【令和版】 剣道が短期間で上達する方法①

割引あり

初めましてヤマです。

簡単な自己紹介ですが、

本編記載時31歳で、五段を頂戴しております。三段取得を19歳までサボっておりましたが、その後から26歳時五段取得まで全て一発合格。今年六段取得に向けて調整中になります。
諸々伏せますが、過去全国大会での入賞経験も何回かございます。

では早速進めて参りましょう。



初めに断言しておきます。

ここで語る内容を実践すると、老若男女間違い無く剣道が上達します。

しかも短期間で。


それは、強豪高校が練習するような
掛かり稽古?
相掛かり?
追い込み?
打ち込み?

そんな太古の練習方法ではありません。

体育館も必要ありません。

所要時間も30分以内がほとんどです。

お金も要りません。
(竹刀2本、柄2本、素振り用重り2個、だけ要ります)

場所と時間に拘らない、令和に因んだ練習方法になります。

ただし、簡単に強くなる方法ではありません。

短期間とはいえ、強くなったと実感するまで数ヶ月(3ヶ月〜半年)かかります。

そして辛いです。

終わりの見えないマラソンを1人で走るようなものです。

簡単言えば【自分との戦い】です。


あなたは強くなりたいですか?

勝ちたいと、思う相手がいますか?

そんな確固たる信念と思いがある方は次に進んでください。


※生半可な気持ちでは続けられないので、ある部分から有料化にしております。有料にする事で引き返すきっかけが出来るからです。


この練習方法は、始めたその日から強くなり続けます。

強くなったと実感するのは3ヶ月後ぐらいが妥当です。

それまでは一時的に弱くなる事もあります。
今まで勝てていた相手にも負ける事もあります。

※弱くなる理由も後述します。

それでも続ける自信がありますか?

無いのであればこのままブラウザバック推奨します。


ここまで煽ってもまだ知りたいですか?







………。

ここまで読む方という事は、相当強さを欲しているのでしょうね。

力が欲しいか?


ではそんなあなたに力を与えましょう。

注意点ですけど、小〜中〜高校生のレギュラーメンバーや大会出場を控えている方で、この練習方法を実践しようと思っている方、
事前に監督や顧問の方に相談ください。
先程も述べた通り、一時的に弱くなる恐れがあります。チームメイトに迷惑を掛けかねないので、その点まずは事前に相談してみてください。
とは言え、気軽に相談できない場合もあります。
それでも進めたいと言う方は、くれぐれも自己責任でお願い致します。


〈第1章〉上達への下準備

まずスタートラインを整理しましょう。
ここには剣道を初めて習う方や、数年ぶりに始める方、様々な方がいらっしゃいますでしょう。

練習方法を始めると言っても、ある程度の剣道の知識と身体のポテンシャルが必要になります。ここを整理しないと、身体は壊れてしまいます。
なのでしっかりと、下準備を行いましょう。

下準備と言うのは主に身体の状態を表します。
知識に関しては、身体の動かし方を理論的に理解出来れば大丈夫です。

剣道始めたばかりであっても、小〜高校生、毎日運動を行っている方や、激しい運動をちょっとした所で身体に異変が起きない自信がある方は、特に問題ありません。

問題なのは大人の方。

特に《20歳以上で、運動を2年以上行っていない方》は下準備が必要になります。

該当する方は以下の下準備を行って下さい。
・まず、毎日10分だけで良いので歩いてください。
・1週間続けられましたら、軽いジョギングを5分だけで良いので、週に3日以上続けてください。
・週3日以上、ジョギングを1ヶ月続けられた方は準備完了です。

ここまで出来なかった方は回れ右をして帰って下さい。出来なかった方は、精神力も忍耐力も持続力もありませんので、強くなれません。ハッキリと断言しておきます。強くなれません。申し訳無いですが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。またのご機会をお待ちしております。


〈第2章〉剣道が上達する方法……の前に。

本題に入る前に、ちょっとした座学を行います。

これが理解出来れば、必要な知識が揃っていますので、強くなる方法を授けましょう。

理解出来なければ申し訳無いですがブラウザバック推奨です。

先に、なぜ剣道に座学が必要なのか説明します。

剣道の強さは、はっきり言って理合(りあい)の数で決まると言って良いです。

今の言葉を聞いて、はて?と思った方は要注意。

経験ありませんか?

小学校低学年までは、
やー、メン!
やあ、コテ!
やあ!ドォ!
で勝てていましたけど、小学校高学年、中学になると勝てなくなりませんでしたか?

