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チープ・スリル (名盤032)

「チープ・スリル」

ジャニス・ジョプリンの代表作、「チープ・スリル」はビッグ・ブラザー・ホールディング・カンパニーが1968年に発表したアルバムです。演奏の荒さとライヴの生々しさが見事に幸いして興奮度の高いアルバムになっています。最新の洋楽に混じって昔の洋楽も流れるラジオ、高校生の頃に一際、注意を引いたのが本作に収められている「サマー・タイム」でした。これまで聴いてきたものとはあきらかに異なるエレキ・ギターの音色、不安定な気怠いムード、絞り出した歌声は擦れていて充分過ぎるほどのインパクトでありました。しばらくして本作を聴くことになりますが、もう一つの名曲が「心のカケラ」でした。しくじって塞ぎこんでいるときに励みになったのが「心のカケラ」、そんな思い出も加わり「チープ・スリル」は好きなアルバムです。後にコズミック・ブルース・バンドでの「コズミック・ブルースを歌う」、フルティルト・ブギー・バンドでの「パール」と続くわけですが、やはり、ロック的な「チープ・スリル」がしっくりときます。イメージとしてはロックの「チープ・スリル」、ソウルな「コズミック・ブルースを歌う」、ポップスの「パール」、個人的にはそのような位置付けをしています。

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