小手は真っ直ぐ打つな?と書くとお叱りを受けるかもしれませんが……
前回のnoteに記載した通り、こっそり二刀の稽古をしています。
全然打てないというか、ボッコボコに打たれるので、日々勉強中。DVDやYouTubeで上手い人の見取り稽古をする毎日を過ごしています。
ただ、やはり二刀の動画は少ないのが残念なところ。
そんな中、穴が開くほど見続けているのが「武蔵会」のDVD(特に2枚目)と「二刀サミット」のDVDです。先日、DVDを交換しようと思って出してみたら、本当に穴が開いていてびっくりしました。
気魄のなせる業かと思われます。
ちなみに、「二刀サミット」のDVDは剣道日本2020年4月号の付録DVDでしたが、どうやらYouTubeでも閲覧可能なようです。
二刀をしていると、意外と苦労するのが小手打ちではないでしょうか。
以前は少し左二刀をしていたのですが、小手を当てるまでに苦労した記憶があります。では、右二刀はどうかと言われると、意外と当たります。意外と打てます。
ただし、その打ち方が正しいかと問われると、やや疑問。それは、武蔵会のDVD・二刀サミットのDVDともに解説されている方法が、右二刀からの「くの字小手」だからです。
くの字小手とは?平仮名の「く」で打つ小手
二刀の説明で本当によく耳にするのが「くの字小手」です。その名のとおり、右手首を曲げて「手の甲」と「前腕」で平仮名の「く」の字を作って打つ方法です。
(*´Д`)
初めて聞いたとき、こんな顔になってしまいました。くの字というより、口が「へ」の字になっていたかもしれません。しかし、実際にやってみて納得しました。「く」の字に曲げないと、小手筒を捉えるのが難しいようです。
しかし、日本剣道形の小太刀2本目に悪戦苦闘している私には、かなり難しい方法でした。手首が曲がらない。曲がらないものは曲がらない。だから、もうやめました。
すでに敗北とは……
違う方法でがんばります!
くの字小手が有効なのは、相手が中段の構えに近い状態のとき。相手の剣先が上がり、少し腕も上がった状態ならほぼ真っ直ぐに打っても当たるでしょう。だから、私の場合はもう、そこを狙うしかありません。
戦うことはやめなつもりです。もう少しだけ。
「小手が当たらない」練士六段の悩み
以前、メルマガやブログなどでは練士六段M先生から「どうしても小手が打てないんですよ」と相談されたことを書いたことがありました。
一刀中段から小手が打てないという悩みです。小手が打てないというより、打っても小手筒を捉えられないというもの。
当然、お互いに真っ直ぐ構えた状態のときに真っ直ぐに小手を狙って打っても、鍔や拳(甲手頭)に当たります。したがって、小手筒を捉えることはできません。
剣道試合審判規則によれば、小手の有効打突部位は小手筒のみとなっています。したがって、機会を捉えていても小手筒以外を打っていては有効打突になることはありません。理論上は……
そして、それは相手が面を打ってくる際にも同じ現象となります。
なぜ?
じゃあ、みんなどうやって打ってるの?
答えはカンタン。
小手は真っ直ぐ打たない?
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