成長度を相対的に見て改善せよ!!
音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify
今回は、「成長度を相対的に見て改善せよ」というテーマでお話し致します。
選手は日々トレーニングを重ねて上手くなるために努力をしています。どれだけ頑張って、その結果どれだけ成長したかが大切になります。この時に気をつけなければならないのは、「ただ成長すればそれでいい訳じゃない」ということです。
トレーニングを行えば、ほぼ必ず何かの能力が伸びます。大切なのは「①どの能力が伸びたか」「②どれだけ伸びたか」ということです。サッカー選手としての価値を高めたいと願っているのであれば、「どうすれば成功するか」という成功パターンを考えるよりも「どうすれば失敗しないか」を考える方が良いです。チームスポーツであるサッカーにおいて「これでは絶対に活躍できないよね」というのは、「チームにとって必要がない能力を伸ばしていてしまうこと」です。
「どの能力が伸びたか」を、トレーニングでは気にしなければいけません。「自分にとってやりたいこと」「伸ばしたい能力」が、チームに不要な能力である可能性もあります。チームにとっては「時間」と「労力」を消費するだけの「価値のない人材」を育てていることになります。そうなると「試合に出場できない」「チームにいらない」ということになります。
よくあるのが「ドリブルが上手くなりたい」「キックが上手くなりたい」と、自主練でたくさん努力をする選手が、実際の試合では、活躍できないことは多々あります。ドリブルやキック以前に、試合後半に体力がなくなり、後半チームに迷惑をかけていたりします。守備時に活躍できず、チームの穴になっていることがあります。
自己の課題は、チームから求められている自分の役割から考えて、足りないものを伸ばしていくことが大切です。チームのためになる能力を高めるトレーニングメニューを考え、トレーニングに取り組むことが大切です。
冒頭お話しましたが、大切なのは「どの能力が伸びたか」「どれだけ伸びたか」です。中でも、2つ目の「どれだけ伸びたか」に目を向けることはとても大切です。
例えば、ミッドフィルダーの選手がいたとします。この選手は、チームでパサーとしてボールをさばくことを求められていたとします。そんな中、この選手は、前回の試合でビルドアップの時に何度もパスカットされてしまいました。そういった流れから、自主練でインサイドキックのトレーニングをしました。ですが、次からこの選手は試合に出場させてもらえませんでした。
それは、選手個人で見ると「トレーニングによって成長していた」としても、同じ「トレーニング時間」を費やして、もっと成長している別の選手がいたらからです。
成長度の低い選手が行ったトレーニングは「間違い」ということになるのです。時間は有限です。サッカー人生は短いです。そんな中で、もしプロを目指しているのであれば、「どれだけ伸びたか」に目を向けていかなければなりません。成長していたとしても、もっと成長している選手がいるのであれば、成長度でも負けない方法を見つけなければなりません。
僕が見てきた上手い選手たちは、「成長している選手がどんなトレーニングをしているのか」「どんな視点で、どんなことにこだわってトレーニングしているのか」を、いつも徹底的に聞いて、教わって、サッカーをしていました。
同じトレーニングをしていても全然成長していない選手と、少しだけ成長している選手と、圧倒的に成長してくる選手がいます。この時に、自分の成長度を他の選手と比べ、トレーニングを相対的に評価して改善していける選手が、さらに成長していく選手なのだと思います。
今回は「成長度を相対的に見て改善せよ」というテーマでお話させていただきました。
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音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify
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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。
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