ブランドとしての進化 OKRで可能性を最大限に引き出すスキルシェア
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コーディングを学びたいと思ったことはありませんか?水彩画を描きたいと思ったことはあるでしょうか?あるいは、料理のコツが知りたいと思ったことは?もしあるようならば、YouTubeや教育的なサービス向けのポッドキャストで、スキルシェアの広告を1回や2回は目にしたことがあることでしょう。
利用可能なさまざまなオンライン学習プラットフォームの中で、スキルシェアは、使いやすいプロジェクトベースのコースとアクティブなオンラインコミュニティを備え、クリエイティブな人々に最も対応しているプラットフォームです。1,200万人を超えるユーザーを抱えるスキルシェアは、インターネットの力を活用してスキルの交換を大衆化しました。オープンプラットフォームであるため、誰でもスキルシェアで講座を持ち、教える可能性を秘めています。管理者がいないため、メンバーは、ロゴデザイン、クリエイティブライティング、さらにはタロットカードの読み取りなど、あらゆる分野のインストラクターが教えるさまざまな講座にアクセスできます。しかし、このように多くの人々の間で開かれた交流を維持することには、大きな課題も伴います。
開放と品質の間のこのパラドックスに対処するために、スキルシェアはOKR(目標と主要な結果)の管理フレームワークに目を向けました。
「私たちは人々が参加し、知識と専門知識を共有することを望んでいます」とCEOのマット・クーパー氏は言います。「しかし、有料のプレミアム製品では、内容への期待は避けられない点だということもしっかりと認識しておかなければなりません。」
コンテンツチームとコミュニティチームにとって、これは、生徒と教師の経験両方を慎重に検討し、コースのガイドラインと期待が明確であり、リソースに簡単にアクセスできるようにすることを意味します。
多様なコースの一覧を作ることと、一貫した品質を維持することのバランスを正しく取るには、単に成長に焦点を合わせるだけでは不十分です。OKRを使用することで、スキルシェアのコンテンツチームとコミュニティチームは、他の手法では対立しているように映る可能性のある優先順位を調整できます。そのため、彼らの主な結果は2つの測定に焦点を当てています。それは、高品質の評価基準を満たすWebサイト上のコースの割合と、プラットフォームに提出されたコースの拒否率です。
教師の育成は、これら両方の取り組みの 改善 を促進します。そのため、新しい教師のパイプラインを構築し、優れた教師を支援するプログラムを実施しています。
ティーチチャレンジプログラムは、教師の候補 者を 特定し、彼らがスキルシェアで最初のコースを開催するための、より実践 的なコーチングを提供します。スキルシェアコミュニティで 際立った活躍をしたインストラクターには、トップティーチャープログラムにて追加のマーケティングリソースとコーチングを提供します。教師への投資 は、より質の高いコースにつながり、ひいてはより多くの加入者につながる可能性があります。
個人的な成長の文化
スキルシェアの戦略 、OKR、およびパフォーマンスをすべて連携 させる中核は、価値基準となります。そしてスキルシェアにとって、個人の成長と継続 的なフィードバックほど重要な価値観はありません。
同社 の戦略 的計画を 担当するCOOのサブリナ・キーファー氏は、「ブランディングとは異なる観点から自社を運営する手法は、スキルシェアで構築 しようとしている文化と 非常に似ています」と述べています。
スキルシェアで両サイドの中核にあるのは、好奇心 と創造 性がよりバランスの取れた人と労働を生み出すという信念です。
アクシデンタル・クリエイティブ・ポッドキャストで、クーパー氏とキーファー氏は、リー ダーシップとは質の高いチームを構築 し、そして彼らの邪魔 にならないようにすることだと認めていました。
「それは適切 なチームを特定することから始まり、 次に彼らに成長と発展 のための滑走路を与えることです」「そして、私がどのように彼らをサポートできるかを考えています。」とキーファー氏は言いました。
これを達成するために彼らが見つけた最良の方法は、相互フィードバックによるものです。
フィードバックは自己啓発に不可 欠であるというこの信念 は、スキルシェアの外部 と内 部の両方に反映されていることがわかります。生徒はコース中に完了 したプロジェクトをオンラインでアップロードして、教師や仲間の学生からフィードバックを受け取ることができるため、プラットフォームはコミュニティのように感じられます。
社内では、同社は継続 的なフィードバックに向けて同様のシステム構築 に投資 しています。彼らは、マネージャーが、週次 、四半期、および年次 で、チームに自己啓発に関する有意義なフィードバックと対話を与えるために必要なスキルとツールの準備に取り組んでいます。
「私は、人々が継続 的で定期的なフィードバックを受け取る 必要があると真に信じ ています。な ぜなら、それがなければ、彼らの価値観 が会社 にとってどのように受け取られているのかについて、自分の中で考えをまとめてしまうからです」とキーファー氏は言います。「そして、人を高く評価し、彼らに成長の余地 があるのならば、私たちはそれについて彼らと話し合うべきです。」
