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うつを患い倒産して得た2年間でできること。

僕(46才・男性)は地方で飲食店を2店舗経営していましたが、コロナウィルスパンデミックで一変した世界で、皆さんと同じくコロナに立ち向かい闘いつづけるも、僕は虚しく一年後にうつ病発症で入院し、会社を倒産せざるを得ない事になりました。

倒産とは言えば易し行うは難しで、弁護士に依頼して破産申立てと言う破産開始手続きが始まるが、裁判所から指定された管財人が全ての手続きを終了させるまでの期間は平均で2年間を要することに。

こうして出来た2年間という時間をどう過ごすのか?と自分に問いたとき、「2年もかかる」と思うのか「2年もらった」と思うのかで随分違う事に気づきました。

病気も「うつ病」だったこと、事業を諦めた事を考えると、まずは根本から自分にとってのなりたい「豊かさ」とは何か?と言う事を見つめ直しました。

経済的な豊かさに捉われがちだった過去の自分はもちろん「仕事第一主義」でした。稼いで必要な物、欲しい物や時間を買う生活。でもなぜか頑張れば頑張るほど家族との時間が痩せほそり、食事や睡眠・趣味活動の質もどんどん痩せ細って冷たいものになってゆくのです。コロナとの戦いで資金が底をつく前に融資を受けましたが、一体全体この借金は誰が何の為に借りて、誰がいつ返し終わるのかに納得がいかなかったのも事実です。

皆コロナが悪いと口を揃えて言うのですが、その借金はコロナが賠償してくれるわけではなく、傷ついて勢いを失った自分が人生をかけて返していかなければならないのです。10年や15年後、やっと借金を返し終わった時に残るのはどう考えても古ぼけた店舗と疲れ果てた自分でした。そうしたら病魔が襲って来たのです。

話を戻しましょう。
そんなこんなで僕は自分にとっての「豊かさ」と、それを持続可能に出来る生き方を模索し始めました。円安・値上がり、自然災害、グローバルになり過ぎているサプライチェーン・金融・証券・感染症・戦争・。いつどんな形でそのバランスが崩れるかわからない世の中で、どうしたら穏やかに、親しみを込めた暮らしができるのか?

人生を豊かにするにはどんな暮らし方があるんだろう。

今のところ僕の出した答えは
・自身の自給率を上げること(自らの生産手段を持つこと)
・趣味を持つことそれを優先すること

そんなわけで、今自家菜園を本で学び、畑の師匠と出会い師匠から学び、畑で実践することで日々、季節ごとにたくさんの事を学んでいます。うまくいかない事もありますが、良く育ってくれた野菜もたくさんあります。今、自ら種を植えて育てた野菜を、自ら調理して家族と夕食を囲むことが出来ています。そこには円安もインフレも戦争も感染症も関係なく、ただただ「種」と「土」と「時期」と「天候」のみ。

そして趣味について、僕の人生で今までになかった事に挑戦しようと思っています。(最近挑戦はスタートしました)それは「音楽」。音楽のある生活は豊かです。ただ、今度は自ら音楽を奏でたいと決心し、小学校のピアニカ以来、鍵盤楽器を学び直しています。

いつか、小粋なジャズなんかを弾きながら、美味しい食事と大切な人に囲まれて、「豊か」な生活を送れる日々が来ることを願って。


#私の学び直し

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