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肉と魚の楽園・群馬で出会う 。群馬グルメが教える食の多様性
2025年、仕事始めの週。記念すべき1発目の出張は日帰りで群馬でした。
私は群馬に住んだことがありませんが、小さい頃から遊びに行ったりして、勝手に縁深い土地だと思っています。
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その群馬。
実は食材の宝庫で、グルメもとっても魅力的。今回は数多ある群馬グルメのほんの一部ですが、ご紹介したいと思います。
1.群馬の食の意外性、その食材の特徴とは
群馬と聞いて、皆さん何を思い浮かべますか?温泉?スキー場?自然や温泉などのイメージが強いですが、グルメも充実しています。
では、群馬グルメといえば何を思い浮かべますか?
中山秀征さんや井森美幸さんの影響で、こんにゃくはとても有名ですし、うどん、焼きまんじゅうなど小麦粉で作る料理も人気です。
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野菜や果物の生産も高原キャベツや蒟蒻芋など大変盛んで、梅やきゅうりなども一大産地となっています。
また、内陸という土地柄もあり牧畜が盛んで、上州牛や、上州麦豚などのブランドも生まれています。鳥めしもとても有名です。
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余談ですが、私の通っていた高校は埼玉県に位置していますが、群馬県にとても近いため、遠足のお弁当には群馬の名物、「登利平の鳥めし弁当」が必ず出ていました。これがまたしっとりとした鶏肉で、美味しいのなんの!今現在、販売店舗が群馬以外だと、栃木と埼玉にしかないので、東京では買えないのが残念。想像していたら、また食べたくなってきた…!
そして近年では新鮮な魚料理を出す飲食店や、取り揃えるスーパーも当たり前のようになっています。元々日本海と太平洋に挟まれている立地で、物流の進化や、冷凍技術の発展などにより鮮度が良いまま多様な鮮魚が届けられるようになったのです。
まぐろの消費量については、全国の県庁所在地と政令指定都市の中でみると、群馬県前橋市は海がないにもかかわらず、第5位にランクしています。
https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
私にとって群馬というと、小麦粉や野菜、お肉のイメージがありましたが、ここまで魚が消費されているのは意外でした。
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2.群馬の名物肉料理「もつ煮」の魅力
(1)もつ煮の聖地、日の出食堂へ
そんな群馬に今回行って、向かったのがこちら「もつ煮屋 日の出食堂」。
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伊勢崎市にあるお店で群馬のもつ煮といえば、こちらと永井食堂と言われる程の名店。
今回で何度目でしょうか。近くにくると、いつもこちらに吸い寄せられるように、来てしまいます。
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(画像はスタジオジブリ公式HPより)
平日のお昼は仕事関係の方々でごった返しているので、店頭のリストに名前を書いて待ちます。
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混んでいますが、もつ煮の提供スピードは驚異的ですし、まるで飲み物のごとくサクッと食べられるため、回転は早めです。諦めずに待ちましょう!
日の出食堂はもつ煮の他にも、とんかつやラーメンなど、定食メニューが揃っているので、もつが苦手な人と来ても安心。もう行かない理由はありません。
駐車場はお店の前にあって、ある程度の台数が停められますが、昼時は駐車待ちの車もいますね。
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(2)実食レポート
今回私はもちろんもつ煮定食。「おかず大盛り」をいただきます。おかずとはもつ煮のこと。もつが好きな人は、勇気を持って大盛りを頼みましょう!
注文してから一瞬の刹那(実際には2、3分か)、すぐにもつ煮が運ばれてきました。正方形のお膳にはご飯とお新香、冷奴とお味噌汁、そして大きな器に盛られたもつ煮込み。これで930円。(2025年1月現在)
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ご飯のお茶碗も大きいので、もつ煮の大きさが少しバグって伝わり難いかもしれませんが、安心してください、もつはたっぷり入っていますよ。
しかもこちらのもつ煮は野菜やこんにゃくなどの定番の具材は入っておらず、もつのみ。それでこのボリュームなのですから、もつ好きにはたまりませんね。
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冷奴はそのまま食べずに、もつ煮に入れるのがお気に入り。
豆腐がスープにちょうどよく絡んでくれて、もつとはまた異なる風味を楽しむことができます。
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もつは大盛りなだけでなく、味もしっかり美味しいです。味噌ベースのスープは濃すぎず辛すぎず、ご飯を食べるのに絶妙な味付け。
スープは結構赤いので、辛そうにも見えますが、辛くはないです。赤城から吹き下ろされるからっ風の寒さをしのぐ、温かい家庭的な料理でありながら、奥深い味わいが、この日の出食堂のもつ煮定食の特徴です。
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(3)もつ煮、その先へ
とても柔らかく、とろけるような食感のもつ煮。
もちろんご飯と一緒に食べるのがオススメなのですが、もつの量が多いので、ご飯が先になくなってしまうのが難点…。
でも大丈夫!
