
対馬の「浅茅湾」「長板浦漁港」の浮き桟橋利用には、漁協からの事前許諾が必要(2024春夏クルーズ8日目)
2024年6月3日月曜日、起床は昨日の旨かった「みなと寿司」の料理を思い出しながらであった。起床後は目の前の「対馬保安署」に挨拶に行ったが、対応は優しく若干の職質はあったが臨時検査もなく、岸壁利用も問題にされなかった。
その後、艇に戻り「Windy」をチェックすると、当初の出港予定日であった6月4日火曜日は北東からの10mの追い風となっていた。「厳原港」から「比田勝港」に向かった昨日、途中の2つの岬沖を通過する際は、北東の風5mでも波が悪かった。6月4日の海況がたとえ追い波、追い風でもこれらの岬沖を航行するのはリスクがあると考え、この「比田勝」でもう一日のステイを一日繰り上げて出港することにした。
反対側の岸壁に停まっていた巡視船2隻に続き、「HAPPY」も9時30分出港。湾内を単列陣形で航行し、彼らは北へ我々は南に針路をとった。目指すのは浅茅港の中にある「長板浦漁港」である。


途中の「万関運河」通過以降、「長板浦漁港」までは養殖生け簀が多数設置されている水路的海面内航行になるため、昨年の通過時はドキドキしたが、今年は航跡が残されているので周りの様子を伺う余裕があった。10ノット以下で引き波を立てないように走ること30分、浅瀬と思われる箇所を十分回避して「長板浦漁港」の浮き桟橋に着いた。



この漁港にある浮き桟橋は泊地として大変優れており、2023年も滞在した。但し、利用に当たっては若干厄介な手順を踏まねばならない。まずは管理する「高浜漁協」(0920-54-2028)に連絡をとり、許諾願いをしてから返事を待つことになる。OKとなれば漁協に利用料(今回は3日間で508円)を支払いに行かねばならない。
私の場合は、「厳原港」滞在中にレンタカーで事前に漁協に行って調整を済ませていた。この泊地には対馬屈指の大病院があり、そこにはバスセンターとも呼ぶべき停車場がある。このバス停から漁協近くまで行ける便が出ているそうだ。(しかし停留所からは遠いようである)
このように、利用に当たっては難儀な段取りを強いられるが、その理由はこの桟橋スペース(片側は通船用)が既に年間契約で遊漁船業者に貸し出され、使用は原則禁止となっているからだ。よって漁協職員は申し入れがあるたびに、遊漁船業者に照会しなければならない。2段階手続きのややこしさなのである。



良い発見が一つあった。昨年はリニューアル中で閉鎖されていた「湯多里ランド」が再オープンされていたのである。これで「長板浦」白地の魅力がますます増したと言える。