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選択肢を減らし一方向に誘導していく「任意型強制社会」から、いかに離脱出来るか
これは強制ではありません。
あくまでもお願いです。
個人の自由意思に基づくもので選んでください。
義務ではなく、努力義務です。
その行為は、周囲の人への思いやりです。
本人の意思に反して強制することが出来ないからこそ用いられる匠な手法。
お上の思い通りにならないのなら、選択肢を出来るだけ減らしていく。
ある選択肢を取ることによって、実質的な不利益を被るようにいかに制度を設計するか。
様々なものがこの手法によってコントロールされているように感じる。
ここ最近ではワクチン・マスク・マイナカードなどをはじめとして、数多くの政策がこの手法が使われる事が見える化されてきた。
実はこれよりも以前でも当たり前に用いられてきたが、認識でき出来なかっただけにすぎない。
極端にやって目立って失敗するというイメージ。
知らなかった一般市民の側からしたらとんでもないことであるように感じるが、逆にこの手法でしか人々を動かすことが出来ないというのが実情なのかもしれない。
強制では反発を生むということから、いかに強制ではないような雰囲気を自然に作り出せるか。
制度設計で抜け穴になりそうな部分を、事前にいかに防ぐことが出来るか。
このようにして、為政者側がいかに思い通りに個人をコントロール出来るかというところにフォーカスしている社会が現在であるように感じる。
以前までの社会では、選べる選択肢は実はとても少なかった。
情報のソースも限られるし、周りに合わせていることが正解ということとして扱われていた。
多くの人が見るテレビや新聞、周囲で噂されている情報の中では、選択肢は広がりにくい。
初めに入った情報を正しいとする思いこみを有効活用し、教育の段階からいかに正しいとされることを刷り込めるかに重点が置かれる。
そうすることによって、統制がしっかりと取りやすい構造になる。
それが時代が進み、技術の発展することでどうなったのか。
ウェブだけでなく掲示板、SNSなど、さらに多くの人が自由に発信して選択肢を提示できる状態の社会になり、誰でも選択肢を当たり前のように複数持てるようになってきた。
他にも金銭についても自由化が進み、日本円だけでなくドルやユーロ、株や投資信託や不動産、金属資産や仮想通貨など含めて、数多くの選択肢にアクセスできるようになった。
働き方や職種、働く場所についても、どこまでも選択肢は広がり続けることで、常に複数の選択肢を自由に選べる環境を持つ人が増えてきた。
そして気が付いたら物事があまりにも多様化しすぎて、為政者側が何とかコントロールして誘導しようとしても、全くまとまらない状態になる。
その結果として統制が取りにくくなり、ある程度強制による統制が必要になってきたに違いない。
一方で自由を掲げながらわかりやすい形で強制することは大きな反発や対立を生むため、できるだけその手法を使わないためにどうするかが考えられてきた。
その結果としての「任意型強制」がコントロール手法としては、最善の選択肢となる。
そしてあまりにもその手法が多く用いられすぎていて、それが如実に気付かれるようになったというものが現在であるように感じる。
社会の実質強制を無視して生きる方法は、かなり厳しいものがある。
何も行動しなければ、選択肢はますますふさがれていく一方。
そのような任意型強制社会から、いかに離脱することが出来るか。
重要なカギとなるのは、実行可能な選択肢を出来るだけ多く持っておくこと。
そして常に選択肢を増やすことに力を注ぐこと。
依存先は1か所ではなく、出来るだけ多くの依存先持つようにすること。
選択肢を多く持つことが出来る状態を維持出来ていることによって、何かを選択できなくなったとしても、代替のものを選択できるようにすること。
今の会社がダメならば、いつでも別の選択を取れるようにしておくこと。
何かの楽しみが選べなくなったのならば、別の楽しみに移り変わること。
お金がダメならば、無形資産である人とのつながりを出来るだけ多く持つこと。
情報が遮断されるなら、別の情報アクセス手段をもつこと。
日本という国がダメならば、いつでも他の場所に移り住むだけにスキルがあるということ。
その選択肢をいかに増やせるかどうかということこそが、今の時代のサバイバルスキルセットとしてとても重要である気がする。
選択肢を減らそうとする為政者と、選択肢を増やそうとする個人。
このまま進んで行った時には、果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。
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ありがとうございました。