ターミネーター2 (映画027)
「ターミネーター2」
プロレスの技に例えるならウエスタン・ラリアットやバック・ドロップ、それらのようにアクションの場面の一つ一つに重量感があって迫力のある「ターミネーター2」でした。CG等も加わって見応えがありましたが、液体金属というアイデアを具現化する上で重要な役割を果たしていました。アーノルド・シュワルツェネッガーは前作に続いて肉体を駆使して適役でしたが本作はアクションとデジタルの調和が見事、音楽もガンズ・アンド・ローゼス、アクションとロックの相性も抜群ですが、ハード・ロックなだけに並のアクション映画と一線を画することを示すそれでした。1980年代、十代の頃からアクション映画に慣れ親しんできましたが、今ではそれらを進んで観なくなりました。アクションの興奮よりもバイオレンスの緊張に関心を示すようになったこともそうですが、「ターミネーター2」を超えるアクション映画はなかなか現れないと思ったからです。続編になる本作、前作も面白かったですが前作と本作ではどちらが面白いか?という議論を知人二人が交わしている場に立ち会ったことがありました。前作を薦める知人はシナリオ・ライターになることを望んでいて、一方の本作を薦める知人はボクシング・ジムに通っているという背景がありましたが実に納得させられました。
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