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0293 “Deep Skill”組織の力学と使命感で。前へ

“Deep Skill”読了。感想。

読む前の所感

読む前のタイトルの語感から、”対人スキルの科学的なアプローチ”をはかるようなイメージをもつ。違った。組織で働く人間にとって、きわめて共感と納得のいく実務的な内容。

感想をアウトプットしたいと思いNoteに残す。

人生、これからどうする?
- 読み手である自分の状態 -

同じ日系の企業グループで働いて21年目を迎える自分。それなりに満足。アラフォーとなり、こらからの人生の集大成をどこにもっていくか、思い描きながら行動し生きている。

昨今の起業、スタートアップ、情報技術の進歩、もろもろに少しの乾きをおぼえている。これまで転職経験がないという事実に、いくばくか、もやもやしたものを感じているという感覚。

比較的、真面目に世の中に貢献しようと考えている。ほうではある。ビジネスパーソンとして、日本人として、いち人間として、どういう人生を選んでいくか。手探り。無形資産を増やしながらの数年間。そんな現在地。

読書感想❶ 誰かの”不”を解消するのが仕事の本質 - 腹落ちするわかりやすさ

不安、不満、不快…この不を解消して喜んでもらって対価をいただくことが仕事の本質と筆者。大言壮語で表現するより、よっぽどわかりやすい本質をついた考え。すぐに、頭に浮かぶ”不〇〇”と、解決のためのビジネスのあり方を想起できた。これからもこの感覚は血肉になる。

読書感想❷ “上司とははしごを外す存在である”- 人間の哀しさという受取り

“裏切り”と”嫌悪感”の章は、前のめりで読んだ。”これは、あの上司Kを言い得ている”, “これは前の上司だったEと重なる”と。加えて、自分の仕事の姿勢をふりかえり身を引き締める。

“なぜリーダーは曖昧な指示をするのか”の項もよかった。ときに、言語化力が、方向性を失って霧中のなかのプロジェクトに力を与えて推進させられることができると考えることができた。

人間の本能のリスク回避の行動が、ときに”裏切り”のかたちになり、そこに”嫌悪”を覚える。が、筆者はこれらを、”人間の哀しさ”として理解し、許容することと説く。この達観、俯瞰したものの見方が好きだ。自分の中の視野の範囲を調整して、心のあり方を整える。枝葉末節の諍いに時間を奪われないことだ。

読書感想❸ 専門性の罠 - ジェネラリストであることのひけめをポジティブにとらえる思考

“専門性を高めれば高めるほど、ビジネスの本質から遠ざけるリスクも高まる” これも、大変納得感のある内容。自分は、品質、貿易、商品開発と社内で専門性が求められる仕事を、かじった。そうかじった程度。基本的には、マネジメント寄りのジェネラリスト。深く希少性のある専門性が身についていない自分に後悔の気持ちがあった。

しかし、専門性があることは目的にしてはいけない、普通の人の普通の感覚を保ったままビジネスに向き合うことが重要と気付かされた。その感覚を保って使命感をもって仕事にのぞめれば、必要なものが見えてくるし、必要な仲間があつまる。そこに、自分に専門性があるかないかという議論の余地は少ないと思う。

ビジネスマンとしての高みを

本との出会い、人との出会い。考え方や働き方のアップデート。自分の弱みと強みの理解。感情のふりはばの自己認知。数年前より、アップデートしている。

いつか自分のバージョンを考えたことがある。40歳を迎えた時の位置付けがVer.4.0。この2〜3年で、Ver.4.2くらいになった感覚。

Ver.1.0 生誕
Ver.2.0 大学デビュー(18歳)
Ver.3.0 海外旅への目覚め(26歳)
Ver4.0 インドで自分と向き合う(40歳)

この本は、これまで培ってきたものに確証をあたえ、もやもやしていた感覚を、具体的な仕事の進め方をもって、クリアにしてくれた。

読後、筆者の方に感想と謝意を伝え、返信いただいた。このタイミングでこの本と出会えたのは意味がある。そう胸にきざみ、明日からの仕事に向き合う。

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