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適応障害になったら人生ラクになった話【いま、会社がしんどいあなたへ】

どうもこんにちは こんばんはー ケンです!
今日はちょっと重めの話。

僕は数年前に、会社の仕事がイヤすぎて$${\large\bf適応障害}$$と診断されたことがあります。
休職はせず異動したことで現在は回復し、今も普通に同じ会社で働いています。

いま会社の仕事がつらい人は、「こんな立ち回り方もあるよ」ということで、ぜひ参考にしてみてください。

※5000字を超える長文記事になっています・・・反省。
※最初の「適応障害になったときの話」の自分語りが長いので、適当に読み飛ばしてください。




適応障害になったときの話

とある部署に異動して約1年で適応障害になり、上司と交渉して別の部署へ異動させてもらいました。
グチ多めなので、気分が悪くなる人がいるかもしれません。その場合は飛ばしてください。


常にプレッシャーを受け続けていた

とにかく、全部の仕事が締切ギリギリでした。
まず着任した瞬間、1週間後の社内研修の準備が何もできていませんでした。

小~中程度の仕事が毎日降りかかってくる
⇒その処理に追われて大型案件が全然進まない
⇒気がついたら全部ギリギリ・・・
みたいな繰り返しです。異動直後から1年間、延々そんな状況でした。


ちなみに僕のいた部署はこんな感じのところ。

  • 仕事量のわりに人数が少ない

  • 課長含め全員に余裕がない・殺気立ってる

  • 残業時間が厳しく制限される(月20時間以下)

  • 常に会議がぎっしりで、落ち着いて思考や作業する時間が取れない

  • 上司のスケジュールも常にパンパンなので、決裁が進まない

  • 昼休みに仕事するのは当たり前(サビ残)

  • 人によっては土日に自宅でこっそり仕事(サビ残)


「残業20時間なら楽勝やん」と思うかもしれませんが、
アホほど仕事あるのに「残業するな。でも締切は守れ。ミスはするな」というのも、精神的にかなり消耗します。

常に締切に追われている状態だと、身体は退社していても、頭は会社から離れません。


とにかく会議が多すぎ。メール多すぎ。こんなんで自分の仕事を落ち着いてできるわけないし、会議が多すぎて打合せや決裁のスケジュールすら取れない。

「今週はちょっと落ち着いたな~」みたいな余白は一切なく、1年間ずっと締切ギリギリで走り続けていました。
あそこで今もがんばってる人たちは、マジで尊敬します。


上司が細かすぎた

忙しさに拍車をかけていたのが、上司の異常なまでの細かさ。
スジが通ってるならまだ納得できますが、上司個人の性格によるところが大きい。

  • 社内文書の一字一句にめっちゃこだわる(重箱のすみ)

  • フレックスタイムなのに、出勤時間を強制してくる(特に意味はない)

  • 毎日ミーティング(進捗確認)

ただでさえギリギリのスケジュールでやってんのに、お前がジャマしてどないすんねん・・・
毎日進捗確認されても、進んでるわけないやろ・・・
管理してるフリすんなや・・・


僕の性格は「本質主義」というか、「目的を達成できるならそれ以外の要素はどうでもいい」というタイプなので、体裁・過去の慣習・組織の論理にこだわる上司とはとにかく性格が合わなかった。

残業するな・締切は守れ・ミスはするな・早朝に仕事するな・会議は全部出ろ・俺のご機嫌も取れ
なんて、そら全部は無理やで‼‼

ここはマッキンゼーでもゴールドマンサックスでもない。
取り立てて何のとりえもない、普通の社会人が集まるところさ。

出典:SLAM DUNK

お前と仕事するの 息苦しいよ。


仕事内容がマジでつまんなかった

「つまらない仕事で忙殺される」という状況は、人の精神を殺すには十分です。

  • そもそも自部署の業務自体に興味が持てない

  • この仕事・・・ほんまにいる?

  • これやると、会社の収益は増えるのか?

  • この仕事、誰が喜ぶんだ?

