないですか?」と顧客データを指さしてきます。「まぁ、誰でもいいんだけどうれしいよね」と二人で抱きしめ合いました。←ここだけフィクション。あとはザ・ノンフィクション。
「C商品の私」としてはC商品に関してのDMや最終意向のアポ電を一人でやっているため、「考え中」や「そうしようかな」と言ってくれたお客さまなのかとても気になり絞り込んでみました。彼女の言うとおり確かにこの人っぽいなという感じの人がいたので詳細をよく見てみたところ
【担当者:彼】と名前が入力してあるじゃありませんか。別商品に関しては担当者を割り振っていますが、C商品に関しては月に数件なので割り振っていません。実際にもC商品のアプローチは全て私がやってるのですから。だからC商品の推進が悪いのでは?ってことはさておき。
その時顧客データのメモ欄を見てハッと思い出しました。
確かに私が夏期休暇の時に彼に「C商品の方へ最終意向の電話だけお願いしてもらっていいかな?」と言ったことを。
このお客さまは私が休暇中に契約時期を迎えるのでこの方だけ最終意向確認の電話依頼をお願いしていました。ずっと電話しても繋がらないお客さまでした。
メモ欄には先に私が入力していた今までの経緯「〇/〇DM発送。△/△留守。奥様の了承取得済。C商品もやってくれそう。」と入っていて、その後ろに「□/□留守。」。
えぇぇぇっ、そんなんで担当者名入れちゃったの?担当者欄はぜんぶ空欄だよ?なんで?私が頼んだから?一回だけ電話して?しかも留守だったのに?最終意向確認していないのに?もしかして電話してないんじゃないの?
心の狭い私から彼への信頼という言葉が消えました。本当に心の狭い私です。こんなの名前入れたって私の裁量で手当付けられるんですから。
いや、私が自分の名前入れたって私には手当は付けず社員に割り振りますよ。
ただ、彼の中でどういった気持ちで自分の名前を入れたんだろうと考えると胸が締め付けられました。
「営業しない社員」はお客さまが留守でも営業したとアピールするのか。獲得できそうだから繋がってもいないのに自分がやった証跡を残したのか。
本人に聞きたいところですがそうもいかない心の狭いうえ気の小さい自分がいるのも事実。
例えばB商品で「さぁ、あとは契約だ」というときに私が不在でも彼がやった感を出して成約してしまうのか。
確か以前に「C商品の変更」でしたが、私がご案内して変更用紙をお渡ししたのに後日受付は彼。顧客データにも彼の名前で入力。彼女に「この方にご案内したの私さんですよね」と言われた事案がありました。
本当にいろいろ考えてしまいます。
これも山の先輩のご指導や教育なのでしょうか。本当に仕事もでき心も広いお方です。
そうであれば担当役員にふさわしいお方です。ぜひ検討してください。とてもたものしいと思います。
ふぅ、少し落ち着いてきました。
こんな指導力もない私は彼に名前を付けてあげました。
「A商品の別の彼女」「B商品の彼女」「C商品の私」
「ハイエナの彼」