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#6 慣れ
「慣れって怖い」そう思う事があった。
最近、家の前にマンションが建った。とても綺麗なマンションなのだが、そのマンションが建った事により、夜が暗くなる事は無くなった。
マンションの外灯は当たり前だが常についており治安は良くなったと思うし、人が増えるのは喜ばしい事だ。しかしその外灯が明るすぎる。部屋のカーテンを閉めていても光が入ってくる。
元々部屋を真っ暗にして眠っていた事もあり、マンションが建った初期は全然眠れなかった。
しかし最近、当たり前のように寝ている自分に気付いた。
あんなに寝れないと感じていた外灯は自分の中で当たり前の光景になっていた。
慣れである。
一見不快だと思う事でも直ぐに順応して慣れていたのである。
思い返すと仕事も慣れが出てきている。ルーティンの様にタスクをこなして上司に報告している自分がいる。
「初心忘れるべからず」
マンションの外灯が教えてくれた。
ただ、ひとつだけずっと慣れないことがある。夏の暑さだ。
少しでも気を抜くとぶっ倒れそうになる暑さ。夏は毎年訪れるがいつまで経っても慣れない。なんなら年を追うごとに昼間に外に出る事が減り、夏の暑さから逃げている。
こればっかりは慣れる事ができない