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『ここならクリアできそう』をみつける能力
娘(8)が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』という任天堂Switchのゲームを始めた。
オープンワールドという広大な土地を自由に移動できるシステムなのだけれど、これが実に巧み。
いわゆる第1ステージ、第2ステージのようなものが無い。
いきなりラスボスに挑戦できる!?とさえ感じる。
しかし、自分の体力や武器、スキルの不足で行けるところは限られている。
多少の寄り道はできるが、必然的に行くべき場所は決まってくる。
まるで見えないレールが敷かれているようだ。
ゲーム初日、娘は最初のゴブリン(敵)を倒す自信がなく、先に進めなかった。
周りの木を切ってアイテムを集めたり、色々な所に登ったり、ヒントを与えてくれるオジさんを棒でつついて「やめるんじゃ!」と言われることで楽しんでいた。
そう。
特に進まなくても、楽しむことが可能。
だって、ゴブリンコワイ。
しかし次の日、ゴブリンを倒すと言い出した。
やってみると意外とあっさり。
「簡単に倒せた」
と娘は言った。
こんなことがあって私は考えた。
私たちも”オープンワールド”にいるようなものではないだろうか。
何がなんなのかわからないまま
「さあ、どうぞ」と広大な土地に放たれる。
正解の道が分からないまま、
新たな場所に出向く。
自分の弱さに気づき、足りなさに気づき、
ここはダメだった。
こっちもダメだった。
あっちもダメだった。
どこに行ってもダメだ・・・。
もう何をやっても…。
なんて事になる。
そんな時は最初の地点に戻ってみよう。
もうゴブリンなんて怖くなくない。
簡単に倒せると分かっているからだ。
今の自分で攻略できる場所を探しだし、そこでスキルを上げ、アイテムを集め、仲間を集める。
つまり、
足りないものは、もしかしたらスキルでもアイテムでもなく、
『ここならクリアできそう』
という場所をみつける能力。
だったりするのでは無いだろうか。
そうか、ゼルダはそれを教えてくれるゲームだったのだ。
久しぶりに140字以上を書いた。
文字にした瞬間、
「このニュアンスだとちょっと違うかな」
「わざわざ書くことでも無いかな」
そんな気持ちが込み上げてくる。
それもいいか。少なくとも今の私はこうなのだ。