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坦々麺とクソ上司

大学時代にアルバイトでWebライターをやっていた時のはなし

もともと集団行動が嫌いで人とコミュニケーショを積極的に取りに行くようなタイプではないため、職場では必要最低限の会話だけに留めていた。

そのため、昼食を取るのも当然ひとり。
しかし、1度だけ上司に誘われたことがある。

本当は反吐が出るほど嫌だったが、社内での体裁を考慮し嫌々ながらついて行くことにした。

しかし、その上司はなぜ僕を誘ったのか、いまだに謎である。

ある中華料理屋へ入ると、その上司は僕に千円札を渡してくれた。
僕は感謝を述べ、その千円札で坦々麺の食券を購入した。

ここまでの流れは理解できる。おそらく上司としてのメンツを保つため、そして食事に誘ったのはまだ仕事を始めて間もない僕と親睦を測るため。

当然食事中もあれこれ聞いてきたりするのだろうと予測をしていた。

しかし、席について食事を始めても彼は終始黙りこくっている。
いったい何がしたいのだろうか。

沈黙が気まずくなりすぎて、僕からありきたりな質問を投げかけたりしたが、会話が全く続かない。

「あー何なんだよ」と思いながら僕は坦々麺を彼より早くたいらげ、食事を終えた。その後何杯か水を飲み干し沈黙をなんとかしようと試みたが限界がきたため、一言断ってから早めに店を出た。

今まで生きてきた中でこれほど不愉快で気まずく、そしてストレスのかかる食事があっただろうか。

だから人と関わるのが嫌なのだ。ましては人と食事を取るなんてありえない。

もう嫌だ。




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