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だれとどのように自分のまわりの経済をまわしていきたいのだろう

昨今の激動の最中で息つく間もなくさまざまな話題が飛び交うなか、いくつかのことばに心を惹かれ、考えるに至ったことがあります。

それは、
「だれとどのように自分のまわりの経済をまわしていきたいのだろう?」
ということでした。

もちろんいまの状態になるまでも、より詳しく言うと、ここ近年はこのことについてずっと考えてきたとも言えるかもしれません。 しかしより具体的に行動に起こすべく考えはじめたのは、やはり先月のこのことばがきっかけだったようにおもいます。

オンラインストアでの収益をコミュニティに還元するプログラムを行いはじめたマガザンキョウトさん

詳しくはリンク先のすばらしい試みを見ていただきたいのでここでは触れませんが、このことばを読んで、わたしはとてつもなく心を動かされてしまったのと同時に、だったらわたしにはいったいなにができるんだろう?と考えこんでしまったのです。

ちょうどその直後くらいに、絶対に行きたいとおもっていた場所のイベントが中止・延期になったことを知りました。

このときに、もしかしたらわたしがいま未来への可能性を感じているちいさなともし灯たちが、この世界的な大きな波に飲み込まれて消えさってしまうかもしれない。という危機感を、はじめておぼえたのです。

そしてこう思いました。
「いまこの灯を消してはならない」と。

家でも楽しめる食品のセットをオンラインストアで発売されたわざわざさん

これまでにもさまざまな工夫を重ねてこられた方々に関しては、こういった事態にもすばやくいくつかの手を打ってくださっていて、わたしのようなただの一消費者にもアクセスしやすい入り口をつくってくださっています。

自社製のオーガニック食品を割引価格+送料無料でオンライン発売されたパタゴニアさん

また規模に関わらず、志を近しくする企業さんなんかも、近しい試みのもとアクセスしやすい形を提供してくださっています。

また自社でのオンライン販売の体制が整っていないところなどに、プラットフォーム自体を提供してくださっている企業さんなんかもいらっしゃいます。

もともとはフードロス削減への取り組みだったシステムをそのままテイクアウト消費を促す方向にシフトしたTABETEさん

またこれが衣食住だけでなく、文化的なところまで波及しています。

近い未来に映画、書籍、カフェでつかえる出町座未来券を発行しはじめた出町座さん


ほかにも規模や方法にかかわらず、さまざまなかたちの意思たちが、未来にそれぞれのともし火を繋ごうとしています。


さまざまな意思に触れ、支援できるものは支援したり、あるいは購買がそのまま支援につながるものであれば購買をさせていただいたりするなかで、あらためてこうかんがえたのです。

わたしは一体
「だれとどのように自分のまわりの経済をまわしていきたいのだろう?」
と。

9年前にも自問し、答えを出せずにいたことを、今回改めて考え直さざるおえないときに来たのではないかとおもったのです。 よくもわるくも、このあとの世界は本質的に変わってしまうことになるだろうから。

どんな答えでもいいだろうし、それ自体変わりつづけてもいいのではないかともおもいます。 ただし改めて自戒しなければならないのは、おおきななにかに依存せず、事実をベースにし、自らの頭で考えつづけることをやめてはいけないのだということ。

そして目に見えるところ、あるいは目に見えなくても意思の見えるところ、こんなひとたちと自分をとりまくのちいさな経済圏を回していきたいのだ、と思えるひとを見極めること。

この機会に、そういった意思のもとに集うちいさな経済がつくれたらいいなと、そうおもったのです。

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足下研/スニーカー文化研究家
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