小学生まで弱かった相手が、中学生でいきなり強くなって勝てなくなった事はありませんでしたか?

それらは全て理合に通じています。

この理合と言うのは、自身の頭で考えて打ち出さなければならないもので、ただただ剣道を行っても強くなりません。

頭が要るのです。

そのための座学です。

この話を聞いて、
あー、もう無理だ。
とか思った方でも大丈夫。

・理合が分からない事が分かった
・剣道に頭が要るなんて思わなかった
・知識が必要だなんて知らなかった

と理解しただけでOKです。

めちゃくちゃ進歩です。


剣道には知識が必要です。

本当にこれが大大大大前提で、これを理解しているかいないかが、今後の剣道人生の命運を分けると言っても過言でないと思っております。

知識=力と理解して頂いて大丈夫です。
と言うか、この知識をどれだけ早い段階で取得出来るかで、強さの傾きが大きく変わります。

私が、この理合を含めた強くなる方法を知ったのは、挫折を味わった21歳の時でした。

この挫折というのが、間違った剣道(身体の動かし方)を続けた為、蓄積されたダメージによる怪我が発症し、一時期引退を決意しました。

引退する前に、やる事やり切ってからにしようと考え、それまでの身体の動かし方一つ一つ見直す事としました。

その結果、何故怪我が発症したのか。どんな身体の動かし方が悪かったのかという答えに辿り着き、この練習法を編み出しました。

この練習法と身体の使い方に関しては、もっとも〜っと早く知りたかったと本当に思っております。

それをそのまま続け、怪我は数ヶ月で改善。そこから10年経った今では確固たる強さを取得しました。

諸事情により足元2年程剣道出来ていない時期がありましが、久しぶりに再開しても、体力的な衰えはあるものの、根本的な剣道の強さは変わっておりません。

それ程、確固たる強さを取得出来ます。

まだまだ私もプレイヤーです。

私自身が磨き上げた刀を授けましょう。

それを生かすも殺すもあなた次第です。

いつか、どこかの大会で当たった時は、磨き上げたその刀をぶつけ合いましょう。


〈第3章〉剣道が強くなる方法


はい、という事で本題です。

剣道が強くなる方法について、
できるだけ細かく、丁寧に説明していきます。

まず剣道の強さについて、大きく2つに別れます。
①身体のポテンシャル
②理合

今回は①の身体のポテンシャルについて説明していきます。

身体のポテンシャルを強くすれば剣道は強くなります。

続いて、身体のポテンシャルを強くする方法について、上半身、下半身と分けて説明していきます。

【剣道が強くなる方法  身体作り編〜上半身の部〜】


えーと、何から説明していきましょう。
では普段使用している竹刀から確認しましょうか。

竹刀は何を使用していますか?

その竹刀の構造はどうなっていますか?

実はコレ。かなり重要です。

竹刀の扱いそのものが、上半身の強度に直結します。

竹刀の構造、理解していますか?

竹刀で打突する時、テコの原理が使われているの、ご存知でしょうか?

支点が左手。
力点が右手。
作用点は剣先。

テコの原理は、支点と力点が長くなれば、少しの力で作用点に力を掛ける事が出来ます。

簡単に言ってしまえば、


柄の長さを長くすれば、竹刀が速く振れます。

今の話を聞いて、「おっしゃー!柄を長くすれば竹刀早く振れるし強くなれるー!うひょおあ!長い柄を買いに行こう!」って思った方!!?

ぶっぶー!!!間違いです!!


間違いなんですよ。

強くなる秘訣は、

柄を短くする


と言う事。

「いやいや、ちょっと待てよ。柄短くしたらテコの原理で竹刀振るの遅くなるやんけ。負けるやん。ふざけんな」

と思った方。

せっかちですね。

先程も言いましたけど、

剣道に必要なのは知識なんですよ。

今からそれを説明していきましょう。


まず、竹刀の柄を長くすると、

大きなデメリットが2つあります!!

いいですか?

大きな大きなデメリットが2つあります!!!

分かりました?