究極 の目標は、従業員が安心して仕事に取り組めるようにし、多様な洞察 と強みを共有することです。
フィードバックと自己啓発は、スキルシェアのコアバリューであるだけでなく、ビジネスにも 役立ちます。オープンで多様な労働 力は、より堅牢 で順応性のある会社を作り上げます。
さらに、従業員 が会社 にフィードバックを提供し、 匿名 の全社 調査を通じ て会社 の戦略に影響を与えるためのスペースも構築しました。
「私たちは常にトップダウンと ボトムアップを切り替えて、 非常 に明確な戦略 的方向性を持つものを手に入れようとしています。戦略的方向性は、経営陣によってトップダウ ンのアプローチによって設定されるものです。」とクーパー氏は述べ ています。「しかし、チームからも多くの賛同を得ています。」
近年戦略に大きな変化が現れたのは、前述したスペースのひとつにおいてでした。
汝自身を知れ 自身のブランド化
「スキルシェアの使命は、す べての人にある創造 的な 火花 に火をつけ、燃え続けるための燃料を供給する手助けをすることです」とクーパー氏は言います。
昨年半 ば、 同社 はユーザーエクスペリエンスの向上を通じ て加 入者ベースを拡大することに注力しました。これらの対話によって、彼らはユーザーがなぜサービスを気に入ったのかという点をブランドとして伝えて来なかったことに、最終的に気づきました。
「私たちは、プロのクリエイター達が優れたキャリアを積み、 新しいスキルを開発し、それらのスキルを他の人と共有し、それによってお金を稼ぐ ことができるように設計 されたオンライン学習コミュニティを持っています」とクーパー氏は言います。
彼らは、新しい 視覚 的アイデンティティが長期的に彼らのビジネスに意味のある影響 を与える可能性がある点に合意しました。モバイルデバイスやタブレットデバイスを含む すべてのデジタル空間にうまく適合し、学習プラットフォームからライフスタイルブランドに移行するというスキルシェアの目標を伝える必要がありました。
そこで、彼らはこの新しい優先事項 を中 心に全社 を迅速 に結 集し、イニシアチブのための特任 チームを立ち上げました。この半年後 に、イメージチェンジを展開しました。ロゴは大文字 と小文字 を組み合わせ、2つの緑の点を点在させることで、遊び心のある雰囲気 を与えるようにしました。ウェブサイトやマーケティング資料双方で、 資料全体 の内容の間には緑色の線がループし、漂うようにデザインをしています。
「スキルシェアの歴史 の中で、このような試みは 初めてでした」とキーファー氏は 話します。「ビジネスの最も重要なニーズに機敏 に対応することに対して、チームがオープンな姿勢でなければ、これは実現できなかったことでしょう。」
ただようような緑色の線をモチーフにブランドとして反映し、 膨大なコースのコレクションの中から、ユーザーが探しているものを見つけやすくするための経路を厳選し、クリエイターの支援を行っています。おすすめリストは、関連するクラスを映像撮影 、SEO導入編、フリーランスの基礎などのシラバスでグループ化します。「成功するYouTubeチャンネルの作り方:コンセプトからカメラまで」などのワークショップでは、クラスをさらに具体 的なト ピックでグループ化し、スケジュールと期限を設定して追加のサポートと構成を与えています。
また、彼らのブログには、「これまでで最高の年: 成功するクリエイティブキャリアを構築するための5つの ヒント」や「クリエイティブコミュニティの力に関する 女性創設 者」など、クリエイティブクラスの視聴 者向けの投稿 やビデオコンテンツが頻繁 に挙げ られています。これは、彼らの教師とクラスの内容を併せて強調するものです。私見を伴うような記事から発見体 験することへの移行は、 同社 がライフスタイルブランドへシフトする取り組みの一環です。
クーパー氏とキーファー氏は、長期ビジョンを達成するための燃料としてOKRを引き 続き使用しています。
「私は、すべての 企業 がOKRを必要としていると、非常 に強く信じ てきました」とキーファー氏は 述べ ています。「私は人々が目標なしでビジネスを運営する方法はないと思っています。なぜなら、それなしでは人々は方向性を持ち得ないからです。」
OKRを使用すると、この長期的な目標を一連のステップとして想定できます。ブランド再生のような各ステップは、事前に過度に計画された動きではなく、会社の自然な進化です。
「人々が連携するための北極星 として、この3年間の計画を立てる必要があることを認識しています」と、キーファー氏は言います。そして、キーファー氏の 戦略に関する講座はスキルシェア上で実際に受講可能です。「しかし、ビジネスニーズの変化という点も認識しています。翌年に向けて設定したことは、タイミングによっては常に意 義を持つものだとは限りません。」
スキルシェアのこの新しい方向性は、スキルシェアをより完全体に近づ けるための動きです。スキルシェアにあつまるクリエイティブな人々のように、スキルシェアも成長することができるのです。
(Publisher: Bruce Gil)
(翻訳者:石川佳那様)
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