見出し画像

尾原和啓さんの『プロセスエコノミー』を読んでみた。

どうも!まつです。

まつの哲学を元に皆さんの選択肢が1つでも増えたらイイなと思う、まつの独り言投稿。

この提供は『今の建築業はやめたいwww』クオリティアール、まつしゃちょーの提供でお送りします。(自作自演ですが何か?ww)→https://linkfly.to/quality-res


今回のビジネス本は尾原和啓さんの『プロセスエコノミー』です。

実はこの本、メチャクチャ気になっていました。
冒頭、けんすうさんのNoteでプロセスエコノミーについて投稿している記事がのっている。
この内容が今の時代を的確に捉えながら分かりやすくプロセスエコノミーについて書かれている。

このプロセスエコノミーを説明する上で切っても切り離せないものはインターネットの普及とコミュニティの関係に伴う時代の変化だと認識している。
すごく簡単に説明するとインターネットが普及して世界のサービスや商品のクオリティが上がり、大差がなくなりつつある今、商品のクオリティを担保しても売れることが少なくなってしまった。
その時に付加価値として必要なのがプロセス。
つくる人の顔やつくる人の想い・苦労などが見える化させることで価値が上がる。そんなイメージで捉えて頂ければいいと思う。

ここで「近代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラーの話があります。
『コトラー・マーケティング理論の発展』が実に興味深いし、その通りだと感じてしまう内容になっている。その中でも本書と深く関わりがあるであろう『マーケティング4.0』について簡単に説明に本書から抜粋すると『すべてのサービスは自分が自分らしくなるためのもの』ということが言える。
最近、よく思うことがあって、今までの日本人は外側に外側に答えを求めていたような気がしているが、実は自分の内側にしか答えがないことに気が付くべきだと思う。一昔前であれば、みんなが持っているものは持ったほうがいいという風潮だったけれども今は、それを自分で決める時代になった。
この話については別の投稿で少し掘り下げようと思うけど、マーケティング4.0もきっと同じなのだと思う。

そして本書は『6Dですべてのアウトプットが無料に近づく』というタイトルの章にはいる。
まず6Dとは何かということを説明すると
①デジタル化 ②潜在的 ③破壊的 ④非収益化 ⑤非物質化 ⑥民主化(の単語の頭文字を取ると6Dになる)

①〜③が進んだ結果、最終的には④〜⑥が起こる。
6Dの何が恐ろしいかというと『6Dの進展によりあらゆる生産コストが下がり2035〜2040年にはアウトプット(成果物)の売買だけの経済が終わりを迎える』と本書には書かれている。
これがどれだけ世の中を変化させてしまうのだろうか。正直、考えただけでも怖い。つまりあらゆるアウトプット(成果物)の価値が極端に下がるということもしくは無料化が進むことを意味してある。
なぜ無料化が進むのか?それは
世の中は需要と供給で成り立っていることが前提としてあることを理解しなければならない。
そしてもう一つ重要なことが小さいコミュニティが様々なところで出来てきていることにより既に無料化が始まっているという事実を知っていなければならない。

私が関わっているコミュニティもそうで自発的に人に教えたり、動画編集をしたり、SNSの投稿や新事業の企画・立案などを様々なことをみんなが無料で行っている。
でも実はとても自然なことで自分一人では出来ないことでも人数が集まることによって自分の知らない領域の仕事に携わることができる。
自分の成果物に対する報酬は経験でいいと考える人が多数派になりつつあるのかもしれない。

と、ここまでプロセスエコノミーが主流になることを裏付けるための時代背景等がまとめてあった。
ここからはプロセスエコノミーの本質的な部分にはいっていく。
そもそも日本は正解主義であったがこれだけ変化の早い時代に突入して正解主義ではモノゴトがうまく進まなくなってきた。そこで考えられていることが修正主義だという。
失敗してもございます修正しながら進めることを前提とした考え方でこの時代に合っている。だからこそプロセスに価値が生まれる。
本書では別の言葉でも書かれていて『「オーケストラ型」から「ジャズ型」へ』これも同じような考えである。

