モーションを小さくするには
今回のテーマは「モーションを小さくするには」です。サッカーにおいて、ひとつのプレーに時間がかかることはよくありません。特に、相手ディフェンスが密集するところでプレーしなければならないフォワードやミッドフィルダーの選手は、少しでも時間をかけずにプレーすることを考えなければなりません。時間をかけないようにするには、無駄を削ぎ落としていく必要があります。無駄を究極まで削っていくことで、「シンプルなプレー」にたどり着きます。
無駄を削って、少しでも時間をかけないようにする必要があることのひとつに、「シュートモーション」があります。ゴール前、シュートを打つ動きに時間がかかってしまうと、相手のディフェンスからブロックされてしまいます。「ボールを蹴る」という動きには、必ず隙が生まれます。そこで多くのプロサッカー選手が取り組むのが「モーションを小さくすること」です。シュートにしろ、パスにしろ、ドリブルにしろ、モーションが大きくなると相手に準備をする時間を与えてしまうことになります。少しでも速くプレーするためには、できるだけモーション小さくする必要があるのです。
「モーションを小さくする」ためにトレーニングの研究を重ねてきました。たくさんゴールを決めている選手の動画をいくつも見て、モーションを小さくするには体はどのように動かせば良いか研究してきました。やり続けてわかったことがあります。それは何かというと、シュートやパスといったキックのモーション小さくするには、「足首近くでボールを蹴る」と良いということがわかったのです。
キックのモーションが大きくなっている選手は、ボールをつま先近くで蹴ってしまっていることが多く、キックのモーションが小さくなっている選手は、ボールを足首近くで蹴っていることがわかりました。
調べていくと、元イングランド代表のベッカム選手のフリーキックも、かなり足首近くでボールをインパクトをしています。これは、ベッカム選手の自伝にもしっかりと書いてあります。「キックの練習をすればするほど、ボールをインパクトする位置がどんどん足首に近づいてきた」ということです。
元スペイン代表のビジャ選手も、秋と足首近くのインステップはインサイドできると話していました。またメッシ選手はブスケツ選手のインサイドキックは、足の振りがコンパクトなのですが、ボールに当てているの足首の横あたりのインサイドです。モーションが小さいので、メッシ選手のシュートはほとんどゴールキーパーの反応が遅れてしまいます。結結選手のインサイドキックは、どんな姿勢からでもダイレクトパスを送り出すことができます。
リフティングも「つま先」でやっている小中高生がいますが、フリースタイルの選手ではなくサッカー選手を目指すのであれば、リフティングは足首に近づけてインステップでやる方が練習になると思います。(何をトレーニングで伸ばすかにもよりますが。)
モーションを小さくするには、ボールをインパクトする位置を足首近くにしてみて、というアドバイスをさせていただきました。
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