見出し画像

圧倒的にサッカーが上手くなる秘訣!サッカー動画を見るときに意識を変えるだけで学びが変わり、世界が変わる!

 今日は「ボールではなく体を見る」というテーマでお話させていただきます。
 僕は、スペインとアルゼンチンというサッカー強豪国でプレーしました。日本では気付けなかった、海外で学んだことがあります。本当に長い時間をかけて、ようやく間違いに気付いたことを皆さんにお話したいと思います。このお話を聞いている皆さんには、無駄な時間を過ごしてほしくありません。できれば一人でも多くプロサッカー選手として成功してほしいと願っています。是非最後まで読んでください。

 僕がやってしまっていた大きな間違いは「ボールをどうにかしようとしていた」ということです。例えば日本では、シュートはゴールの四隅にボールが飛べばすごいシュートだと言われます。子どもの頃はゴールの四隅にボールが飛ぶと「神コース!」などと言われました。ですが、冷静に考えてみるとわかります。サッカーはキックターゲットやボーリングとは違うのです。
どれだけ神コースにシュートをしても、入らなければ得点にはなりません。逆に言うと、真正面に強力なシュートを放ってゴールキーパーが止められなければ、それは得点になります。つまり、シュート「神コース」「ゴールの四隅」にボールを飛ばしてもゴールキーパーに止められてしまえば意味がないということです。

 同じような例として、ドリブルも無駄な時間を使っていました。僕は、小さい頃ロナウジーニョ選手に憧れてフェイントを練習していたのです。
ボールを何度もまたぐシザースや、足のアウトサイドでボールを触って、そこから素早くインサイドに切り替えてボールを動かすエラシコなど、ありとあらゆるフェイントを練習していました。
 ですが、実際の試合で大技となるフェイントはなかなか使いにくいです。むしろもっと実用的なボールの運び方があります。スピードを保ちやすい、使いやすい簡単なステップで相手を抜いていくこともできます。
 ロナウジーニョ選手の真似をして、大技となるフェイントをして上手くいくこともありました。ですが、それは相手が自分より格下の時くらいです。本当に必要な時に使えるものではありません。フェイントが良くないなどという話ではありません。おそらく僕がフェイントを使いこなせていなかっただけだと思います。ただし、僕が間違っていたのは、「ボールをどうするのか」ということだけ考えていたということです。
 「ボールを右から左にまたいで、そのボールをアウトサイドで触ってからインサイドで触って…。」いつも主語がボールでした。ですが、今になってわかったことは、ボールをまたいでシザースをするにしても、ボールを「左から右にまたぐ」ことが大切なのではありません。フェイントは、どのタイミングで、どんんな状況でやるのかが大切です。そして、フェイントは足ではなく上半身や腕の動きが大切なことが多いです。要するに「ボールをどうするのか」よりも、大切なのは「体をどう動かすのか」なのです。
 シュートも同じです。どこにボールが飛ぶのかよりも、どのような姿勢でシュートをするのか、どれくらいコンパクトな足の振りで蹴るのか、そういったところが大切だったりします。

 今日の話から僕が皆さんに言いたいのは「ボールがどう動いたか」「ボールをどうすればいいのか」だけに注目してはいけないということです。むしろ「体がどうなっているのか」「体がどう動いているのか」を見ていくことが大切です。トップレベルの選手の動画は、検索すればすぐに見られます。自分とトップレベルの選手との体の動きの違いや、体の使い方の違いを見比べてみるのも大切です。何度も言いますが、ボールをどうしているかではなく「体の動かし方はどうやっているのか」「足のどこを使っているのか」みたいな細かいところを観察しましょう。体の動きを改善していけば、成長速度を速めることができます。僕は、もっと早く気付きたかったです。みなさんは、今からでも絶対遅くありません。今この瞬間から、意識を「ボール」から「体」に変えてみてください。
今日は、「ボールではなく体を見る」というテーマでお話させていただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー

音声配信
ラジオ・ポッドキャスト)でサッカーを聞くことができます。
「サッカーIQを高くしたい」「これからサッカーを始めようと思う」「感覚的にではなく、サッカーを論理的に理解したい」「通勤通学の合間にサッカーを勉強したい」「もっとサッカーが上手くなりたい」といった人におすすめのラジオ、ポッドキャストです。スペインバルセロナにあるアカデミーやアルゼンチンのクラブでプレーして学んだことを、海外サッカー経験者から直接お届け致します。

音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集