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0438 石丸伸二”覚悟の論理”-課題の分離とリアリズム-

★★★☆☆

208ページ。自分の観覚と照らしながらサクサク読める。石丸さんの政治スタンス、生き方の背景の考え方をより理解できた。

ロジカルな思考に加え、適切な情報を上手に引き出して、わかりやすくよどみなく伝える才覚。地頭の良さに加え、学生時代、サラリーマン時代からの日々のコミュニケーションの鍛錬があるのだと想像。ジャンルを超えての読書量の多さも透けて見える。

アドラーの”課題の分離”を地でいく。”自分の立場に基づいた役割”と”他人の立場に基づいた役割”。これを分けて、自身の果たすべきことに集中する。目的を見失わす、感情に流さない——自分の仕事の進め方の是非を考えさせられた。勝てる見込みがない戦いはしないというリアリズムに、はっとさせられる。

海外生活により、客観的に見えてくる日本のよさと課題。同時に自分の生まれた国や郷土を愛する気持ちも強まることには、共感。”自分にできることは何か?”と考えさせてくれる。そんな人だ。

※基本的に良書。個人的には再認識させられることは多いが、新しい発見は少なかったことで★3つ。

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