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【フィードバック虎の巻】フィードバックで従業員のエンゲージメント向上させる方法

フィードバックは、従業員のエンゲージメントを向上させるために極めて重要な要素です。

フィードバックによって従業員のエンゲージメントを高めたいとお考えなら、ぜひこの記事に目を通してみてください。

ここでは、どのような場合にフィードバックを行うべきか、そしてフィードバックがエンゲージメントにプラスの影響を与える4つの具体的な理由の概要や考慮しておくべきデメリットを説明します。

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大前提、フィードバックとは?

パフォーマンス・マネジメントのプロセスに、(継続的)フィードバックを加える企業が増えています。
このアプローチにより、導入した企業では管理職と従業員の間で継続的かつ誠実なコミュニケーションが行われる社風が生まれます。

また、フィードバックには、賞賛と建設的な提案が含まれ、これらは組織全体で自由に授受されるべきであるということも重要です。

実際、Zippiaが行った調査では、次のような結果が得られています。

  • 85%の従業員が職場でフィードバックを受けると、より積極的に行動するようになる。

  • 73%の従業員が職場でフィードバックを受けると、より協力的になる。

  • 48%の社員が職場でフィードバックを受けると、自分の仕事により関心を持つようになる。

多くの人が当たり前のように考えていますが、すべてのチームは日常業務の不可欠な部分として、意図的に従業員フィードバックを行うべきです。

なぜなら、従業員フィードバックは、単に専門的な能力の開発を促し円滑なコミュニケーションを促進するだけでなく、従業員のエンゲージメントレベルと企業文化全体に多大な影響を与える可能性があるからです。

【パターン別】フィードバックのタイミング

従業員フィードバックを行うタイミングは、いつでも問題ありません。
むしろ、さまざまな場面で頻繁にフィードバックすることが、従業員のエンゲージメントを高めることにつながるのです。

PinfraのマネージングディレクターであるDavid Adler氏は、次のように述べています。

毎年1回フィードバックを行う上司よりも、毎日部下にフィードバックを行う上司の方が、従業員のエンゲージメントを高める可能性が高いのです。

このことを念頭に置きつつ、従業員フィードバックには様々なタイプがあり、それらは異なる企業文化や職業上の状況に沿ったものであるということを理解しましょう。

ここでは、そのいくつかを取り上げてみます。

公式なフィードバック

従業員フィードバックは従来、パフォーマンス・レビュー、毎月のチェックインミーティング・人事会議・経営陣との個人面談など、正式な場で交わされてきました。
こうした場は、率直なフィードバックを提供し、プライベートな会話をするのに最適な環境です。

非公式なフィードバック

フィードバックを定期的に行うには、公式な場と同様に非公式な場を利用する必要があります。
特に従業員のエンゲージメントを高めるには、非公式なフィードバックの場を設けることが重要です。
なぜなら、フィードバックに富む企業文化が生まれるからです。

非公式なフィードバックの例としては、Slackなどのメッセンジャーアプリへの投稿・パルスサーベイ・チームミーティング・投書箱などがあります。

具体的なフィードバック

具体的なイベントや取り組み、状況によって、実行可能なフィードバックが求められることがよくあります。
例えば、あなたのチームが新製品の販売で大成功をおさめたとしたら、ポジティブなフィードバックを交換する絶好の機会です。

一般的なフィードバック

一般的なフィードバックは非公式なフィードバックと似ているように思われますが、独立した項目として扱われるべきものです。
建設的なフィードバックは、何かのきっかけで、あるいは特定のタイミングでのみ行われなくてはならないわけではありません。

一般的なコメントをその場ですぐにすることは、フィードバックを円滑に行うために重要です。

フィードバックが従業員のエンゲージメントを向上させる4つの理由

効果的なフィードバックと従業員エンゲージメントの間には、強い関連性があります。

ここからは、フィードバックが従業員のエンゲージメントを向上させる4つの理由を解説していきます。

理由①|フィードバックは非公式な賞賛の機会を提供する

賞賛を受けることは、従業員のエンゲージメントと満足度に大きな影響を与えます。
エンゲージメントの高い組織の71%は、従業員の努力を定期的に評価しているとも言います。

一方、エンゲージメントが低い組織では、41%しか従業員への定期的評価を行っていません。

従業員の評価がエンゲージメントと強い関係があることは、理にかなっています。
従業員は自分が評価されていると感じれば、職場に対して熱意やつながりを感じ、献身的に働くようになる可能性が高くなります。

定期的にフィードバックすることは、素晴らしい仕事をしている従業員を非公式に評価する簡単な方法です。
従業員を褒めるために、正式な場や年次評価をわざわざ設ける必要はありません。

