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フジフィルム X-M5 のススメ。

X-M5が届いてからの2週間、取説は一切見ない派なので、メニューから色々と変えながら自分なりの設定を探す日々が続いています。FUJIFILMのロゴ、今回は黒塗りせずにVoigtländer(フォクトレンダー)にしてみました。

さて、昨今のコンデジブームで、フジフィルムのX100VIは今もなおキタムラさんでは抽選で入手困難な状況が続いてます。ライカQやニコンZfなど、ここぞのフルサイズはともかく、私のカメラライフには常時持ち歩けるコンパクトカメラが必需品で、最近はライカD-LUX8が常にバッグに入っています。

そんな中、発表されたのがこのX-M5でした。フジフィルムのカメラは、ニコンZfの前にX-T5を一時期使用しており、クラシックなデザインも独特なその絵も気に入ってました。発表されたX-M5は、デザインはもちろん、そのサイズ・重量、際立つコンパクトさが刺さりました。

X-M5とX100V、このサイズの差は大きいです。

10月14日のX SummitでX-M5が発表され、いつものキタムラさんで予約してから11月28日の発売日まで、Youtubeのレビューや海外サイトも参考にしながら色々調べたわけですが、ターゲットにしたX100Vなどと比較した結果が下の表です。調べれば調べるほどにX-M5が良く見えてきました。

X-M5とX-Pro3, X100V, X100VI

センサーと画素数はX-Pro3、X100Vと同じ。JPG処理を行こなう画像処理エンジンは最新型でX100VIと同じで、X-Pro3、X100V以上、画素数は異なりますがX100VI並みのJPG画像を得られるはずです。

★印は薄さ軽さ優先のパンケーキレンズ、安いのはTTArtisanなら9,900円から選べます。X-M5はレンズを交換できるので、気楽なオートフォーカスもマニアックなマニュアルフォーカスも、好みのレンズを選び放題。レンズキットなら手ブレ補正付きのXC15-45mm(35mm換算23-69mm)の標準ズームが15,000円で付いてくるので、キットで購入するのがベターでしょう。

広角レンズと標準レンズ

昔は50mmが標準で、35mmも28mmも広角と呼んでましたが、最近は35〜40辺りを標準(準標準)と呼んでるようです。スマホの標準カメラが24〜26mm程度ですので、自撮りするために広角の方が好まれているのかと思います。
人気のLEICA Q3が28mm、その新製品が43mm、X100VIが35mmです。

X-M5はAPS-Cセンサーで、35mm換算では1.5倍になりますので、18mm、23mm、27mm、33mmが、それぞれ28mm、35mm、40mm、50mm相当になり、人気の画角を全てカバーできます。
キットレンズのXC15-45mmなら、23mm~69mm相当をカバーしていますので、しばらくそれで撮ってみて、お気に入りの画角を探すのがいいでしょう。

モノとしての価値

コンパクトカメラとしては、X100VIは少し高すぎると思っています。全てのカメラがそうですが、メーカーが海外での販売を前提として価格設定しているために、コロナ後の急激な海外のインフレと、同じく急激な円安の影響が大きく、従来のモノとしての価値と価格が一気にかけ離れてしまったように感じています。

以前に書きましたが、4年前の2020年に海外で購入したライカQ2は€4,790、ユーロが120円前後でしたので574,800円、値引きもあったので498,960円でした。
現在のライカQ3は海外で€5,950、当時のレートで計算すると714,000円、つまり海外では24%の値上げで、まだ納得できる価格なのですが、それが今のレートでは952,000円なので、日本では定価990,000円になってしまいます。

X100VIを同様に計算すると、Official FUJIFILM Storeで€1,799ユーロ120円では215,880円、今のレートでは287,840円、だから定価281,600円になっています。価格はもちろん需要と供給でも決まるのですが、X100Vから57%の値上げはどうなのかと。これが私がユーザーサイドから思うモノとしての価値と価格の開きです。

おすすめのXM-5の場合は、Official FUJIFILM Storeで€899ですので、120円で
107,880円、現在のレート160円では143,840円、それが日本では実売122,760円です。1インチセンサーのRX100ですら20万を超える今、この価格はモノとして十分に価値あるカメラだと思います。

日本で販売しているXM-5は、メニューの言語が日本語と英語しか選択できず、他言語はオプションで、日本の顧客に配慮した販売方法・価格設定にしたとも言われてますが、本当ならフジフィルムのその対応には拍手喝采です。

圧倒的な小ささ、軽さとそのデザイン。いざとなれば超広角から望遠レンズまで使えてしまう、X100VIにも出来ないレンズ交換式という大きなメリット。
レンズ性能・解像力・云々、違いはもちろんあるでしょうが、それは用途・目的・さらには好みの問題で、私には2,400万画素あれば十分です。手ぶれ補正は無いですが、広角〜標準レンズなら全く問題無し、不安なら手ぶれ補正付きのレンズを選べば良し。今でも人気のX-Pro3からファインダーを取り去って小さくしたようにも思えます。

そんな感じで、以上はすべて私の個人的な考えですが、静止画メインで出かける時には必ずカメラを持ち歩くという最近のカメラとの付き合い方では、コンデジの代表格X100VIには及びませんが、X100Vよりは合ってるなと思ってます。X-M5、エントリーモデルにしては出来過ぎの、最高のコンパクトカメラかなと思います。

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