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韓国人観光客でいっぱいの対馬「厳原」を再訪する(2024年春夏クルーズ5日目)

2024年5月31日金曜日、9時30分に「宗像大島」を出港、フェリーターミナル岸壁に着けていた2艇の大型ヨットもほぼ同時の時刻で出ていった。彼らも「対馬」に向かうのかと思ったが、港入り口から東に進路を取ったので、おそらく福岡市の「小戸ヨットハーバー」あたりに向かうのであろう。出港時の天気は雨、そして曇りに変わり、「対馬」厳原港にアプローチする頃には晴天の夏日和に変わった。波は前半1時間は向かい波(1m)、後半2時間くらいからは、波の向きが横に高さは小さくなり始めた。12時30分、63マイルを3時間で走って、昨年と同じ「厳原港」のビジター用岸壁に着けた。
この場所はGSの目の前であり、そこでは配達給油、レンタカー、コインランドリー、トイレ、水調達全てに対応してくれる。徒歩3分のところで、非常に便利な岸壁だ。今回も快適なステイができそうである。

価格は高い、免税軽油で148円/L,前年は123円/Lであった。

この表示はレギュラーガソリンの価格、離島ゆえに高くなりますはスタンド職員の弁だが、一方のアルバイト時給を見ると、本土並みである。その対象が面白かった。

瀬戸内海と比べ、潮の干満差は約1m、一応念のためステンレスワイヤーを使ってスレ留めにしている。岸壁係船の必需品となっている。
係船作業後は、この岸壁を管理している「厳原港漁協」の事務所に行き、利用手続きと使用料を払った(2日間で10トン、330円)。次のルーティン仕事としては給油の受入450L、2日間のレンタカー確保、洗濯、地元スーパーでの買い出しなどが残っている。今日の午後はこれらをこなして終わりそうである。しかし、地元生活者の一部となってこれらをひとつひとつをこなしていくのも楽しい。例えば、それがコインランドリーでの洗濯を文庫本を読みながら待つことであっても、妄想好きな私には実に楽しい。

さて、話が逸れてしまった。本来の泊地情報に戻らねばならない。参考までに情報の足しとして、去年の「厳原港」寄港時のブログを貼り付けておく。合わせて各位の寄港時の参考になればと思っている。

最後になるが、前回の「厳原港」と今回の「厳原港」は様変わりの様相であった。いわゆるコロナ禍前、コロナ禍明けの違いである。今回は「厳原」全体がまるでデイズニーランドのように人だかりが出来ていた。聞こえてくる言葉は韓国語、私は韓国語はDVDでしか聞いたことがなく、人間が話す韓国語は初めて聞いた。映画スターのそれではなく、普通の韓国人の仲間内の会話である。とても言葉に迫力があり、皆で口論しているようで思わず聞き耳を立ててしまった。

私の見た韓国人観光客の第一印象を言うと、若い男性の体格が立派なことに驚いた。徴兵制度のもと、男性は皆一度軍隊に入るからであろう。中年以上の韓国人は服装も若者と違って地味であり、黙っていれば日本人の中年男女とそう変わらない。私達が買い物に出向いた「マックスバリュー厳原店」でこれを体験したが、レジに並んでいる列の半数以上は韓国人観光客であった。レジ前には①韓国語を話せる人はいません ②買い物詰め台の上に座らないで下さい③店内では飲食しないでくださいに始まり10項目の注意貼り紙が韓国語で貼られていた。日本語と併記であることがおかしかった。

こうしたことを車返却の際、GSの職員に言うと、「私たちは別に驚きません、これがコロナ前なら日常、慣れています。何しろ年間40万人、これに対し対馬の人口は2.8万人ですから。むしろ彼らがたくさんお金を落としてくれ、街全体がようやく元に戻った感じです」と答えてくれた。年間40万人、月平均で3.5万人とすると、対馬全体の人口よりビジター人口の方が多くなる、さらにビジターは島内をよく動き、食べに出る、道理で彼らの存在が各所で目立つはずだなどと、考えながら艇に向かった。


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