なんと、ご飯のおかわりが無料で頂けるのです!(本当にありがたい!)
同行者が皆おかわりしていたのもあって、私もおかわりをしてしまいました。半分くらい、と言ったら、すまなそうに普通に盛ってくれました。これもご愛嬌。
ごちそうさまです!
(4)食堂の特徴
店内は店員さんの活気もあり、テレビもあるせいか、良い意味でワイワイしています。テーブルの間隔が広いのでうるさくなく、混みあっているのに居心地が良い。
有名店って結構ギュウギュウで居心地は二の次ってお店も多いと思いますが、こちらは違いますね。
支払いにクレジットカードが使えるのも便利です。
そしてこちらのもつ煮、気に入ったらなんと持ち帰りもできます。店内で買う他、店頭に「ど冷えもん」の自販機がありますので、そこでも買うことが可能。私はまだ買ったことがありませんが、旅の思い出に良いですね。
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(5)他のお店のもつ煮
群馬のソウルフードであるもつ煮。
食べられるのはもちろん日の出食堂だけではありません!
JR高崎駅すぐ近くにある「西口18番」。
イタリアンな居酒屋さん。こちらは気軽に入れて、お得に美味しいのが特徴。ピザもパスタも妥協なしです。
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さすがスパゲッティが有名な高崎!!
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そして、洋風なメニューの中に、もつ煮がありました。
日の出食堂と同じ味噌ベースですが、にんじんなどの野菜も一緒に煮込まれています。味付けは濃厚で、お酒にピッタリな味付け。
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このような洋風居酒屋さんでも最高のもつ煮が味わえるのが、群馬の底力でしょうか。
3.海なし県で楽しむ鮮魚の驚き
(1)美味しい鮮魚を居酒屋で
さて次は魚です。
高崎にある居酒屋「和ダイニング だんべ。」。
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地元の方でしょうか、多くの人で賑わっています。こちらのイチオシは何と言っても鮮魚!群馬県でいただく鮮魚、一体どんなものでしょうか?
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出てきたのはお店にオススメいただいたカツオ。
しかもタタキではなく、生のお刺身。カツオのお刺身は鮮度が大切で、良し悪しがはっきり分かりますよね。
いただいてみると、脂が乗っていてとても美味しかったです。脂の甘みをしっかりと感じられ、端まで瑞々しい刺身は、目を閉じて食べているとカツオの産地、静岡にいるのではないかと思うほど。
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続いて注文したのは銀光。
銀光とはお店のメニューによると、「最高級にじます」とのことで、これは群馬で採れる魚。濃厚な味でこれもかなり美味しい。
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(2)群馬の野菜も
そして目に飛び込んできたのは、下仁田ねぎの文字。
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そうか、ねぎも名産か!確かに入り口にねぎの箱が積まれていたな。
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それでは…、と頼んだのがこの串。
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見るからにジューシー。食べると更にトロトロしたジュースが溢れ出す食感。十二単のような重なりがとても豊かに感じられて、一口ひとくち、幸せな気分に浸れます。
地元群馬の米焼酎「ぎん」と合わせてみましたが、これが正解。
まさに海の幸、山の幸の融合。これが群馬グルメの魅力なんだなと妙に納得した夜でした。
4.肉と魚の多様性を楽しむ「群馬グルメ旅」の提案
群馬のメジャーな観光地である草津などと比べると、高崎や前橋、伊勢崎は仕事関係の人も多く、旅行先としてはちょっと「渋い」かもしれません。
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ですが、ぜひ群馬のグルメを味わうグルメ旅、お試しいただきたいと思います。スキーや温泉旅行の前後に少し立ち寄るのも良いですね。
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お昼は伊勢崎でもつ煮定食を食べ、夜は高崎で美酒に浸る。お弁当も、峠の釜めしやだるま弁当、鳥めしなど有名で美味しいものばかり。
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…いや、群馬グルメ、まだまだあるんですよ!もっと書きたいですが、長くなったので、また次の機会に取っておきたいと思います。
旅の魅力は単に観光地を見るだけではなく、その土地の味を知ることにもありますので、ぜひ皆さんも群馬グルメをお試しください!
今回もここまでお読みいただいて、ありがとうございました!
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