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角館武家屋敷通り〜江戸時代へタイムスリップ

秋田県の角館にある武家屋敷通りは、江戸時代の城下町の街並みが残る「みちのくの小京都」と呼ばれている。

一度は訪れてみたいと思っていたが、今回念願叶って訪ねてみた。

全く初めての土地であるので、まずは腹ごしらえしながらプランを考える。
ちなみにこの場所は、江戸時代でいえば武家屋敷通りの南端に位置する町人の町。

散策のスタートとしては、偶然良い場所だったようだ。

稲庭うどんのセット
うどんは喉越し良く美味い
おにぎりとだし巻き卵もグッド
名物いぶりがっこも付く

腹ごしらえをして、いよいよ武家屋敷へ。

この電柱の先あたりが武家屋敷通り
この先は、電柱が無い
武家屋敷と町人町の間には空き地がある
この25mほどの空き地は江戸時代からある
さて、何のため?
答えは後ほど
この赤枠で囲まれた部分
ここが武家屋敷通り
武家屋敷通りの入り口の案内
「火除け」と書いてある
先ほど出てきた25m幅の空き地
町人町の火災延焼を防ぐためのもの
武家町に火の粉が及ばないような役割を果たしていた
江戸時代は町人はこの先勝手に入れなかったという

いよいよ武家屋敷通りに入る。

外国人観光客も多い
この日も新潟港に米国の客船が着岸
観光バスで団体が来たという
表札に並んで
「電話一番」とある
電話が最初に引かれたお宅らしい
あと2週間ほどで紅葉か
紅葉と黒屏のコントラストも見てみたい
黒塀が隣と段違い
塀が高い方が身分が上
立派な門
電柱も無いので
江戸時代にタイムスリップした雰囲気
中でも大きい青柳家
かつての米蔵が武器庫になっている
敷地内には井戸も数ヶ所ある

青柳家の敷地内には、姻戚関係のあった小田野家から輩出した江戸中期の洋画家、小田野直武の展示がある。

小田野直武の手がけた
解体新書の挿し絵
謎の死が気になる

武家屋敷通りをウロウロ、次は何処へと思っていると、気になる乗り物。

そう、人力車。
歩き疲れたし、この日は気温も高く、思わず乗ってしまいました。

人力車初体験。
これが乗って大正解。

1時間たっぷりコースを選んだので、メイン通りだけでなく脇道まで案内。
地元出身の俥夫さんが、詳しく解説してくれる。

最初に案内してくれたのは、脇道の下級武士の家。
幕末の下級武士の家が、そのままの状態で保存されているのは、大変珍しく、武家屋敷通りでも、ここ一軒だけ。

映画「フーテンの寅さん」で有名な山田洋次監督も、この佇まいに感動し、ぜひ映画のロケに使いたいと言って、作った映画が「たそがれ清兵衛(2002年)」。真田広之、宮沢りえらが出演し山田洋次監督が初めて手がけた本格時代劇。当時、日本アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞した話題の映画。

その映画の中で、この旧松本家が重要な舞台となる。

下級武士のため黒塀は無い
現在は猫が遊ぶ
俥夫さんによると
真ん中の猫は母を交通事故で亡くしている
そのため、痩せてしまっているという
ローカルな情報

他に、岩橋家なども撮影に使われたとのこと。

岩橋家の立派な門
岩橋家
江戸末期に改造
中級武士の家屋として
間取りなど典型的な形を残す
映画「たそがれ清兵衛」にも登場

武家屋敷を保存しながら、猫の小物を販売している店を発見。
猫好きとしては、吸い寄せられるように店内に😆。

お土産に、この店をデザインモチーフにした手ぬぐいを購入。

この家の門と名物の桜、猫をモチーフにした手ぬぐい。
ここの門は、冠木門(かぶきもん)といって、門柱に冠木を渡しただけの屋根の無い門。
お店の方が言うには、ウチは階級が低いので、あえて門に屋根は付けなかったとのこと。

冠木門

前出の、塀の高さとともにこの時代の階級による差別が厳しかったことを表している。

街並みの中の建物の順番も、藩主の住む古城山から近い方から家臣の順番が決められていたようだ。

現在の古城山
かつて城のあった場所に柱が立つ

街の中心あたりでは道が直角に曲げられており、上級武士の家が見えないようになっている。

このように直角に作られた道
上級武士の通りはここを左に曲がり右へ
本来もっと直角であったが
今は白線で丸くなっている

人力車で約1時間、ポイントを回ってもらい、その後は徒歩でのんびり散策。
俥夫さんの説明を思い出しながら歩くと、より楽しめる。

人力車、オススメです。
とくに初めてここを訪れる方。

俥夫さんは記念撮影もしてくれる

今年は紅葉が遅れているということで、少し残念だったが、またの楽しみにしておこう。
また桜の名所でもあるということで、桜の時期にも訪れてみたい。

ということで、角館武家屋敷通り、楽しいところでした。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございます。

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