新人先生伴走物語④「サマーリーディング」
今日で1学期が終わります。
新人先生にとっては、怒涛のような日々だったことでしょう。
私が担当している初任の先生方は4名です。
4名とも、新卒・新採の先生です。
3月までの学生生活から一転しての教師生活。
慌ただしく、息をつく暇もなかったかもしれません。
しかし、「こんな先生になりたい」という理想を胸に、それぞれの先生方がそれぞれの先生らしく、成長してくれました。
4人とも、子どもがど真ん中。
うまく行かないことは当然、たくさんありますが、子どもを中心にすえて考える姿勢に、私の方が学ばせてもらっています。
一学期を無事に終えて、ようやくひと段落つけそうです。
夏休みに先生がすべきこと
夏休みは、勤務があることに変わりはありませんが、学校閉庁日もあり、休暇も取りやすくなります。
夏休みに先生がするべきことの一つ目は、十分に休養を取ること。
そして、二つ目な学ぶこと、だと思っています。
大人の学びは「会う・読む・話し合う」だと、ある県の元教育長さんからお聞きしたことがありました。
この季節には、研究会の夏季研修やセミナーなどもたくさんあり、おすすめしたいところですが、新人先生には少し敷居が高いかもしれません。
そこで、欧米のサマーリーディングにちなんで、初任者の先生むけの「おすすめの本」を紹介しようと思いつきました。
初任研と校内研も相似形
ただ、私だけのリストでは、どうしても偏りができるでしょう。
実は、初任研の拠点校指導員になって感じていたことがあります。
それは、初任研と校内研の相乗効果についてです。
校内研が充実していくと、当然、初任研も充実するはずです。
近年は、加賀市のプロジェクト・マネージャーや戸田市の学校経営アドバイザーのように外部からのアドバイザーが活躍され、どの学校も取り残すことなく教育活動の充実に貢献されています。
拠点校指導員は拠点校に週3日、他の2校に1日ずつ訪問します。
この立ち位置なら、少し離れた視点からそれぞれの学校の教育活動を見つめることができます。
先日、校内研で講義をする機会もいただきました。
プロジェクト・マネージャーのような大それたことはできませんが、初任研とともに、少しでも校内の研究に役立つことができれば、という思いを強くしています。
そこで、「おすすめの本」は、各校の先生方に協力を願うことにしました。
それぞれの先生方はこれまでの教育活動の中でさまざま研修を重ねてこられています。
その知見をお借りするとともに、ふだん、あまり雑談を交わすことのない先生の意外な面を知ったり、先輩先生方の意識が、職場の雰囲気を学びの方向に誘ってくれると考えました。
案の定です。
ベテランの先生は、「わしらの時代は、斎藤喜博、東井義雄、大村はま、この3人やな。」と語り、少し先輩の先生方は授業ですぐに役立つもの、司書の先生は絵本など、ほんのひとときですが、本談義、教育談義に花が咲きました。
とても楽しい瞬間でしたし、こういう会話が弾む職員室こそ、新人先生たちにも魅力ある職場だと思います。
忙しい学年末のお願いでしたが、たくさんの先生が協力してくれました。
「そもそも、こういうことを県の初任研でやれば良いのに。」という声もいただきました。
初任の先生方へのメッセージ “BOOK BLESS YOU!”
おたよりの前書きを以下にご紹介します。
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