非公式なフィードバックで従業員を賞賛することで、従業員エンゲージメントを高めてみてはいかがでしょうか。

理由②|フィードバックは他の従業員の成長とキャリアに対するコミットメントを示す

リモートワークの増加やグローバルチームの分散化により、それぞれの従業員がより専門的な仕事をする機会が増えました。
しかし、単に給料を払って終わりというわけにはいきません。
従業員は、自分の仕事に情熱を持ち、雇用主が自分の成長と専門分野での将来に期待してくれていると感じたいものです。

従業員が雇用主が自分のキャリアを気にかけてくれていると感じられなければ、離職を考えるようになり、エンゲージメントの低下に繋がるでしょう。
調査によると、82%もの従業員がキャリアアップの機会がなければ仕事を辞めると回答しています。

ですから、従業員に定期的にフィードバックを与えることは、あなたが従業員に良い業績を上げ、会社で昇進し続けてほしいと思っていることを示す素晴らしい方法なのです。
建設的な批判をする場合でも、あなたが従業員を信じているからこそ、彼らがより成長し活躍する姿を見たいと願っていることを伝えてください。

理由③|フィードバックは率直で信頼できる社風を育む

豊かで緊密なコミュニケーションがとれる企業文化は、どんなビジネスにおいても長期的な成功に不可欠な要素です。
これは、お互いに顔を合わせる機会の少ない遠隔地のチームにとっては、なおさら重要なことです。

ビジネスの核となるのは人です。
ですから、従業員がより良い協力関係を築き実際にそれを楽しむことができれば、物事を成し遂げ、質の高い成果を生み出すことができます。

従業員フィードバックを日常業務の一部として定期的に行うようにすれば、従業員はお互いに率直で透明性のある意見を述べることに慣れるでしょう。
自分の考えやアイデアを出すことを恥ずかしがったり、ためらったりするのではなく、心地よくコミュニケーションをとり、全員が共通の目標に向かっていることを確認することができるようになります。

このような真の企業文化は、従業員のモチベーションを大いに高めます。

理由④|フィードバックは従業員のモチベーションを高める

モチベーションが高ければ、幸福感を持ちつつ熱心に働くことができます。
企業は、従業員が毎日ワクワクしながら仕事に取り組めるよう、あらゆる努力をする必要があります。
そのための最良の方法のひとつが、フィードバックの交換です。

結局のところ、人間は単純な生き物なのです。
私たちはポジティブなフィードバックを受けるのが大好きです。
何かを成し遂げてそれを褒められると、また次も同じ状況を再現してみようという気になるのです。

また、ネガティブなフィードバックや建設的な批判からも、モチベーションは生まれます。
気がかりなことがありつつ初めての課題に挑戦し、理想的な結果が出なかった場合、次はもっとうまくやろうと努力するものです。

モチベーションを高めるもう一つの重要な要素は、従業員が自分の意見を聞いてくれていると感じることです。
一般的な考えや視点、懸念事項を尋ねることで、自分は職場で評価されていると感じられるようになります。

全体として、従業員のモチベーションとエンゲージメントは密接に関係しています。
定期的に従業員フィードバックを行うことで、その両方を高めることができるのです。

フィードバックであらかじめ想定しておくべき2つのデメリット

ここからは、あえてフィードバックのデメリットについても言及しておきます。
あらかじめ想定しておくべき2点のデメリットについて、以下をご覧ください。

デメリット①|過剰な情報が供給される

フィードバックは少ないより多い方が良いのですが、受け手にとって役に立つフィードバックと圧倒されてしまうフィードバックは紙一重です。

継続的なパフォーマンス管理モデルは、プロジェクト管理ソフトウェア・時間追跡システム・お客様の声など・さまざまなソースからデータを取得します。
これらの情報をすべて整理することは困難です。

どのフィードバックが従業員にとって価値があり、どのフィードバックが非生産的であるかを見分けるには、時間と注意が必要です。

デメリット②|実行に時間がかかる

継続的なフィードバックシステムを組織全体で実施するシステムの構築には、時間がかかります。
管理職にとって、健全なフィードバックを奨励し、実証することは、チームレベルから始まる手間のかかる職務です。

しかし、職場でのつながりとコミュニケーションを深めるという考え方に移行するのは、誰にとっても自然なことという訳ではありません。

多くの場合、企業は継続的なフィードバックをシームレスに実践するために、適切なツールを取り入れる必要があります。
このような全社的な変化を起こすには予算がかかりますし、管理職からの賛同も得なければなりません。

従業員フィードバックで魅力的な職場を作る

従業員エンゲージメントを高めたいのであれば、従業員から定期的に質の高いフィードバックを得ることが最も重要です。

そうすることで、従業員は素晴らしい賞賛を受け、キャリアアップへのコミットメントを示し、信頼できる企業文化を育み、そこで働く人のモチベーションを向上させることができるのです。

皆様のぜひ、フィードバックに力を入れて、企業活動を加速させていきましょう!

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