こんな仕事ばっかり。自分がやった仕事の効果が見えにくいんですよね。
突き詰めれば誰かのためになってるかもしれませんが、距離が遠すぎて実感できない。

仕事をこなせどこなせど、意味を見出せない。
興味が持てたり、「誰かに貢献してる」と実感できる仕事だったら、僕も適応障害にならなかったかもしれません。

ちなみにナチスと海堂高校では、囚人に穴を掘らせては埋めるという「穴掘りの拷問」をさせていたようです。

出典:MAJOR

意味のない作業を強制され、さらに締切のプレッシャーに追われ続けたら、そりゃ病みます。


土日も副業をしていたため、人生に余白がなかった

「いや、副業やめろよ」って話なんですが、
当時僕は1日でも早くFIREしたいと思っていたし、なまじ成果が出ていたので、副業の手を緩めることができませんでした。

平日の夜と、土日も朝から晩まで副業。
土日に出かけることも少なく、

土日は休むな」とかいう偉そうな記事を書いたばっかりですが、たまにはどこかに出かけたりするくらいの余裕は必要ですね。


専業主婦の妻にイライラ

副業をやってる会社員あるあるだと思うんですが、家でゴロゴロしてる妻を見るとイラっとしませんか?笑
僕は相当イラついてました。

世間から見れば、フルタイムで働きながら土日もずっと副業やってる方が異常なんですが、必死で仕事してる横で毎日ゴロゴロ昼寝されたら、まあイラつきますよね。

僕は当時まったく心に余裕がなかったので、「コイツは毎日ニートしてて、俺ばっかりめちゃくちゃ働いてる」という感じで、めちゃくちゃ妻にムカついていました。(当時妻は専業主婦、3歳の子あり)

「なんで俺がコイツを養わなきゃいけないんだ?」と本気で思ったこともあります。


夕食時に自然に涙が出てくる

当時はコロナ禍で在宅勤務もしていたので、頭の切り替えが難しかったのもあったと思います。
必死に仕事して、その日はとりあえず無理やりパソコンを閉じて、

「あの案件どうしよう」
「今週中にあれとあれを片付けとかないと、いい加減ヤバいな…」
「明日はあれやってこれやって…」

みたいに仕事に追われて悶々とした状態のまま夕食につきます。
そうすると、妻や子供(当時3歳)がめちゃくちゃ能天気に見えるんですね。

「こいつらはラクそうでいいなぁ・・・」
「なんで俺だけこんなにクソ忙しいんだ」
とかいろいろ考えてしまって、悲しいやら情けないやら何とも言えない感情があふれてきて、涙がこみ上げてきました。

うまく説明できないけど、夕食時など、仕事が終わって家でひと息ついたタイミングでふいに涙が出ることが多かったです。

「なんで俺だけこんな目にあってまで一生働かなあかんのや!お前ら、俺を殺す気か!」
と、妻と子供に向かって泣きながら怒鳴ってしまったこともあります。

当時はほんとにどうかしていましたね・・・


上司に「もう無理です」とメールを送る

明らかに様子がおかしくなっていた僕に、妻は「異動させてもらうように会社にお願いしたら?」と提案してくれました。

「もう無理なんで異動させてください」というのは、会社員にとっては出世を諦めるのと同義です。いわゆる“ドロップアウト宣言”。

当時の僕は「出世しない」と完全に割り切っていたわけではないので、葛藤はありました。
しかし『この状態であと1~2年も今の部署で仕事を続けるなんて耐えられない』という思いもあり、勇気を出して直属の上司Aとその上の課長Bにメール。

その後 上司A・課長Bさん各々と直接面談することになり、

  • もう今の仕事は限界なので続けられません

  • こんな思いをしてまで仕事をがんばる意味がわからなくなりました

といった主旨のことを説明したと思います。説明してるうちに、また自然に涙が出てきて、ほんとに精神的にまいってたんだなぁと思いました。


適応障害の診断書を提出→異動へ

課長Bは良い人で、異動を承諾してくれました。

社内調整のため「客観的な証明が必要」とのことだったので、心療内科で「適応障害」の診断書を取り、会社に提出。

ちなみに診断書の発行費用はクリニックによってかなり違うので、複数のクリニックに事前に電話で確認することをおすすめします。僕が行った所では、診察代とは別に、診断書発行費として3000円かかりました。

診断書は「提出した」という証拠を残すために、PDFにしてメールで送りました。
診断書の原本は、あの頃の辛さを忘れないために、今も会社用のクリアファイルに入れて持ち歩いています。


