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0211 雑談44 Teruさん@起業に向けてMBA取得へ

to 1on1 雑談に関しんある方
to 社会人でMBA取得めざす参考にしたい方

2022年4月某日。サラリーマンをしながらMBA取得をめざすTeruさんとオンラインで雑談。爽やか。年齢は36歳。でも若い。

出会い  - 宿について-

2021年10月。石垣島旅のゲストハウスで出会う。

SUN TERRACE ISHIGAKI

自分はたった3日間だったが、不思議なほどステキな人が集まってくる宿。宿は生き物と思った。オーナーの思い。細部作りのこだわりの濃淡。モノの引き算。価格帯。そしてお客さんに育てられ、だんだん色がついていく。そんな気づきを与えてくれた。

そこでTeruさんは50日間を過ごす。本業のIT会社のリモートでのワーケーションのかたわら、オンラインでのMBAの授業を受けていた。

共有スペース。沖縄の方言で”おはなし”を
意味する“ゆんたく”の時間に初対面。

紆余曲折 - 納得できる人生を求め

理学部数学科卒。親が研究者の家柄。彼の人生に通底するものを探った。

数字。数学。在学中は、研究にあけくれてた。とことん向き合った。結果、のめりこみすぎる性格からか、パンクする。絶対解を求める数学という学問に、Teruさんも縛られさまよった。そんなふうに聞こえた。

卒業後の進路。普通の就職することが考えられなかった。世の中への好奇心と、視座を高め視野を拡げたい気持ち。そして選んだのが、役者の仕事とバーテンダー。演技の勉強と人と接することを通じて、人格を鍛えるというミッションを自身に課す。親の反対を押し切り、4年が過ぎていった。

26歳をむかえたTeru青年。ここからサラリーマン人生がスタート。リクルート系の企業で泥臭い営業経験。その後、上場を目指す家事代行のベンチャーに。経営の管理面を任される。経験を重ねていく。

30歳をむかえ、さらなるステップアップのため現在のIT企業に転職。顧客は永田町に霞ヶ関とのこと。現場でのコンサルに奔走する日々。その後は、企業経営サポートに従事。今の会社では、リモートワークなど自分に合った働き方ができているとのこと。かたわらでMBAの学習を始め今に至る。

通底するものは、自分の人生を自分でコミットしようというもがき。納得がいく形を探り、居場所を変え、自分を見つめ、螺旋状に成長曲線を描いているように見えた。

バランスの話 - 自己肯定と自己否定

ネガティブな感情や意見はできるだけ排したいというのが人間。今回、おもしろかったのは、バランスの話。焦らな過ぎもよくないし、焦りすぎもよくない。適度な焦燥感は、自分の行動の原動力になる。

自己肯定感も自己効力感も、過信はいけないし、全能感も危うい。適切な自己否定、つまり、できないことを測れることも必要。バランスをとりながら前に進むことが大切という話だ。ぼーっとしているのが苦手というTeruさんらしい現在地に思えた。

数学と無我夢中でむきあっていた頃がある。あの頃は自分で自分を縛っていた。最近はコントロールもできてきた。立ち位置がわかり、バランス感覚を養い、それでいて現状に満足しないハングリーさをもつ。

幸福感拡げるミッションを - チョコレート

MBAのその先に。なんでもいいから事業を起こしたいとのこと。構想はいくつかある。そのうちのひとつは、チョコレート。チョコレート?と思った。真新しくない。フェアトレードなどサステナブルやCSRのアプローチもすでにされている。でもTeruさんの人生観を聞いた今、彼の創り出す世界には、なぜかわくわくし期待をもててしまう不思議。

詳しく聞いてみた。驚くほどシンプルな理由。大きなきっかけがあったわけではなく、好きなスイーツとして人生によりそっていたのがチョコレート。疲れた時のあの味。美味しさと幸福感。最終的には、カカオ栽培という”農”の分野まで関わりたいとのこと。”時給自足”, “旅をしながら”, “暑いところにいく”というキーワード。売り方のアイディアは?まずはキッチンカー事業を構想中とのこと。


今までの経験を活かすという人生の選択がある。Teruさんの経験がどう活かしていくのかを聞いてみた。答えは、意外なもの。そこに囚われ過ぎるとマインドが狭小になる。”考えるだけで楽しいことをしたい。その延長でいい” つまり、自分がやりたいことをまず貫き、そこに経験や知識が自然とシナジーとしてアジャストされていくイメージだろう。

MBAの実績とラベル

MBAという選択は、あらゆる可能性を最大化するTeruさんなりの無意識の戦略だろう。日本人にとっては、MBAは、実質的な経営の判断スピードをあげる。そして”信頼”, “信用力”という認知としても効力は大きい。

”MBA取得者のキッチンカー”。アイディアのひとつとのことだが、おもしろいと思った。経済学者や数学者ではなく、チョコレートを売っている気さくな青年に、”実はMBA取得者”というラベルがつく。少し嫌らしい話に聞こえるかもだが、認知されるブランディング戦略は大切。

まとめ - いかに死にたいか

自分が死んだとき、棺の中を覗き込む関わった人たちに、自分について、どんなふうに思ってもらいたいですか?

“7つの習慣”を読んで以来、よく聞く質問になっている。Teruさんにも聞いてみた。

まず、感謝しながら死にたい。そして残った人に悲しんでほしくない。あぁ、この人は幸せな人生を送ったんだなと思われたい” 

とのこと。とても素敵な意見と思った。
確信がある。人間、真摯に人生と向き合って生きていくと、最後は上記のような考えにいたる人が多いと感じる。素敵だな話したいなと思って話す人から、つむぎ出される言葉。共通したマインドが隠れている。それを浴びて自分も心が洗われる。

Teruさんとの雑談は、2時間を超え、メモも12ページを超えた。まだまだ見えていない彼の心の深い部分がある。これは、次に、飲みに行ったときにつづきを聞きたい。今後の彼の行動、人生 — とても楽しみで応援し続けたいと思いました。

おしまい。

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