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Photo by
kohrogi
モンスター (映画032)
「モンスター」
実在した娼婦で連続殺人犯のアイリーン・ウォーノスを描いた物語が「モンスター」、2004年に公開された作品です。シャーリーズ・セロンがアイリーン・ウォーノスを演じて、その同性の恋人のセルビーをクリスティーナ・リッチーが演じています。二人の演技が素晴らしいですがシャーリーズ・セロンに至っては過酷な役作りをしていて結果的にアカデミー賞主演女優賞等いくつかの賞を獲得しています。連続殺人犯ではありますが同情してしまうアイリーン・ウォーノス、幼少期からの不幸な生い立ちやセルビーへの想い、反してセルビーの裏切りも加わり、やりきれない気分にさせらます。シャーリーズ・セロンはアイリーン・ウォーノスの不幸な生い立ちと自身のそれを重ね合わせて演じるに至っているとのことですが、アイリーン・ウォーノスが殺人を犯してまで望んでいたこととシャーリーズ・セロンが過酷な役作りをしてまで演じた執念がシンクロして説得力があります。悲観して自殺を決意したアイリーン・ウォーノス、そんな時にセルビーに出会ってしまったというのも皮肉でもありますが自殺ができていれば連続殺人もなかったと思ってしまうのもやりきれない気分にさせられます。