診断書を出してからはトントン拍子で、2ヶ月後には負担の少ない総務系の部署へ異動となりました。

異動直前はやや腫れ物扱いで、送別会もなくひっそりと異動しましたが、僕はそれくらいの距離感がちょうどよかったです。

異動を調整してくれた課長と、僕を受け入れてくれた異動先の課長には、今でも本当に感謝しています。


つまらない仕事は人を殺す

この経験から学んだのは、「つまらない仕事+プレッシャー」の組み合わせは、非常に危険だということ。

会社の仕事のように、やらされ感が強く、コントロールできない(自己決定権が低い)仕事は、精神的な負担が非常に大きい。

なので今は、仕事のやり方に細かく口を出させない・必要以上に仕事を取らないように気をつけています。


会社がつらいなら、心療内科へ行くべし

いま会社がつらい人は、少なくとも「心療内科で診断書を取る」という選択肢があることを知っておいてほしいです。

診断書が提出されれば、会社は異動や休職、業務量を減らすなど、何らかの対応をしなければなりません。
これは「安全配慮義務」として、労働契約法に定められています。

直属の上司がパワハラ系だったり、話が通じないタイプの場合は、さらに上の役職や、人事部に直接メールで診断書を送っても良いと思います。

その際、「自分はどうしたいのか・会社にどんな対応をしてほしいのか」を明確に伝えると、話がスムーズに進むはず。

ガチのうつ病になると何も判断できなくなるので、そこまで追い込まれる前に行動してください。


出世とプライドを捨てればラクになる

適応障害の診断書を会社に出すというのは、会社員にとって“一線を越える”行為で、とても勇気がいることです。僕も当時はためらいました。

なぜなら診断書を出す行為は、「私は出世を諦めます」という宣言と同じ。会社員としてのプライドを一度捨てなければなりません。

さらに「病んで異動した」という噂は社内で多少広まるでしょう。僕も異動後、知り合いの(親しくもない)他部署のオッサンから「もう大丈夫なん?」と半笑いで煽られたことがあります。噂になってたんでしょうね。

でも、そんなもん全部どうでもいいから、本当につらいなら診断書を出すべきです。


診断書を出したらすべてうまくいった

異動したことで仕事の負担が劇的に軽くなったので、精神状態はすぐに改善。
心と時間に余裕ができたので、家族との関係も改善し、副業の収入も増えました。

心身の健康、人間関係、経済状況 すべてが好転したのです。進研ゼミの漫画みたい!

適応障害の診断書を出して本当に良かったと思います。あのままガマンして仕事を続けていたら、精神に深刻かつ不可逆なダメージを負っていたかもしれません・・・


診断書をもらう・提出するときの注意点

  • 診断書の発行費は、複数のクリニックに電話で問い合わせて比較する

  • 産業医ではなく、会社と関係のないクリニックで診断書をもらう

  • 会社(上司)に提出した証拠が残るよう、メールで送る

  • 自分がどうしたいのか・会社にどうしてほしいのかを明確に伝える

  • 強い意志を持つ。口先だけの説得に屈しない。

  • まともな判断力が残っているうちに行動する


いま会社がしんどいあなたへ【退職前に診断書】

会社の仕事がマジでしんどいなら、サッサと診断書を出してラクな部署へ異動した方が、人生の幸福度は確実に上がります。

実際に診断書を出してみて、マジで実感しました。あのままだと潰されていたかもしれないので、診断書1枚でほんとに人生変わりました。

もし会社がしんどくて退職を考えている人は、その前にいったん心療内科で適応障害などの診断書をもらってください。
その診断書を会社に出して、異動・環境調整について上司と交渉してください。診断書を出しただけでクビになることはありません。

直属の上司がアホすぎて話が通じない場合は、さらに上の人に直接メールすればOKです。
それでもダメだった場合に、休職や転職を考えたらいいんです。

会社に休職制度がない場合でも、傷病手当金はもらえます。詳細は所属している健康保険組合に確認してください。


会社の仕事なんか適当でいい

僕らの人生目標は$${\large\bf幸福に楽しく生きること}$$であって、会社の仕事や出世に最適化して生きることではない。

クビにならない程度に、のらりくらりやればいいんです。
狭い日本、そんなに急いでどこ行くのってね。

だらだら働きながら淡々と資産を積み上げて、サッサとFIREしちゃいましょう。


今回はここまで!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう~


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