はい、すみません、早く説明しますね。


柄を長くする デメリットその①


結論から言うと、

肘を壊します。

順を追って説明していきますね。

人間の身体は、左右の持ち位置の距離が違っても、ある程度許容できる範囲があります。
その理由は肩甲骨ですね。

だから、身体を曲げる事無く打突する事が可能になります。(肩が相手に対して並行)

柄を長くすると、右手の持ち位置が遠くなり、肩甲骨の許容範囲を超え、右肩が前寄りの打突体勢になってしまいます。

そのような体勢で打突を行うと、身体にどのような力が働くか。

右肩が前に出る打突は、剣先、右肘、右肩と、右腕が一直線に繋がります。

今までは剣先、右手、左手というバランスの取れた力の位置関係が一変して右腕全てに集約されます。

振り下ろした打突力には、同時に反発する力が発生し、それは、一直線で繋がったその肘に吸収されます。

方向で示すと、下から上に向かっての力です。

不幸な事に、右肘は上方向に解放した形となり、下からの突き上げで肘を痛めてしまいます。(腕ひしぎ十時固めと一緒ね)

そんな事を何千発も打っていたら、肘が壊れるのは用意に想像つきますよね?

かくいう私も高校2年生で壊れ始め、21歳では打突時に激痛が走る程(アドレナリンも引くぐらいの痛み)、症状が悪化しました。

(同時期にまた下半身の別箇所も壊れてしまいましたが、これはまた下半身の部で説明します)

そしてその力が強ければ強いほど、右肩にも下から上にかかる力が働き、力が上に抜けていってしまいます。

分かります?

せっかくの打ちが弱くなるんですよ。これが「打が弱い」とか言われる理由ですね。

右肩が前に出ない打突は、
剣先、右手、左手が一直線で繋がり、打突によって生じる反力は、下方向へと押さえつける左手により相殺されます。

だから打った後の力も相手に留まり続けるので、打突力とその後の体勢がガチガチに固まります。

昔からよく「左手を絞れー!」とか「左手で打て!」とか言われる背景を理論的に説明するとこんな感じですね。

いいですか?

ここまでの話を要約すると、

柄を長くすると、
肘を壊す上に、
打ちも弱くなる。


はい、理解できましたでしょうか?

出来ましたら、続いて

柄を長くする デメリットその②


こちらも結論からいきましょう。

その答えは、

間合いが小さくなる。

同じ竹刀の長さを持った相手と相対していると想像して見ましょう。
実際に構えてみるのもアリですね。

普通に一足一刀の間合いで構えると、それぞれの間合いはほぼ一緒になります。

そこに片方が、柄の長い竹刀を持ったとしましょう。

ここで柄を長くした方は異変に気づきます。

柄を長くすると、打突部位が必然と短くなります。また肩甲骨の可動域も少なくなるので、想像以上に相手との距離が遠く感じるでしょう。

柄を長く持った方は、先程構えた場所よりも相手に近づいてしまいます。前に出ないと一足で打突出来ませんよね。

はい。

ここまで言うと、頭の良い人はもうお分かりですよね?

柄を長く持った方は、柄を長くする前よりも一足一刀の間合いが短くなってしまうのです。

言いたいこと分かりますか?

相手は何も動いていないんですよ。


自分は一足一刀の間合い

相手は手を伸ばしただけで届く間合い


どちらが不利か、一目瞭然ですよね?

同じ竹刀を使っているのに、

柄の長さを変えただけで、

こうなっちゃうんですよ。

「いやいや、その間合いでも速く振れるようになるから別に良くね?」

という言い訳に対してですが、

「その相手もあなたと同じ速さで竹刀を振ってきたら絶望しませんか?」

という返しを残しておきましょう。


はい。
今、強くなる方法言いましたよ??


さらっと流しませんでしたか?


では改めて、

剣道が強くなる方法とは、、?

柄を短くして、竹刀を速く振る事!


簡単に言いましたけどね、これを取得するのに本当に時間がかかります。

特に今まで右腕で竹刀を振ってきた方、打が弱いとか言われてきた方、本当に苦労すると思います。

言ってしまったら長年積み上げてきたものを全て否定する矯正ですからね。

最初の1ヶ月間、まともに竹刀は振れません。
自分が思っているよりも遅いスピードの振りになります。そのイメージと現実のギャップに物凄く悩まされるでしょう。

これが一時的に弱くなると言った理由です。

負けますよ。今まで勝てた相手に。

苦痛ですよ。本当に。

ですが辛抱して続けると、3ヶ月目には大体スピードは元の速さぐらいに戻ります。

そこから、
あれ?っと強くなっている実感が湧くでしょう。

半年も続けると、あなたの打ちのスピードに追いつける人は全国クラスの強者のみ。

では、そんな力を手にする為に、
何をしたら良いのか、
次で教えていきましょう。

柄を短くして、竹刀を速く振る方法

そんなに勿体ぶって言わないので、
これも結論から行きましょう。

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