ヒューリスティックからマイルールを策定し運用してしまう危険…
北海道は富良野に、「やなせたかしの店」
なるものがあるのですよね。
アンパンマン好きにはオススメです。
さて、先日からアルバート・エリスさんが開発した
論理療法という自己変革の心理学の本を
数冊読んでいます。
オリジナルのものを読んでみたいと思ったので、
「自分をみじめにしないためには」
(論理療法のすすめ) アルバート・エリス著
を買ってみました。
その中にとても共感できる一文があったので
引用させてもらいます。
背景としては、論理療法の代表的なABC療法の
Bの部分(ビリーフ:考え方・受け取り方)が、
適切か適切でないかを判断するための手法を列挙
する際の一例、ねばならないに関して述べている
ところです。
では、あなたはどのようにして自己破壊的なマスト(ねばならない)を身に着けたり発明したりするのだろうか。それはとてもたやすい事である。まず第一に、人間というものは、両親の教えや文化的な掟に対して生まれつき暗示を受けやすく、騙されやすいのである。さらに悪いことに、自他が従わなければならないと頑なに信じる規則や法則を、自分自身で発明する天賦の才を持っているのである。
これはつまり、ヒューリスティック
(人間は何らかの意思決定をする際に、暗黙の内に
簡単な解法や法則を用いる習性)
は感情の決定にも通じるのだという事ですね。
さらに、これらの癖は日常の行動と同様、
自分で気づかないのが厄介(当然良いものなら良いが…)
で、その人にとって便利なものはレギュラーの習慣
つまり、マイルールとなっていく訳です。
意識してみると、自分も例外なく当てはまり…
例えば、急に電話が来て矢継ぎ早に話をされると
理解が追い付かず相手を責める事があります。
これに対し、相手が悪い・もっと丁寧に話すべき!と
思いますが、これは「怒る」という短絡的な行動で
自分が思考停止・省略している行為だと言えます。
対人関係において、感情的になっているかな?
と思ったら近道しようとしていないか、
確認してみると良いかもしれません!