必要なのは頭のトレーニング
今回のテーマは「必要なのは頭のトレーニング」です。日本でサッカーのトレーニングと言えば、身体能力を高める「体のトレーニング」と、ボール扱いが上手くなる「技術のトレーニング」のことを指すことが多いです。
サッカー選手を目指してる子供たちは、サッカースクールやサッカー塾を掛け持ちし、チームのトレーニングが朝のうちに終わると、昼夜夕方からスクールやサッカー塾でトレーニングをしています。しかし、スペインのバルセロナでは、この日本の常識が通用しませんでした。僕がスペインに行って驚いたことがあります。
先週は1日のトレーニング時間が決められており、その時間以上のトレーニングは認められていないことが多いです。しかも、1日のチームトレーニングの時間は、1時間から長くても1時間半です。体を動かすトレーニングは、回復のことも考えなければいけません。「やりすぎ」は禁止されています。
午前中にチームトレーニングが終わると、昼からは自由時間になります。ここで多くのスペインの選手たちが何をしているかご存知でしょうか。ほとんどの選手が体を休めて家で過ごしますが、頭のトレーニングとして戦術の勉強をしたり、プレー原則の勉強をしたりします。
体を動かすトレーニングは、長時間やり続けることができません。疲労が溜まると、次の日のトレーニングがうまくいきません。しかし、頭のトレーニングは、長時間やり続けることも可能です。少しでもサッカー選手としてのレベルを上げるためにスペインの選手は多くの時間をここに費やします。オフの時間にも、サッカーの試合を分析し、素晴らしいプレーを何度も見ながらイメージを膨らませます。
中には、大学に通って、スポーツ医学などを学んでいる選手がいます。サッカー選手としてのレベルを上げるためには、体のトレーニングや技術のトレーニングだけではなく、頭のトレーニングがとても大切なのです。
頭のトレーニングによって認知や思考、判断といった能力が成長します。日本のサッカーは、まだまだ実行のトレーニングメニューしか組まれていないことが多く、サッカー選手としてのレベルが上がりにくい環境になっています。
正しく認知し、正しく思考し、適切な判断ができなければ、実行のレベルがどれだけ高くても、チームを勝たせることにはつながりません。それだけ頭のトレーニングは大切なのです。
頭のトレーニングとして、サッカーの試合を見ることやサッカーの本を読むことも大切ですが、ここに記載している記事を読むだけでも簡単なプレー原則を学ぶこともできます。また、記事の最後に貼り付けているURLから「音声配信」を聞いて、サッカーに関することを学ぶのも、頭のトレーニングです。体動かすことだけではなく、頭を鍛えることも忘れないようにしましょう。
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音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify
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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。
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