1対1の守備で大切なこと
今回のテーマは「1対1の守備で大切なこと」です。1対1の守備で大切な事はいくつかあるので、何回かに分けてお話ししていきたいと思います。「1対1」の守備に自信がない人、どう頑張ってもあいつにドリブルで抜かれてしまう人は、今回のお話を聞いて守備の改善をしてみてください。
1対1の守備で大切なこと、結論から申しますと「腰を低くしてすぐ動ける姿勢を保ち続ける」です。1対1ですぐ抜かれてしまう人の多くが、腰を低くしてすぐ動ける姿勢を作ることができていないです。この話を聞くと「なんだ。そんなことは、これまでも教えてもらったことがあるし、やってきたけれど、1対1の守備全然うまくいかないのに変わりはないよ」と言う人もいます。でも、そんな人たちに言える事は「本当にそれ、腰を低くできていますか」「腰を低くしているつもりではないですか」です。本当によくある話なのですが、守備について教える時、「1対1の守備の時は腰を低くしてみてください。すぐに動ける姿勢になって抜かれにくくなります」と言います。それを聞いた選手は「はい!分りました。やってみます!」と言って守備に戻りますが、結果全然腰が低くなりません。腰は高いままです。これはおそらく、この人にとっては腰を低くしたつもりなのです。つまり、自分が思っているよりも腰を低くしてすぐ動ける姿勢を作らなければなりません。体の向きや、ワンサイドカット、ボールに対する立ち位置などは、その後です。まずは腰を低くしてすぐ動ける姿勢を作ることが大切です。それが守備のスタートです。
リバプールのセンターバック、フィジルファンダイク選手はかなり長身ですが、1対1の守備をしている時は腰を低くして構えています。身長170センチ前後のドリブラーがボールを持っているときの姿勢よりもさらに低い姿勢です。
相手のドリブラーがスピードに乗って向かってきているときは、自分も同じ向きに動きながら腰を低くして動ける姿勢をつくります。いろいろな状況に合わせて対応することは大切です。ですが、まずは腰を低くしないと始まりません。
1対1の守備が苦手な選手は、抜かれる時、必ず腰が高くなっています。もちろん、腰の高さだけが全てではありません。速いドリブラーが相手であったり、フィジカルが強いセンターフォワードのドリブルは、腰を低くしただけでは対応しきれないことがあります。ですが、まずは腰を低くしてください。ほとんどの選手は、この腰の高さをしっかり改善するだけで、今までとは別人かと思えるほど守備力が改善します。腰を低くし続ける事は、とても体力、筋持久力が入ります。疲れてくると、腰が高くなり、腰を低くする姿勢を保てなくなります。これはフィジカル的な問題とも大きく関わっているのです。
「腰を低くする」それだけが言いたいのではありません。僕は「腰を低くしてすぐ動ける姿勢を保ち続ける」と言いました。この言葉を、よく考えてください。「すぐ動ける姿勢」とはどんな姿勢でしょうか。例えば、わかりやすい姿勢で言うと「つま先立ち」です。あとは「腕でバランスをとる」などです。自分でやりながら改善していく必要があります。そして、その姿勢を保ち続けるためにどうすれば良いか考える必要があります。姿勢が崩れないようにバランス良くしたり、筋力をつけたりしなければならないのです。トレーニングするべきことが見えてくると思います。今回は「1対1の守備で大切なこと」というテーマでお話をさせていただきました。まずは、腰を低くしてください。思っているよりも低い姿勢で、すぐ動ける姿勢を保ち続けてください。そうすれば重心が下がり、すぐ動けるようになり、相手のドリブルに対応しやすくなりますよというお話でした。
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