年越しそばには「ゆで太郎」という誘惑。福岡で再発見した手軽さと本格派の魅力
ゆで太郎って知ってますか?(突然)
政治家の名前でも、キン肉マンの作者でも、ディズニーキャラクターでもありません。
東京を中心とした人気の蕎麦チェーンで、全国展開されているものの、エリアによっては全く出店をしていないので、お住まいの地域によってはそもそも存在すら知らないよ!という方も多いと思います。
東京にいると、街中で見かける青い看板。そうこれがゆで太郎です。私、それまであまり認識していなかったのですが、一部の人、いや結構多くの人が熱狂的に推すチェーンだったのです!
私は蕎麦で有名な長野生まれ。(小さい内に県外に引っ越したので、長野出身というのはおこがましいと思っている。)
蕎麦には一応うるさい。
そんな私がゆで太郎に目覚めたのは今年、何と福岡で。
福岡への出張が多く、毎回現地の方とランチに行くのですが、ある日、当社の現地支社長(関東出身)が…。
当然私は福岡ならではのうどんやラーメン等を想像していたので、
と思いましたが、一方で二日酔いでもあったので、さらっと食べられる蕎麦は最適ということで、了承しました。
どうやら当時、ゆで太郎は九州に1軒しかなくて(2024年12月現在は2軒)、普段福岡県外に住む、関東出身の支社長にとっては貴重な機会だったようです。
私は「福岡名物じゃないのか」と、どこか引きずりつつ、当時の季節限定だったあさりのかき揚げと冷やしぶっかけ蕎麦をいただきました。
お、美味しい!!!
かき揚げのあさりはふっくらしているし、何より蕎麦の喉ごしがツルツルしていながらコシがあって最高!
そこから外出先にゆで太郎がないか探す生活が始まりました。それにしても、何と福岡でゆで太郎の素晴らしさを再発見するとは。
そんな私が年越しそばにオススメするゆで太郎の魅力をご紹介します!
1. 年越しそばの由来と文化
そもそも「年越しそば」とは何か。
諸説ありますが、江戸時代から続く日本の伝統的習慣の一つで、「細く長く生きる」や「厄を断ち切る」など、さまざまな意味が込められていると言われています。
家族でこたつに入り、紅白歌合戦を観ながら年越し蕎麦を食べるのは、年末の風物詩、という方もいらっしゃると思います。
私もかつてはそうでした。
年越し蕎麦の起源は江戸時代中期、元々月末に三十日蕎麦(みそかそば) を商家で食べるという習慣があって、それが現在の年越し蕎麦になったと考えられているそうです。
江戸の当時、脚気(かっけ)というビタミン不足が原因の病気が流行していて、その対策とした蕎麦を食べていたとか、そもそも縁起物であったとか、そうした背景もあって年末の年越しを代表する食べ物になったようです。
クリスマスや大晦日等、脂の多い食事になりがちなので、温かいお蕎麦をゆっくり食べるのは気持ち的にも良いですよね!
2. ゆで太郎とは?
ゆで太郎は全国展開する蕎麦チェーンで、いわゆる立ち食い蕎麦のイメージで、安く、早く提供してくれて、さっと食べられる、働く人の味方。
でも実態は少し異なります。良い意味で。
その魅力は単なるスピードや価格にとどまりません。
挽きたて、打ちたて、茹でたての蕎麦を提供するこだわりが、他のチェーン店と一線を画しているのです。
ちなみにゆで太郎は信越食品という、創業者が経営する系列と、FC展開するゆで太郎システムという会社が運営する2つの系統があります。
それぞれ蕎麦のおいしさはそのままに、メニュー構成が異なるのが面白いです。ホームページの店舗リストを見ると、どのお店がどちらが運営しているのか分かります。
3. 年越しそばにゆで太郎を選ぶ理由
年越しそばを食べる場所としてゆで太郎をオススメしたい理由を3つ挙げます。
(1)三たての蕎麦
ゆで太郎では挽きたて、打ちたて、茹でたてのことを三たてと呼び、美味しい蕎麦の条件としています。
製粉所で挽いた蕎麦粉を挽きたての状態で店内で製麺します。
その麺を提供直前に茹でてくれます。
そのため、注文から提供までの時間はそんなに早くはないですが、とても鮮度の良いツルツルの蕎麦を頂けるのですね。
更に江戸前蕎麦は辛口が基本とのことで、つゆは辛口です。すっきり食べることが出来るのです。
私はゆで太郎ではあらかじめつゆがかかっている「ぶっかけ」が好きなのですが、このツルツルの麺が後を引いて、外出先にないかつい調べて、行くようになっています。いつの間にかゆで太郎ホリックです。
(2)トッピングが充実
まず、有料トッピングが充実しています。
海老天に白身フライ、かき揚げなど定番のトッピングが充実していて、どれも美味しいです。
私が今回オススメしたいのは無料トッピングの充実ぶり。
定番の天かすからわさびの他、一味、七味に、唐辛子や福神漬に紅生姜…。お店によっても異なりますが、どこも充実しています。
その時の気分で、自分好みの味に調整出来るのでとてもオススメです。
(3)季節限定が美味しい
先ほど紹介したあさりのかき揚げなど、その時々の蕎麦が毎月出てきます。
この年末は小柱と春菊のかき揚げ。(ゆで太郎システム系列店)
まさに冬を満喫できるメニューですね。
年越し蕎麦も販売されています。
4. 店舗体験レポート
ゆで太郎が初めての方に入店からの一連の流れをご説明します。お店によっても少し異なりますが、ゆで太郎システムが運営する一般的なお店を例にご紹介します。
(1)まずは券売機で食券購入
ホームページでその時の画面がそのまま確認出来ますので、初めての方はまずはチェックして、どこに何があるのか確認しておくと安心です。そのまま見られるのは良いですね!
食券を購入したらカウンターの店員さんに渡します。
半券を返してもらって、席で待ちます。
席は空いている所に座り(立ち)ましょう。
お水はセルフサービスですので、待っている間に汲みに行くと良いですね。
(2)蕎麦を受け取る
料理が出来上がると食券の番号で呼ばれますので、カウンターに半券を持って取りに行きます。
モニターがあるお店は番号が表示されますが、ないお店はちゃんと聞いていないと聞き逃すので注意が必要です。
蕎麦を受け取ったら、トッピングをしてまた席に戻りましょう。お箸もここで取るのを忘れずに。
(3)お膳を返す
食べ終わったら返却口にお膳を返しましょう。
ゴミ箱は別途あるので、割り箸等のゴミはこちらに。
ダスターもあるので、テーブルは拭いておきましょう。
細めでツルツル、コシのある麺を辛口つゆに付けて食べるゆで太郎。
行かれたことがない方はぜひ、年末の忙しい時期でもありますので、さっと食べられるゆで太郎、お試しください!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
↓(ご参考に)福岡ランチの記事