しかしプロセスに価値を出すために必要なことが一つあって『why:なぜやるのか・哲学・こだわり』が重要になる。逆にこの『why』がなければプロセスは奪われ真似されてしまう。
確かにそうだよね。いくら技術的に知識的に優れたものであったとしてもwhyがない時点でオリジナリティはつくれない。
ちょっと話がズレるかもしれないがキャラクターをつくることさえできてしまえば、欠点が味にになって楽しさに変わる。

だから私たちがエコノミープロセスを実践するに当たりまず必要なことは『why』だということなのだろう。
そして更に読み進めるとプロセスエコノミーでお客さんとプロセスを結ぶときに『「ジャングルクルーズ型」と「バーベキュー型」』という2つがあり、ジャングルクルーズ型はみんなで同じプロセスを体験し、共感を得る方法。そしてバーベキュー型は各々が独自の役割を果たしながら楽しいを追求する方法。ここのプロセスには正解は存在しないということ。

尾原さんって本当に解説力が素晴らしいとつくづく思う。
そしてプロセスエコノミーの事例を何個も紹介されて最後にプロセスエコノミーの弊害という章に入っていきます。

その中で2つ紹介させて頂きますね。
『大切なのは自分のモノサシ』プロセスエコノミーで必要なのは自分のwhyだということは説明させて頂いたと思います。
プロセスを公にすると視聴側からの意見をもらい始め自分のwhyがブレてしまう可能性が大いにあるそうです。
実は私も似たような経験をしたことがあり、【繋がれる場所】をつくりたくて会社をつくりましたが繋がれる場所がいつしか集まる場所になっていたことです。
私自身を無意識のうちに集まった人たちを楽しませようとして行動していたのだと思います。しかし根本が間違っていて私の考えは発言に共感してくれて協力してくれていたのにも関わらず、ズレてしまった。今だからそう思うことができるのだと思います。
そこで色々なことが起こり1年程度活動停止し、今年から再スタートを切りました。
この話はまた別の機会にでもブログでまとめようと思っていますので興味がある方は首を長くしてお待ち下さい。

次に『プロセスの肥大化』は周りの注目度があがるにつれてプロセスが過激化する可能性を示している。そうなるとプロセス自体に自分の人生が操られることがあると本書には書かれている。これは誰しもに起こり得ることだというのだからとても怖い。  

最終章ではぷろが広まった世界というところからはじまっていきます。
『やりたいこと×得意×人の為になること』とか
『正しいを楽しいに』とか
『2割の働きアリはなぜ砂糖を見つけられるのか』とか

この内容をすごく簡単にまとめると正解なんてものは正解になってみるまでわからないんだからとりあえずやってみよう。そのジタバタしているプロセスがエンタメになって価値を出す。そのプロセス中に答えが変わったって誰も文句を言わないし、いう時代じゃない。もし文句をいう人がいれば、笑ってやればいい。・・・そんな時代はもうとっくに終わったよって!みたいなことを尾原さんは伝えたいんじゃないのかな?←ちょっと偉そうにまとめてみました笑っ

これが世の中の常識として認知されるまでどれくらいかかるんだろう。そんなことを本書を読み終えて何となく思ったし、プロセスを価値にできない人だって一定数いることも間違いないと思う。
だからこそよりプロセスに価値が出てくるし、そうなれない人種は0円に近いアウトプット(成果物)を売り合って分母の少ない市場で椅子取りゲームを続けるような少し寂しい世の中になってしまうような気もした。

しかしそんなことを思いながらも私自身、二極化はもっと広がったほうがいいと思う人種の人間なので自分に何ができるかわからないけどジタバタやっております。



この投稿を読んで頂いた方はどんな感想を持って頂けましたでしょうか。

もしよろしければコメントください。また「共感」したり、「なるほど」って思った方、ぜひ「スキ」ボタンを押してほしいです。

そして「フォロー」が最も欲しています!!

最後まで読んでいただいてありがとーございます。

でわでわ!まつでした。またね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?