株式市場が11年ぶりのベアマーケット 「The trend is my friend.」
引け間際のショートカバーでも1000ポイント以上の下げは止まらなかったです。
かなりパニック気味のメディアコメントも負の市場センチメントに追い討ちをかけてしまっています。「資本主義は30日間のシャットダウンには耐えられるが、政府が予測している新型コロナウイルス肺炎収束までの18ヶ月は待てない。そこまで時間を要するとなるとアメリカは終わる。」というようなコメントまで出てきています。
更に、Wall Street journal紙は「金融市場は直近の暴落が新たな より問題のある流動性局面に突入した」とコメントしており、Cash is a kingの風潮になりつつあります。それ故に、米債は急落し、金が売られ、米ドルが全面的に急騰しているのです。Ted Spreadもリーマンショック以来の1%超に急拡大しています。これらの事象は全てリーマンショック級のものとなってしまいました。
私は先週頭から株式市場が11年ぶりのベアマーケットに転じた事をお伝えしています。ベアマーケットのトレンドは売りであり、買いではありません。相場の格言である Trend is my friend. がまさにピッタリの相場模様です。
市場参加者は長すぎるブルマーケットに散々居たので感覚が麻痺していましたので、下がると買いたくてたまらない気持ちになるのはわかります。しかしながら、それは火傷の原因となります。早急に修正すべきです。数週間前から言ってますが、ダウは16000台まで下落す可能性を秘めてます。
兎にも角にも、今はコロナを封じ込めるしか下落相場を止められないのです。金融緩和や財政出動も新型コロナウイルス肺炎が終息しない限り、相場の痛み止めすらならないのです。実際に、トランプ大統領の一兆ドル景気刺激策は市場にたった1日も影響を与えなかったのを昨日経験しました。
短期間の経済萎縮を犠牲にしてでも長期的利益を得る為に、徹底的に新型コロナウイルス肺炎を撲滅するしか方策はないです。コロナの終息が見えない限り、株式市場は千ポイント単位で下落し続けてしまいます。まさに底無し沼行きの気分です。
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NEWS PICKS 立沢賢一 / 立沢賢一 official website